眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

【短歌】大先生とコンパニオン

2020-12-25 07:32:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
脈のある捜査機関に晒されて
さよならをする一介の秘書
(折句「ミソサザイ」短歌)


反映となぜの間を見つめても
透き通らない君のカテゴリ
(折句「ハナミズキ」短歌)


優待と期待が躍る表層で
世を欺いた打ち消し表示
(折句「ユキヒョウ」短歌)


宴会はコンパニオンを間に置いて
深める仲間たちの友情
(折句「エゴマ豚」短歌)


演じ合う年越しそばのしきたりを
繰り返し千歳の新年
(折句「江戸仕草」短歌)


語り出す仮定のはなし未来形
いつか私が死ぬまでのこと
(折句「鏡石」短歌)


欺きは権力の常どこまでも
うそを通して不起訴相当
(折句「揚げ豆腐」短歌)

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5Gクリスマス

2020-12-25 01:24:00 | ナノノベル
独りになって詩を書こう!

嫌われたっていいじゃないか!

シュールなフリップネタをつくろう!

メニューにないが頼んでみよう!

夜店でたこ焼き買って帰ろう!

うちに籠もって映画をみよう!


「できた! 宿題できたよ!」
「ちゃんと縦につながってる?」
「大丈夫だよ」

「ちゃんと確認したの。漢字合っているの?」
「知らない」
「投げやりは駄目よ。真剣にやらなくちゃ」
「なんで?」
「勝負の冬休みって言ってるでしょ」

「誰と勝負するの?」
「カテゴリ・モンスターよ」
「もう終わったからおやつ!」
「もう仕方ないわね。じゃあこれね」
「嫌だ。歯にくっつく」
「くっついたら取ればいいでしょ」

「最初からくっつかないチョコがいい」
「もちもちするのもいいのよ」
「もちもち?」

「そうとも、もちもちもいいんだぞ」
「あっ、おじいちゃん!」
「わしが子供の頃は5円じゃった。
 これで5円じゃ」
 そう言っておじいさんはポケットから袋を取り出した。

(おっとっと!)
 と、天国から顔を出したおじいさんが宙にかたまった。

「調子わるいわね」
「あっはっはっ! おじいさんかたまったまま」

(パーン!)
 大きく手を叩くとおじいさんが動き出した。

「ママすごーい!」
「当然よ」
「メリークリスマス!」

「メリークリスマス♪」

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