「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

Mike Bloomberg氏が大統領選から撤退し 、世界はCOVID-19にますます翻弄された3月第一週を振り返る@鎌倉七里ガ浜

2020-03-08 00:00:49 | モノ・お金
過去に私は何度かこのブログでマイク・ブルームバーグ氏のことを紹介してきた。

彼は元証券トレーダーだったが、金融情報企業(↓がそのロゴ)を創業して大富豪となり、のちにニューヨーク市長にもなった人だ。

現在米国で行われている次の大統領候補選びで民主党の候補のひとりだった彼は、3月4日にその選挙戦からの撤退を表明した。

民主党の候補として立候補した人たちではトランプに勝てないと、彼は遅まきながら立候補を表明し途中かなり善戦したが、スーパーチューズデー(3月3日)の結果を見て撤退をあっさり決めた。



米国時間の翌4日夕方(日本では5日の午前1:21)には、彼の撤退を告げるメールを私は受け取った。

別に私だけに来たわけじゃないよ(笑)。



登録した多くのサポーター全員に、ブルームバーグ氏の事務所から、時々刻々とこうしたメールが配信されていたのだが、このメールをもってブルームバーグ氏の選挙活動も終了した。

同時にブルームバーグ氏はジョー・バイデン氏の支持を発表した(↓)。



ブルームバーグ氏としては、それしか選択肢がないよね。それ以外の民主党候補というとサンダース氏しかなくなっているし、ブルームバーグ氏からすると、サンダース氏は候補者としてはあまりに不適格。オバマケアまではわかるが、公的保険で広く国民をカバーしようという「国民皆保険」を主張するサンダース氏みたいな人は、アメリカでは稀有だ。

話はそれちゃうが、日本では一応全国民がなんらかの健康保険に入ることになっている。多数を占める会社員や公務員だとそれぞれの健康保険組合にお世話になることが多く、それらは保険料も安いし給与天引きだし、会社員や公務員たちは普段その保険料の支払いをあまり意識することがない。ところが彼ら彼女らが60~65歳で退職するとしよう。当然ながらそれまで働いてたくらいだから、多くはピンピンしている。もしなんらかの理由で、任意継続により以前の健康保険を使うことができなかったとしよう。すると彼ら彼女らの多くは市区町村の役所に行き、国民健康保険に加入することになる。その保険料額は前年の所得をもとに決められる。年功序列賃金の日本では、例えば大手メーカーや役所に勤めていたシニアな退職者なら、国民健康保険の保険料は簡単にそれが定める上限金額に達してしまう。市町村にもよるが、その金額とは年間96万円くらいだ。それが年間10回に分割されて請求されることになる。毎月のように保険料を96,000円納付する(あるいは銀行自動引落としの手続きをとる)必要が出てくる。すごい金額だね。退職者がこれだけの金額を毎月のように支払うのは大変だ。これくらいの年齢だとピンピンしている人は多く、たまに風邪をひいたり虫歯になったりもするだろうが、その治療に仮に健康保険を使わず100%自分で払っても、年間96万円なんて金額には遠く届かない。だったら国民健康保険なんて加入したくないと思う人も多いはずだ。

ところがそれだけ多額の保険料を受け取っている国民健康保険の会計は常に苦しい。いったいその保険料はどこでどういう使われ方をしているのか? どこか制度的に欠陥があるのではないか? この国民健康保険で広く国民をカバーしようとするのは、そもそも無理があるんじゃないのか? なんてことを思う人もいるだろう。

翻って米国大統領選の話。そうしたことを併せて考えると、サンダース氏が主張するような公的保険を広く使った国民皆保険ってアイデアは、一見皆に公平なようで実は不公平だとし、現行の制度(各自が選ぶ民間保険を中心にした制度)の方が良いと考える人が多いというのも、なんとも米国らしいなぁと私は感じるのでした。

ということで、サンダース氏を押しのけバイデン氏が民主党候補のトップに躍り出た。これまでブルームバーグ氏を支持した人も多くがそこへ流れ込んで、バイデン氏が現時点で米国民主党の最強の大統領候補である。



しかしねぇ、この人でトランプに勝てるかねぇ? バイデン氏は自身のセクハラ問題や息子のウクライナ問題も抱えている。トランプはどんな問題も跳ね返すヘンな図々しさがあるが、バイデン氏はそんなタイプではない。また副大統領としてもいまいち地味だった。まあ副大統領ってそんなもんだが。

