本日はこの音楽をどうぞ♪
REMIX CHAABI MAROC 2
モロッコだよ。
でもご紹介する本はこちら(笑)。

英国通でもあり京都通でもある入江敦彦さんの古い著書で、かなり面白い。
本の間から11年前のレシートが出てきた。
今は無き書店、鎌倉駅東口前の松林堂書店のレシートだ。

松林堂書店さんには本当にお世話になった。すごくセンスのいい書店だった。
お金を預けておくと、電話で注文するだけで、店主さん自ら本を届けて下さった。
で、入江さんのこの著書では、ガイドブックなんかに頼らず自分でロンドンを歩くことを奨めている。

まったくそのとおりで、勝手に歩いてたまたまぶち当たったものを観察するのは、何処の国でも何処の街でも面白い。
ロンドンでは、テムズ河畔で落ちているものを拾ったら楽しいと入江さんは言う。

確かにローマ占領時代のものまで落ちているらしいから、なにか珍しいものがあるかもね。
鎌倉のビーチコーミングも同じで、当時の馬の骨や陶器のかけらを拾ったという人もいるし。
鎌倉市七里ガ浜あるいは七里ガ浜東だって、自分の好きなスタイルで、勝手に歩いた方が面白いですよ。
ガイドブックを見ると七里ガ浜にはオーストラリアからやって来た世界一おいしい朝食を出す店があるから、そこでパンケーキを食べるといいなんて書いてある。まあそれもいいんですが、そうじゃなくってもっと好奇心を掻き立てるような、例えばこれはいかが。
七里ガ浜東には下水処理場がある(って知ってた?)。七里ガ浜水質浄化センターって言うのだ。そこにあるのが、鎌倉市南部では名越クリーンセンターの煙突と並び、とても高い煙突である。

この煙突がすごいのは高さだけじゃない。
金属製だ。そして面白いのはその断面。
六角形をしてるのだ。
ウソじゃない。Google Mapsの衛星画像を見てみましょう。

ね、六角形でしょ。
煙突の断面って、丸、三角、四角、六角、八角とあるらしいが、六角はかなり珍しいようだよ。
七里ガ浜東の秘密をひとつ紹介した。
では次。桜のプロムナードってのがある。
ソメイヨシノやオオシマザクラが並ぶ。

サクランボの専門家を自認するおっちゃんによると、そこで一番おいしいサクランボをつけるのはこの木らしい(↓)。

ホントかね?

いまだに私は食べたことがないんだ。

たしかに多くの人がむしり取ったらしい址がある。

みんな、食べてるね。

これもまた七里ガ浜東の秘密のひとつ。
あるいはこちら。
紫陽花の向うのパシフィックベーカリー。

私が七里ガ浜東に住むようになってからパン屋さんは2店舗出来て、どちらもすぐに閉店となったが、そのあとに出来たパシフィックベーカリーは盛業中。
どこまで儲かっているかわからないが、とにかく営業は続いている。それはなぜか?
なぜパシフィックベーカリーはそれが可能で、以前の二店舗はそれが出来なかったか。

いろいろヒントがありそうだね。
何をどうすればビジネスとして成立するのか?
あるいは七里ガ浜東に1本だけあるユリノキはなぜここにあるのか?

北米原産の木がなぜここに1本だけあるのか?
周囲を見渡しても、ユリノキはどこにもない。

ユリノキ。
この葉の形、好きなんだなぁ~。変わっているよね。
・・・といった雑学的事象を、あれこれ観察する七里ガ浜観光はいかがでしょう?
つまんないですか? だよねー(笑)
本日のランチはモロッコ的なもの。

魅力的なタマゴ料理がある。

でもそれじゃちょっと物足りない。
ケフタ(ミートボール)のタジンもあるが、ミートボールをつくるのが面倒だ。

なんてずぼらに考えていたら、それらの要素を寄せ集め、適当に作るのがいいと思えた。

トマト、タマネギ、ジャガイモ、ニンニク、パクチー。

ジャガイモは縦に四等分し、それぞれを半分に切る。

なんてレシピ本によく書いてある。
しかし横に二等分して、それぞれを四等分しても出来上がるものは同じ(笑)。
タジン鍋を出して来る。

モロッコ・フェスティバルだ。
豚挽肉。イスラム的じゃないね。

でもそこはよしとしましょう。
私自身はイスラム教徒じゃないし。
この挽き肉を先に炒める。

ドガティ君が登場した。
タジン鍋で大量の挽き肉を炒めるのはとてもやりにくいことなのでね。
挽肉だけは先に炒めてからタジン鍋へ。
タジン鍋にオリーブオイルを入れ、ニンニクを加熱する。

タマネギを炒める。

タジン鍋って本来は植木鉢みたいな素朴な焼き物で、それゆえ耐久性がない。
弱火でコトコト煮るだけだ。
その点旧宗主国のフランスのメーカーがつくるタジン鍋はとても頑丈。

強火も平気。
でもあまり強火で長時間使うと底面が焦げ付いてあとで大変だし、焦げ付きをこすり落とすのにタジン鍋の表面を痛めるから注意が必要だ。

バゲットはあとで焼きましょう。

本当はクスクスがあるといいんだが、それは今はないので、バゲットで。
トマト缶をぶちまけて和える。

コンソメを振りかける。

モロッコ料理はコンソメなんて使わないと思うよぉ~。
いいの、いいの。
先に炒めた挽き肉を入れる。

レンジでチンしたジャガイモを入れる。

酒を少しだけふりかける。

あ、忘れてた。
ハリッサやスパイス。

スパイスはクミンのパウダーとコリアンダーのパウダー。
こちら(↓)はハリッサ。

「いい匂いだなぁ~」とドガティ君が鼻をひくひくさせている。

タジン鍋のふたの先っちょは調理中でも素手で触れるくらいの温度だ。

野菜から出た湯気がこの先っちょに入り、冷やされるのでまた水に戻り下に落ちるということを繰り返すのがタジン鍋。
10分ほど煮たらタマゴを落とす。

そこからまたふたして、2分ほど煮たら、パクチーをかけて出来上がりだ。

軽く焼いたバゲットとともに食べましょう。

食卓に持ち込まれたタジン鍋。

おほほほぉ~、おいしそう。
むしゃむしゃと食べる。
暑い日にはこんなランチがいい。

物置にしまわれたままのタジン鍋が多いと聞く。
ぜひお使いくださいね。