眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

ともに生きる

2018-10-18 23:44:36 | 短歌/折句/あいうえお作文
疎ましい
他人野郎の
生き様を
ヒントにしてま
ともに生きよう


疎ましい
他人野郎も
愛しさを
秘めて平和を
説く生き物だ


疎ましい
他人野郎の
インチキな
美意識にほん
と疲れちゃうね


疎ましい
他人野郎に
入り交じり
人であろうと
友は頑張る


折句「うたいびと」短歌


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talk with me(折句)

2018-10-17 21:17:44 | 短歌/折句/あいうえお作文
うるさくて
楽しい人が
いるのなら
一晩よって
talk with me

「うたいびと」


宇治金時
食べて始まる
いい暮らし
冷えたところで
talk with me

「うたいびと」


延々と
talk with me
知りたいの
苦労話は
三軒先で

「江戸仕草」


ウ冠
たくさん書いて
いらっしゃる
暇でござるか
talk with me

「うたいびと」

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迷子

2018-10-15 23:48:13 | 気ままなキーボード
こちらをどうぞ
(いいえ結構)
男は無言で断りながら胸に手をあて
それを取り出すと
名を書き出していた

どうしてもこれがいい
これでなければならない……
他人にはわからない感覚というものがある
傍から見れば皆同じように映っても
やっぱり母は母なのだ

男は胸ポケットから母を取り出したに違いない

学び始めた幼き日より
よくぞここまで来たものだ
スラスラ
流れるように
男は現在の居場所を書きしるしていく
その姿は自信にあふれているように映る
(間違ったことは何もしていない)

三丁目の角で一度手を止めた
ハイフンをすぎたところで西の方を見上げた
マンションの名前の中でかすれて
切れてしまった「ああ……」

あらら…… 「こちらをどうぞ」

男は母を胸にしまった
少しぎこちなくカタカナへ戻り
電話番号を書き終えた

「チェックアウトは何時ですか?」
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GOサイン(折句)

2018-10-14 21:30:32 | 短歌/折句/あいうえお作文
金縛り
解除の知らせ
耳にして
行くか買い出し
少年ジャンプ

「鏡石」


あとのない
表に立った
監督の
賢明策が
スクイズをさす

「アオカケス」


ハイトーン
ナビゲーターが
道をさす
好きにしなさい
君の行く道

「ハナミズキ」


書きためた
紙屑たちに
身を埋めて
行こう私は
詩を急がない

「鏡石」
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猫追い(アクロスティック)

2018-10-13 10:41:11 | アクロスティック・ライフ
悪い奴らは放っておく
戦いに余計な口は出さない
知るための努力は知らない
古い資料は新しい枕に見立てる
猫は裁判官ではない

笑わせるためにネタを仕込んだり
立ちっぱなしでマイクの前にはいない
シュールとベタに迷いながら
舞台の上でボケたりはしない
猫は漫才師ではない

椀を重ねたりはしない
他人に愛嬌を振りまかない
白い雪にはしゃぎ回ったりしない
二日の恩は三秒で忘れていた
猫は犬ではない

歪曲された物語
たずねてみても答えない
史実はどこで塗り替えられたのか
ふったところで反応はない
猫は歴史家ではない

若者のために書きはしない
確かなことを言い切ったり
詩であるようなないような
文に迷い込んだりしない
猫は作家ではない

ワインの正しい飲み方
食べ物との合わせ方
知らないね
ふーん、もう
眠るんだ

悪いところを反省したり
叩かれたところを手抜いたり
四間から三間に振り直したり
歩を駒台にあふれさせたりしない
猫は棋士ではない

笑いたい時に笑い
高いところを愛する
寝室を選ばず
振り返る時には振り返る
猫は誰よりも猫らしい


 アクロスティック「渡し舟」
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成り上がり(折句)

2018-10-12 21:18:08 | 短歌/折句/あいうえお作文
チョリソーで
黒板を突く
番長の
つま先にある
と金の光

「チョコバット」


延々と
後手を引き引き
待ちわびる
フーと沸き立つ
魂のメシ

「エゴマ豚」


夕暮れの
記者が落とした
冷や汗が
夜へと渡る
馬の頑張り

「ユキヒョウ」


盗まれた
対局室に
浮き上がる
波をとらえた
銀ひねり成

「ヌタウナギ」


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お食べなさい

2018-10-12 01:19:06 | 短歌/折句/あいうえお作文
あとをひく
水戸納豆が
終電の
闇をとらえて
絡む十月

明かりある
ミニストップで
しばし骨
休めのあとで
買うかサンデー

明かりある
ミニストップで
始発まで
ヤドナシたちが
語り合う秋

折句「あみじゃが」短歌



あみじゃがを
お食べなさいな
かなしみを
ケミカルにぼか
すのはお菓子じゃ

折句「アオカケス」短歌


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逃げよう(折句)