次の話題。

3月1日に私はこう書いた。

私のグローバルマクロ戦略ヘッジファンドは、激動の2月にどういう成績を残したのだろうか?おそらく債券では大儲けしているはずだ。問題は株式。経験則的にはこういう上げ方とその後の急な下げ方への転換は苦手なはず。それらを合わせて全体としてはどんな結果になっているのか? なんだか暗い世の中。一斉に下げる時は下げて、経済も大やられで家計も大やられなんてことは避けるために投資しているヘッジファンド。うまく回っているといいが。

その後数値が出て来た。実際2月のファンドのリターンはどうだったかというと、全体では+0.4%だった。

そう言うと退屈に聞こえるでしょう。でも内訳を見ると、以下の通りかなりダイナミックなものだ。
● 債券では22%ほどプラス
● 株式では21%ほどマイナス
● コモディティ(第一次産品で木材や石油や貴金属や農産物など)ではほぼゼロ
● 外国為替もほぼゼロ。
・・・で、ファンド全体では、2月のリターンが+0.4%となったのでした。

3月に入って、市場はCOVID-19により一層翻弄され続けた。株式市場なんて毎日大きな値幅で変動している。それも行ったり来たりを繰り返している。

ご覧のグラフは米国株式市場の代表的指標、S&P 500である。同社のホームページからデータをダウンロードしてExcelでグラフ化した。


【出所: S&P社】

株式市場はいつもおめでたい。COVID-19がじわじわと蔓延しているのにもかかわらず、2月19日まで右上がりで史上最高値を更新し続けた。しかしその後急落。すごいスピードで2月末まで落ち続けたのだ。

しかし3月に入って連日上下にかなりの幅で変動した。ローラーコースター相場である。

一方、米国債券市場はちょっと違う動きを示した。こちらは先日も申し上げた通りインテリ的で、いつも早くから憂鬱な態度を示す。株式市場より2週間早く2月5日にはピークを打った。下のグラフは米国の10年満期の国債の利回り(左軸の単位はパーセント)だ。データは米国中央銀行とロイター社によるもので、グラフは私がExcelで作った。


【出所: FRB、最終の3月6日はロイター】

さらに株式と債券の2市場は、3月に入ってからも異なる動きを見せた。株式指数は毎日またもおめでたく上げて下げてを繰り返したのに対し、10年国債の利回り(↑)は3月に下げに下げ、3月6日には日中瞬間的に0.69%をつけている。もちろん史上最低値だ。3月に入って米国中央銀行はいきなり政策金利を引き下げた。そしてそれを受けて、債券市場はさらなる利下げを織り込んだ。利回りはどんどん下がったのだ。

一方低格付けの米国企業の債券は利回りを上昇させている。株式よりも国債が選好され、国債の価格が上がり利回りが下がるのは不景気な時にありがちな状況だ。しかし同じ債券市場の中で、信用度の高い国債が利回りを下げているのに信用度の低い社債が利回りを上昇させるという状況は、金利低下の傾向の中にもかかわらず金利を引き上げないと資金調達ができない信用度の低い企業が多く出始めたことを示し、それは市場が景気悪化のニオイを嗅ぎ付け、神経質になっていることを示す。

そうした市場の神経質な状態を表す指標として、シカゴ・オプション取引所(CBOE)が公表するVIX指数がある。恐怖指数とも呼ばれる。下のグラフがそれだ。データはCBOEが同社のホームページで提供している。それをダウンロードして私がExcelでグラフ化した。

オプション取引とは、将来何かを買うあるいは売る権利を売買する取引だ。例えば、今はいいけれど将来はどうなるかわからないから、自分が持っている株式を将来売る権利を今のうちに確保しておこうという人。あるいは同様に、今は資金がないからその株式を持っていないが将来それを買う予定があり、株価が安い今のうちにそれを買う権利を確保しておこうという人。そうした人が取引するのがオプション取引である。将来に不安な人が多いからこうした権利が売買されるわけで、その売買価格には、将来のその株式(債券等、株式以外のものもある)の価格変動性が大きくなることへの人々の不安の度合いが織り込まれている。逆に言うと、オプション取引価格からそれを売買する人々が想定しているであろう株式その他の将来の価格変動性の水準を割り出すこともできるのだ。


