眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

モーニング・ナンバーワン(アクロスティック)

2018-12-23 04:17:14 | 短歌/折句/あいうえお作文
足早の
納豆忍者
水戸を発ち
水都へ降りて
刻む細葱

「ハナミズキ」


ハラハラと
何ハラ被る
身を案じ
スライスされた
気遣いのハム

「ハナミズキ」


ワンプレに
玉子、焼きそば
白ライス
ふわり装って
猫だましメシ

「渡し舟」


かっぱらう
カピバラたちを
見開きで
生かした今朝の
シュールな活字

「鏡石」


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ホワイト・クリスマス

2018-12-22 13:18:08 | 短歌/折句/あいうえお作文
炎上の
ドローザライン
白雪を
食って泡ふく
サンタクロース

折句「江戸仕草」短歌



お疲れの君にあげよう一枚のぱりんこが持つ塩のやすらぎ


靴底が足跡を食い再生のバイオシューズに弾む足下


もう一度子供にかえる君を待つプーさんは玩具箱の中で



方々に
メリットがある
交番を
ロフトに置いた
白いマンション

「ほめ殺し」



ピアニカの零れる窓を見上げればうさぎの影がチェスをしていた


空腹が思い出させる母の手の中で生まれたプレーンおにぎり


宙に詩を描いた蝶からアンケート用紙がひらり感想はどう


あやとりの拳銃を持ちトナカイを撃ち消す雪のサンタクロース



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マルセロ・ルーレット

2018-12-22 10:48:50 | 短歌/折句/あいうえお作文
栄冠に
王手をかけた
マルセロの
一歩向こうに
あがる歓声

折句「エオマイア」短歌
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文字はかすれてみえなくても

2018-12-22 04:16:56 | 短歌/折句/あいうえお作文
夕焼けが
傷を映した
人の世に
汚れたpomera
歌えポコポコ

折句「ユキヒョウ」短歌
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罪なイミテーション

2018-12-21 04:25:44 | 短歌/折句/あいうえお作文
明日の天
気は何かしら
不機嫌な
狸が落とす
イミテーションだ

「秋舞台」


江戸中の
コインを集め
まき散らす
ふざけた殿の
戯れである

「エゴマ豚」


あさがおは
水を遣るほど
進化して
やがてはみどり
亀になったの

「あみじゃが」


節と詞で
つれていってよ
遠くまで
めまいのあとが
寂しいほどに

「フットメザ」

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IoT将棋

2018-12-20 11:18:23 | 短歌/折句/あいうえお作文
終盤をにらみつければIoT19手詰初手は角捨て





 先に着いて正座して待っていると先生が入ってきた。「お願いします」と互いに頭を下げる。先生は上座に座ると改めて「おはようございます」と挨拶をする。礼儀は正しく手順は妙だった。「おはようございます」挨拶を返し駒箱が開くのを静かに待った。先生は王将を取りピシリと中央に打ちつけた。僕は玉将を取って静かに置いた。しきたりに沿って交互に一枚ずつ駒を定位置に並べていく。山の中をかき分けて銀を取ろうとすると裏面がのっぺらぼうになっている。王将だ。先生はまだ王将を取っていなかった。先生が最初に駒音を立てた場所をもう一度よく見ると堂々とそこに居座っている消しゴムの姿があった。駒を磨く作業の途中で記録係が誤って駒箱に入れ間違えたのだ。最後に駒が余ったところで流石に先生もその誤りに気がついた。記録係が手を出すと先生の中央の歩が自ら進んでその手の中に飛び乗った。最新の駒はIoT仕様となっているのだ。

 先生の初手は3八銀。早くも棒銀の態度を明らかにした。対する僕は4二飛車。先生は王様の囲いもそこそこに銀を繰り出してくる。僕はその間に落ち着いて深く玉を囲った。簡単につぶれる恐れはない。先生は席を立った。しばらくすると記録係が先生の席に座って扇子を振っていた。「どうして君が?」僕は動揺を表に出さないように盤上の読みに集中した。急に指し手が厳しくなったような気がした。今までの棒銀とは違う、新しい風の入った棒銀の攻めだった。

「先生残り3時間です」
 定位置に戻った記録係が告げる。僕は離席してスタジオに入った。解説者が突然姿を消したのでその代役が必要になったのだ。大盤は混乱のため先後が反転して逆になっている。「一度すべて外しましょう」と謎のアシスタントが言った。大盤はマグネット式ではなかった。一枚一枚地道に駒を剥がしていかなければならなかった。こういう時にセロテープ式は苦労が多い。あまり変化を動かしすぎると徐々に粘着力が落ちてくる場合もあった。「千日手の心配があります」あり得ない話ではなかった。自分の心を読み切ることは難しい。