2018-10-11 10:43:24 | 短歌/折句/あいうえお作文
退屈が
ここをはなした
ヤドカリに
担がれたタン
スの逃避行

「たこ焼かず」


雨粒を
みつめてつなぐ
詩の朝に
やがて追いつく
鴉のリレー

「あみじゃが」


蔑みの
邪さんに
打たれたら
何を置いても
楽へ逃げよう

「さようなら」


エスケープ
トンビに乗って
思慮のない
国よさらばだ
さーバサバサバサ

「江戸仕草」





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銀ちゃん

2018-10-10 11:26:07 | アクロスティック・ライフ
相棒との出会いは
思わぬところに待っている
カウントダウンの40あたり
検討陣が希望を捨てた9筋
雀が飛び去ったあとの25号線などに

 アクロスティック「アオカケス」


縫いつけられた桂馬だから
タップしてもどこにも飛ばない
宇宙は制約が多く
何気に優しいところもある
銀ちゃんはそう言ってふらついた

 アクロスティック「ヌタウナギ」


あきれるくらい粘り気のない
桂馬の城に遅いのか速いのか
と金たちが迫ってくる
打ち壊される相手がまさか
歩であったものらとはね……

 アクロスティック「揚げ豆腐」

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ハートフル・ファッション(アクロスティック)

2018-10-09 11:12:05 | アクロスティック・ライフ
ほどけなくなった靴紐を
メーメー言いながら食べてくれた
この子いい子
ローストなんて絶対しない
死んだらお墓に入れてあげる

「ほめ殺し」



著名なる
恋人たちの
ハニカミに
爪を立て立て
共倒れ人

「チョコバット」


カピバラを
かわして進む
ミサイルよ
一頭たりと
死なせるでない

「鏡石」


ほかほかと
飯にありつく
殺し屋の
労働にやま
しさ覚えつつ

「ほめ殺し」



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テキスト・オレンジ

2018-10-09 09:22:27 | 短歌/折句/あいうえお作文
コーヒーと
オレンジジュース
飲み尽くし
トリガーを引く
竜王の間
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水増しヘブン(折句)

2018-10-08 10:37:03 | 短歌/折句/あいうえお作文
かみさまの
肩幅に沿い
見積もれば
一国をまく
信頼のさし

「鏡石」


缶底に
書き記された
未来まで
息を潜める
詩の熟成期

「鏡石」


我だけの
正しさに酔い
しれながら
振り返れない
猫背侍

「渡し舟」


水増しの
創造性を
さやに入れ
サムライが立つ
イン・アカデミー

「ミソサザイ」
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カミング・スーン(アクロスティック)

2018-10-07 21:15:54 | アクロスティック・ライフ
チャイコフスキーの喫茶店に落ちて
たっぷりと注がれたミルクティー
テーブルの上では誕生前の星座たちが
結びつくサウンドを探し光を放っている
新作の中心テーマは鯖になる模様

「チャタテムシ」



夏いっぱい手を焼いていた
画力あふれる手配書の登場によって
犯人は追いつめられて行き
街そのものが巨大な目となった時
ラークの男を捕まえたとの一報が届く
「メンズファッションで固めた男だ」

「長浜ラーメン」



おどけてばかりいると
戻らなくなったと
天狗は鼻をさすりながら
7メートル
新人賞かな?

「おもてなし」






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さかさまの世界

2018-10-06 21:16:22 | アクロスティック・ライフ
わたしは見ていた
たぶん一羽の白鳥を
深夜の駐車場
ふとしたことで迷い込んだの
眠らない街へようこそ

割れた硝子
煙草の吸い殻
シルエットの白鳥
フェンスの向こうで動かない
ねえ、何してるの

忘れ去られた左軍手
尋ね人の貼り紙に奇妙に伸びた髭
白い鳥は首をこちらに向け
振りかぶったままの投手みたい
ネット裏からは以上です

渡るものではない
頼るものはあるのだろうか
信じるものは己の力
踏み込む時は踏み込んで
鼠を追った

わたしは見ていた
たぶんさかさまの風景を
シルエットの白鳥は……
ふとした拍子に反転し首に見えていたものは尾であって反対側に本当の頭が見える君は
猫だったんだ!


 アクロスティック「渡し舟」
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ローカル・ファンタジー(折句)

2018-10-05 21:16:11 | 短歌/折句/あいうえお作文
永遠に
閉じ込めてくれ
書の中に
苦しいほどの
幸があるなら

「江戸仕草」


悪人の
権利を守る
特区にて
歌を引き裂く
不条理な法

「揚げ豆腐」


鉢植えの
ナウマン象に
水を遣り
救われるのは
君の感情

「ハナミズキ」


あといくら
充電すれば
不死身なの
ライフゲージは
いつもかけている

「アジフライ」

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