【出所: CBOE】

このグラフ(↑)がVIX指数である。米国株式S&P500指数のオプション売買価格から算出したもので、S&P500指数のオプション取引参加者が予想する今後30日間の同指数の変動性が示されている。これが大きくなるほど、人々が将来の株式市場が大きく変動すると予想し、不安を感じていることを示している。

これによれば、3月6日金曜日のVIX指数(オレンジ色の丸)は12年前の金融危機(グラフ左の一番高いところ)後に6回ある山の高さの水準に差し掛かったところと言える。人々は今後30日にかなりの大きさで市場に変動があると予想しているのだ。さて、3月の今後は実際どうなるのだろうね?

この指数は「恐怖指数」などと呼ばれるし、「VIX」という言葉の響きがなんだか怖いので、大変危なっかしいものと思われがちである。しかしVIXとはもともとは「Volatility Index」の略であり、単なる市場の「変動性の指数」を意味するに過ぎない。そして私の経験則としては、市場が現実に荒れている時にこの指数は将来のさらなる荒れを予想して見せるが、たいていの場合、その後は人々の興奮も冷めて市場は静かになることが多い。今回もそうであることが望ましいなぁ。
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七里ガ浜東唯一の酒店である高山商店やそこで買える北雪と、デイヴ・グルーシンの音楽や名優ロバート・デニーロの関係。。。。。

2020-03-06 11:00:20 | 
デイヴ・グルーシンの都会的な音楽を楽しみましょう。



マウンテン・ダンス♪

YouTubeでどうぞ♪



1980年代半ばのアメリカ映画、恋に落ちてのテーマ曲だ。

洒落た音楽だねえ。

1980年代はこういうのが多かった。

映画の原題もそのまま、Falling In Loveという。

都会的な映画だった。

ロバート・デニーロが良かった。メリル・ストリープも魅力的だった。

切ない映画だ。

私としては珍しく何度も見た映画で、自宅にDVDもいまだにある。



一方こちらはまったく都会的ではなく、かなりの田舎。

七里ガ浜住宅地内の緑のプロムナードだ。



これから渋い日本酒を買いに行くのだ。

我が住宅街唯一の酒店である高山商店へ。

上でご紹介した映画とその日本酒とは無関係ではない。

特にロバート・デニーロが関係あるのだよ。


世の中、いろんなことがどんどんつながるのだ。

いったいそれらがどのようにつながっているのか? わからないでしょう?(笑)

