眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

離れワーク(あとがきに続く)

2020-04-25 06:41:00 | 【創作note】
 誰もいなくなったマンガルームでコミックを1から順に並べ直す。もしも最後の数が最終巻なら「完」のシールを貼る。手がかりは色々だ。おわりとか、fin.と書いてあったり、あとがきや「長い間ありがとう」的メッセージが最後にある場合、表紙の裏にいよいよこれで最終巻と書いてあったり……。
 5巻までに終わるもの、棚を折り返し折り返し50を回ってようやく終わるもの。外伝へと続くもの、舞台を変えるもの、成長し出世するもの。続くはずが終わっているもの。途中で長く休んでいるものもあるようだ。「完」があるならそこに向かって読めた方がいいという人もいるだろう。多くの「完」を見た。

 「さよなら」が終わりというわけではなかった。こんにちは、はじめまして、新しい旅立ち、新天地での幕開け、「さあ、これから」と終わるマンガのなんて多いことだろう。
 ぼろぼろになるほど読まれたものがある。色が変わり、崩れ落ちそうなページがある。(多くは最終巻に目立った)
 みんな「完」を読みたいのか。読んだとしても思い出したいのか。
 100枚、200枚、「完」を貼る内に読者の影を見た。先に広がる風景を見る内に少し元気が出てきた。

「人にあわない仕事も素敵じゃないか」


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