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2009-01-02 22:33:39 | 将棋
将棋教室へお子さんを、送り迎えしてる間に、「牛に引かれて善光寺参り」ではありませんが、将棋に興味を持って下さる親御さんから「矢倉24手組みって何ですか? 新もあるらしいけど・・」と素朴な質問をされましたので簡単にご紹介します。

図が、昔の矢倉24手組みです。

先手・後手番をひっくり返しても同じ形で、何だ真似してるだけとも思えますが、実は対局者2人で話し合って決めているんです。(笑)

話し合といっても、ジョイフルでドリンクバーをオーダーして会話してるわけではありません。

では、どの様に会話されてるのでしょう。

先手さん:「今日は、矢倉指したいのですが」と▲7六歩

後手さん:「▲7六歩と来たか、今日は、△8四歩と指してみるか」と△8四歩

先手さん:「△8四歩と来ましたね、▲2六歩もあるけど矢倉と決めたから▲6八
      銀と指そうっと」と▲6八銀

後手さん:「そうかそうか、矢倉指したいのですね。了解しました、私も矢倉にし
      て迎え撃ちましょう。」と△3四歩

先手さん:「そうですか、私に協力して下さるんですね。では、矢倉行くね」
      と▲7七銀

復習すると▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩▲7七銀の手順。

そして、色々な会話をしながら24手進んだ局面が図になります。
では、どんな会話がされてるのでしょう。
全編紹介すると膨大になるので、一例だけ。

後手さん:「▲7七銀と角のラインが止まりましたね、こちらは通って居るから
      △6二銀から△6四歩と突いて△6四銀~△5四銀と出てコータ君
      得意の右四間で行こうかな?」

等々の自問自答と相手の手の進行を見ながら、指し進められて行きます。

自分の指す手と相手の指した手の意味を理解して、図の「矢倉24手組み」まで指せれば「初段」と言われています。

では、ここからどうなるのでしょう?

先手は、3七の地点に銀を出すか桂馬を出すかで攻撃陣形を決定して行きます。
守備陣形は、ここから角を移動して玉を8八の地点まで移動、5八の金を6七にセットして「金矢倉」を完成させる。

後手の方針は、大きく分けて2通り

1.角を6四の地点にセット、6二の銀を5三へ移動すれば全軍で先手の攻撃を迎  え撃ちます。
2.銀を7三に出て「自分も攻めるぞ」と攻め合いに出る方法。


簡単に紹介するつもりが、難しくなってしまったでしょうか。(汗)

「棋は、対話なり」で、ここまで来るのに多くの会話がされてる事と「定跡は美しい」図を見て綺麗だと思えれば、もう貴女も将棋ファンになられました。

健康の為、指し過ぎには注意しましょう。(笑)

次回は、平成24手組みのお話です。




Comments (2)
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