 一通り解説を終えて次の解説者に引き継ぐと対局室に戻った。僕がいない間にIoTが活躍して千日手が成立していた。先生は夜から予定が入っており、弟子が代打棋士として駒を並べ始めた。望むところだ。弟子は師匠とは毛色の違う指し回しで金を力強く飛車のコビンに押し上げた。阪田流の力強いさばきから強襲。たちまち僕の飛車がピンチになった。おまけに玉飛接近の悪形だ。

「残り2時間です」
 無理筋ではないか。しかしこの際どい形を凌ぎ切る力が自分にあるだろうか。おやつパーティーが始まって大勢の人々で廊下が賑わっている。お菓子という気分ではなかった。(独りになりたい)ホテル1階のトイレは銀行の窓口に合流していて気が重くなった。ロビーを抜けて表に出た。人通りの絶えるところまで歩いた。森の中に入り木に登った。すぐ横に野鳥がとまっていた。IoTが働いて名前を検索した。野鳥は逃げなかった。甲高い音色で歌い始めた。リューリューリューリュー。投了するにはまだ早い。僕も歌うよ。リューリューリューリュー♪





早12月になったと鳥が鳴くクリスマスには君をいただく
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タウン情報詩

2018-12-20 04:15:11 | 短歌/折句/あいうえお作文
壮大な
古代タウンを
語り合う
師走の夜の
誇大妄想

折句「そこかしこ」短歌
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アリのパン屋さん

2018-12-19 08:25:08 | 短歌/折句/あいうえお作文
パンの香りに包まれて地を這えばおこぼれはもう目の前にある

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僕を僕であらせるために

2018-12-19 01:33:26 | 短歌/折句/あいうえお作文
ひとつだけ僕でありたいためにつくうそで誰かが微笑むもよし


呑み込んだことば苦しい胸の奥生まれたものがたりが僕だよ


うつろいな僕僕僕の一点に位置づけられた現在の僕


そそくさと独りの部屋を飛び出してフードコートで味わう孤独


絶え間ない肯定文を書き込んでここで生きるもよしとする日々

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12月の棒銀

2018-12-18 23:16:27 | 短歌/折句/あいうえお作文
今月のおやつは残り500円 キャリアが告げた第4コーナー


捨てられた一着に磨きをかけて進んだ12月の棒銀


落ち葉レースにかけてみる下町の猫は出走前の風待ち


最善が水平線をさまよって持てるものすべてを使い切る


伝えたい言葉はこれですべてです。じゃあね。最後は君がふったの

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煙詰(折句)

2018-12-18 08:40:07 | 短歌/折句/あいうえお作文
朝焼けが
ゲストハウスに
虎を描き
唸りをあげて
ふくらんだ猫

「揚げ豆腐」


頭から
ミイラになって
自分史に
闇をくわえて
語る十月

「あみじゃが」


あみじゃがが
オーダーされた
書き置きに
嫌疑募らす
スモーキング刑事

「アオカケス」


敗勢の
七時ちょうどに
水を飲み
筋を通した
棋士の一礼

「ハナミズキ」



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叩け一発銀頭の歩

2018-12-18 06:34:32 | 短歌/折句/あいうえお作文
ああそうや
気づいたらもう
歩がないの
叩こうか膝
一発パーン!

折句「秋舞台」短歌
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だまされていたかった

2018-12-17 06:01:16 | 短歌/折句/あいうえお作文
そのバカに
小馬鹿にされて
カバになる
仕掛けのような
コインマジック

折句「そこかしこ」短歌
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2018-12-16 22:55:02 | 短歌/折句/あいうえお作文
偉ぶって
トラブルになる
詩の罪は
クジラで開く
裁判に問う

「江戸仕草」


振りかけた
月夜の飛車が
問いかける
メッシのように
さばくつもりか

「フットメザ」


夕飯や
君は誰だい
100年の
夜を飛び越え
うちへ帰れば

「ユキヒョウ」


あらくれの
竜に和牛を
食わせては
和平をはかる
筋は無筋か

「アリクワズ」

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2018-12-15 21:20:24 | 短歌/折句/あいうえお作文
うるうると
玉ねぎを剥き
生きていく
人の気配が
隣にもある

「うたいびと」


味わいを
短くつなぎ
じゃが芋の
やさしいとこを
語る小袋

「あみじゃが」


ほろほろと
目からこぼれる
恋しさを
ロッテリアから
シングルカット

「ほめ殺し」


かすり傷
感謝を込めて
身につけた
生きた分だけ
使用感あり

「鏡石」




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