それはまたあとで。

緑のプロムナードを離れてこのまっすぐな通りへ入る。



こちらは西通りという。



別名、高山通り。

だれも西通りとは呼ばないし、ましてや高山通りとも言わない。

しかし、鎌倉駅前のタクシーの運転手さんたちとその客の間では「高山通り」で通じる通りだ。

高山商店があるからね。

でも我が家から行くと、高山商店の前に我が家のアイドルであるドガティ君がお世話になる七里ガ浜ペットクリニックがある。



さらに私が好きなラーメン店、AWANOUTAもある。



AWANOUTAの店主さんが私に大阪弁で声をかけてくれる。

ここのラーメンはおいしい。七里BLACKが私のお気に入りだ。



これ、スープがすごいんだぞ。

一度はAWANOUTAにお越しください。

そのさらに先にあるのが高山商店だ。



ここに私が好きな日本酒、北雪の純米酒がいつも置いてある。

渋い酒だ。いつかこの酒蔵を訪問したいな。

遠いけどね。新潟県。しかも佐渡島。飛行機で行くんだろうねえ。

で、いつもの通り北雪を購入した。

ついでにパシフィック・ベーカリーへ。



マラサダ(揚げパン)のシナモン味を購入。



そして家に帰る。

これが北雪だ。このブログには何度も登場している。



この酒を私は昔から知っていたわけではない。

数年前に高山商店の店主さんから「これ、強いよ」と紹介されて、初めて飲んだのだ。

佐渡島で造られる酒だなんて、ちょっと神秘的。

一言でいうと強烈な酒。骨格がしっかりした酒だ。燗にしてもまったく平気な純米酒だ。



ただ辛いだけではない。

コクもある。軽いなんてこともない。

私は純米大吟醸、冷やしてサラサラ~♪みたいな酒が少々苦手だ。

この北雪純米は最初に飲んでから気に入って、ずっと購入している。



七里ガ浜自治会のみなさんに、ぜひ買っていただきたい。



今回もさっそく飲みましょう。

この焼き締めの器で。



私の母がまだとっても元気だった頃、私のために焼き締めで作ってくれた器だ。

私の両親は父が70歳、母が60歳の時に三重県の山の中に転居した。

水道は沢水をろ過して使うようなところだ。

そこに家を建てて、陶芸の大きな窯を作った。

私の母はそこで母が好きな陶芸に精を出したのだ。

その時に私に作ってくれたものだ。同じようなタイプだが形も大きさも違う器が全部で4つある。

これはその中で一番小さなものだ。



焼き締めとは、釉をかけない点では素焼きと一緒だが、それに加えてかなりの高温で焼く器を指す。

これをもらった時に「焼き締めって素焼きと同じことじゃないの?と」言った私は、母に叱られた。

母は「ちゃうわ。そんなやわなもんやない」と言った。

酒はガラス器より陶器で飲んだ方がおいしいなどと言われるが、もしそうなら、釉がかかっていない焼き締めがさらによさそうだ。

話がまた戻るのだが、先述のように、この北雪という酒はある米国の男優と関係がある。

その米国男優って誰かわかる?


・・・という質問を妻にしたら、最初に妻から返ってきた答えがダスティン・ホフマン。



違うんだなあ。

次に出てきた妻の答えはニコラス・ケイジ。



それも違うんだ。

その次に妻が出してきた答えがこちら。

「ほら、なんだっけ、あなたに似ている人で・・・いや、顔が似ているんじゃなくって、頭の形がちょっとヘンで、あなたと似ている・・・」と言いたい放題。

私が「それって若い時スプラッシュに出ていたやつだろ?」と私も言うが、妻も私もその男優の名前が出てこないので、「あれ、あれ」と言っているだけ。

その「あれ」とはトム・ハンクスだ。



ブッブゥ~♪ それも違う。

私としては、私はトム・クルーズに似ていると思っている。

私の免許証もご覧の通りだ。



妻は「リチャード・ギアか?」とも言った。



なかなかいい線を行っている。

ありそうな話だとも思う。

しかし違うのだなあ。

話がくどいね。

正解はロバート・デニーロなのだ。



北雪はロバート・デニーロが愛でる酒なのである。

ホントだよ。

ここでやっと話が、今回の投稿の冒頭で、ロバート・デニーロが出てきたことにつながるのである。

ほら、この画像をご覧なさい。



上の画像で、真ん中にいるのがロバート・デニーロで、彼が割っているのが北雪の樽だ。

「北」の文字が見えるでしょ? 北雪の北である。

ロバート・デニーロは世界各地に展開されている日本食レストランNOBUの経営者のひとりでもあるのだ。

そのレストランが長きにわたり取り扱って来たお酒がこの北雪なのである。

このYouTubeをクリックしてご覧ください。



ロバート・デニーロの隣にいるのがレストランを運営しているNOBU MATSUHISAだ。

冒頭ご紹介した80年代のデイヴ・グルーシンの洒落た音楽や、70年代から活躍する名優ロバート・デニーロ。

海外の日本食レストランや、佐渡の酒である北雪。

我が街の高山商店から一本の糸をたどると、いろいろとつながって行くのでした。



ロバート・デニーロっていい俳優だよね。

このマイ・インターンってのも、すごくいい映画だったな。



佐渡島なんて田舎にあるけれど、北雪という酒蔵は、伝統的な良さに加え、広く新しい展開を常に考えて行こうとしているタイプの企業のようだ。



みなさん、高山商店で北雪を買いましょう。

ガツン!ときますよ。パワーのある酒だ。

高山商店:神奈川県鎌倉市七里ガ浜東4-2-12
     電話0467-31-5514
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ハチノスは牛の胃(3) 上海炒麺とハチノスのピリ辛煮で酒を飲む

