「おとーさん、どこ行くの?」と玄関でドガティ君が問う。
西友七里ヶ浜店だよ。そこしか私には行くところがないの。
外を歩くとやがて見えてくる、我が街唯一のATMがこれ。
三井住友銀行のATMだ。同行藤沢支店の出張所という扱い。
変わらぬ景色。と思いきや何かが変化している。
ここ(↓)には何かがあった。
この看板だ。
しかしそれが今はない。
相変わらずのATMだが、かなり象徴的なできごとだ。
永遠のライバル三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、電撃的にATMの共同開放を発表した。看板を取り外したことは、そのことに直結している。
どちらの顧客がどちらのATMを利用しても、余計な料金はかからない。便利になったーー♪と喜ぶべき変化だ。
しかしこの事実には、もっと意味深な何かがある。
ひとつは、それくらいしないと銀行経営が難しくなっているということだ。ATMをあちこちに設置して維持するのはカネがかかることだということなのだ。だからの共同開放。一旦合計数ではATMが増える。しかしやがてATMは減って行くというのがポイントだ。そうでないと銀行経営的には意味がない。
さらにもうひとつ。やがてATMすらなくなるデジタル時代がやってくる。電子マネー、デジタル通貨の時代が来るのだ。
デジタル化は単に便利ってことだけじゃない。ATMで現金を管理運営するってことやもっと言うと銀行の支店をあちこちに展開することは、環境的にもかなり無駄が多い。エコじゃないのだ。デジタル化はそれをすべて環境的負荷が軽い電子信号に置き換えてくれる。そんなことを感じるATMの変化だった。
暇なので、海方向に散歩。
この日は日差しがまぶしい日だった。
サクラのプロムナードのソメイヨシノは先週から一部は開花している。
再びATMだ。何度もお見せしちゃう。
パシフィックベーカリーでパンを買う。
さらに海側へ移動。
風が強いな。波もある。
あつてニッセイに勤務し、そこを辞めて独立して今は保険代理店を経営する後田亨氏の著書。12-13年ほど前に出た本だが。
ニッセイの社員が自ら入る生命保険商品はニッセイやその代理店が顧客に一生懸命薦める保険商品ではないということや、さらにニッセイの前世紀的体質まで暴露している。
例を挙げれば、社長が支社にやって来た時は支社の全員が拍手して社長を迎えるし、その拍手を事前に練習したということを後田氏はニッセイのある支社で経験したらしい。
保険って怖いよね。保険会社は「たくさんの契約者が払い込んだ保険料はプールされて、それが万が一の事態に陥った気の毒な契約者に保険金としてまとめて支払われる」と言う。しかし顧客が払い込んだ保険料の多くは、その前に、保険会社によって使われてしまっている。保険会社の経費率は驚くほど高い。
仕組み的には、日本宝くじ協会と似ている。
あるいは大手ハウスメーカーにも似ている。顧客が大手ハウスメーカーに払い込んだ大金の多くは、顧客に引き渡される家とはまったく無関係なところでかなりの部分が使われてしまっているからね。大手ハウスメーカーの巨大な本社ビルに行ってごらんなさい。あるいは全国にある営業所のビル。あるいは全国にある住宅展示場。その維持・管理費もすごいだろうし、そこで働いている人々は住宅建築そのものとは全く無関係な仕事をしている人々である。役員、経理、財務、総務、営業、法務・・・・。しかもそのような社員が何万人もいながら、建築現場で家をせっせと建てている人たちは、そのハウスメーカーの社員ではないのである。下請け工務店の大工さんや設備の職人さんたちだ。
【つづく】
西友七里ヶ浜店だよ。そこしか私には行くところがないの。
外を歩くとやがて見えてくる、我が街唯一のATMがこれ。
三井住友銀行のATMだ。同行藤沢支店の出張所という扱い。
変わらぬ景色。と思いきや何かが変化している。
ここ(↓)には何かがあった。
この看板だ。
しかしそれが今はない。
相変わらずのATMだが、かなり象徴的なできごとだ。
永遠のライバル三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、電撃的にATMの共同開放を発表した。看板を取り外したことは、そのことに直結している。
どちらの顧客がどちらのATMを利用しても、余計な料金はかからない。便利になったーー♪と喜ぶべき変化だ。
しかしこの事実には、もっと意味深な何かがある。
ひとつは、それくらいしないと銀行経営が難しくなっているということだ。ATMをあちこちに設置して維持するのはカネがかかることだということなのだ。だからの共同開放。一旦合計数ではATMが増える。しかしやがてATMは減って行くというのがポイントだ。そうでないと銀行経営的には意味がない。
さらにもうひとつ。やがてATMすらなくなるデジタル時代がやってくる。電子マネー、デジタル通貨の時代が来るのだ。
デジタル化は単に便利ってことだけじゃない。ATMで現金を管理運営するってことやもっと言うと銀行の支店をあちこちに展開することは、環境的にもかなり無駄が多い。エコじゃないのだ。デジタル化はそれをすべて環境的負荷が軽い電子信号に置き換えてくれる。そんなことを感じるATMの変化だった。
暇なので、海方向に散歩。
この日は日差しがまぶしい日だった。
サクラのプロムナードのソメイヨシノは先週から一部は開花している。
再びATMだ。何度もお見せしちゃう。
パシフィックベーカリーでパンを買う。
さらに海側へ移動。
風が強いな。波もある。
あつてニッセイに勤務し、そこを辞めて独立して今は保険代理店を経営する後田亨氏の著書。12-13年ほど前に出た本だが。
ニッセイの社員が自ら入る生命保険商品はニッセイやその代理店が顧客に一生懸命薦める保険商品ではないということや、さらにニッセイの前世紀的体質まで暴露している。
例を挙げれば、社長が支社にやって来た時は支社の全員が拍手して社長を迎えるし、その拍手を事前に練習したということを後田氏はニッセイのある支社で経験したらしい。
保険って怖いよね。保険会社は「たくさんの契約者が払い込んだ保険料はプールされて、それが万が一の事態に陥った気の毒な契約者に保険金としてまとめて支払われる」と言う。しかし顧客が払い込んだ保険料の多くは、その前に、保険会社によって使われてしまっている。保険会社の経費率は驚くほど高い。
仕組み的には、日本宝くじ協会と似ている。
あるいは大手ハウスメーカーにも似ている。顧客が大手ハウスメーカーに払い込んだ大金の多くは、顧客に引き渡される家とはまったく無関係なところでかなりの部分が使われてしまっているからね。大手ハウスメーカーの巨大な本社ビルに行ってごらんなさい。あるいは全国にある営業所のビル。あるいは全国にある住宅展示場。その維持・管理費もすごいだろうし、そこで働いている人々は住宅建築そのものとは全く無関係な仕事をしている人々である。役員、経理、財務、総務、営業、法務・・・・。しかもそのような社員が何万人もいながら、建築現場で家をせっせと建てている人たちは、そのハウスメーカーの社員ではないのである。下請け工務店の大工さんや設備の職人さんたちだ。
【つづく】