図は、前回より上手が1歩持った図です。
一歩千金とまでは行かないものの、超初心者にとっては、悪魔の一歩となる。
前回と同じように、下手は何の疑いも無く駒を進める。
△6二玉▲2三飛成△5三歩!
ここで、一瞬指し手が止まってくれれば、しめたものである。
飛車の横ラインが歩に消されて、あららどうしようかと考えてくれれば、前回までのレベルは卒業です。
これも、何回か中段に玉が逃げて、困り具合を体験してもらう。(笑)
失敗の経験が無いと、次の話に耳を傾けてくれないのです。
上の図から、▲2二角成△6三玉と脱出を試みた手に対し▲2五竜、さらに△6四玉に対し、▲6六馬と引く。
後は、竜+馬のコンビで手を繋ぎながら、上手玉より遠い駒を使いましょうと上から下へ玉を落として、見事ゴール。
上手は、大きな声で「負けました。」と下手の勝利を称える。
そうすると、勝った子ども達は、勝てた喜びに笑顔で応えてくれる。
・玉を詰ますには、最低2枚の駒が必要。
・玉は、上から下へ追い落とす。
・駒は、取られない様に、2枚を連絡しながら攻める。
・最後に、勝った喜びを感じる。
こうして、玉捕獲ゲームを遊んでいるうち、自然と目と右手で正しい感覚を自然に身につける事が、出来れば大成功。(笑)
机上の理論より、何回も繰り返す現場が、子ども達には良いのかもしれません。
新作を考えましたら、また紹介します。
それまで、この連載はお休みです。