2020-03-04 21:42:49 | 食べ物・飲み物
ハチノスの話も3回目。

我ながら、くどいよね。

ネギ。これは今回のハチノスのピリ辛煮に使う。



以前にも一度作ったハチノスのピリ辛煮。あまりにおいしいので、もう一度。

おつまみ系のおかずだ。

こちらはニラ。



ニラともやしだけの具で、もう一品、上海炒麺をつくるよ。

早朝から長時間茹で上げて、すでにサイコロ状に切ってあるハチノス。



ごま油、豆板醤、ニンニク、ショウガ。



加熱していると、目が痛いくらいに染みる。



そこにハチノスをぶち込んで炒める。



佐渡の酒、北雪純米を飲む。



北雪と水を入れる。



醤油に加え、ほんだしも。



さらに味噌も。



そしてよく煮ましょう。

甘味に砂糖を。



煮詰める。



甘味が足りない。

砂糖を少し追加。



できた。これにあとはネギをトッピングしたら完成だ。



とりあえず、冷蔵庫へ。

ここでドガティ君の散歩の時間。



新しいボールを持っておでかけだ。

*************************

90分後、散歩から戻った。

晩御飯の用意も佳境に。

ニラともやし。これが炒麺の具。



調味料はこんなの。

老抽王(中国の黒い醤油で甘口)、中華だしペースト、オイスターソース。



ニンニク。



さらに五香粉も。



茹でた中華麺を冷水で洗う。



油で表面を薄くコーティング。



麺を焼く。そして休ませる。



次にもやしとニラを炒める。塩コショウもする。



麺も加えて調味料を入れる。



炒麺の出来上がりだ。



そして先につくってあったハチノスのピリ辛煮を冷蔵庫から出して、チンして食べる。

ネギも加えてね。



晩御飯終了。
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ハチノスは牛の胃(2) ケチャップやとんかつソースも入る刺激的なトリッパ@鎌倉七里ガ浜自宅厨房

2020-03-03 11:00:57 | 食べ物・飲み物
前回のつづきだ。

懐かしい歌をどうぞ。



小学校の音楽の時間に、何度も歌わされた。

本日はトリッパをつくるよ。



イタリアンだけど、普通にイタリアンじゃない。

まず中華鍋でつくるしね。

味はかなり刺激的だし。

稲村ケ崎駅前のはぶか牛肉店で購入したハチノス。



冷凍庫から出してきた。

酢と一緒に煮る。



最初は10分。



これはまだ早朝。外は真っ暗だ。



ぐつぐつ。



そして湯で洗う。



ハチノスがびっくりしている。かなり疲れたと。



二度目だ。これもまた酢とともに煮ている。今度は20分。



そして洗う。

休憩。まだまだだ。



この端っこの部分って、分厚いウールのセーターの襟首に似ている。



3度目だ。今度は30分。



襟首が上に出てきた。

外が明るくなってきた。



長時間鍋のふたを開けて煮込み続けているので、窓を開けているのに窓が曇っている。

これで最後だ。3回目の湯洗い。ごしごし。



なんて手ごわいやつなんだ。

******** ここで数時間経過 ********

お昼前にパシフィック・ベーカリーにバゲットを買いに行った。



熱々のを袋に入れてもらい、持ち帰った。

香味野菜としてセロリ、タマネギ、ニンジンを用意。



こちらは早朝に茹で上がり、冷蔵庫に入れてあったハチノス。



トリッパはおいしいよ。

解体ショーだ。すしざんまいの社長のマグロ解体より、こっちの方が面白いよ。



短冊状に切りましょう。



ドガティ君が登場するぞ・・・と思ってたら、その通り。

「おとーさん、それなんや? えげつないニオイすんなぁ」



これはな、ハチノス言うねん。牛の胃袋や。

イタリア料理のトリッパって作るねん。

先に言うとくけど、あんたのは無いで。

「殺生やな、おとーさん、イヌはかわいがらなあかんで」



「家族から仲間外れにされたイヌはな、家出するさかい、気ぃつけや」

「ボクが家でしたら、泣くくせに」

いや、別に泣かへんで。家出できるもんならしてみいや。

「いや、それは困るがな。家出したらごはんもらわれへん」



「なんやねんな、この家は。ケチかいな」

トリッパ用に短冊状に切られたハチノス。右側のはサイコロ状で、また別の料理になる。



イタリアンにはスパニッシュなガーリックを!



ニンニク大量、唐辛子大量。これで刺激的になる。



使っているのは中華鍋だ。これが便利。

香味野菜をさっさと炒める。



ハチノスも炒める。



トマトも加える。そして加熱する。



コンソメとバターを調味料とする。



水を加えて煮る。



名門エビスビールを飲む。



反則技でケチャップやとんかつソースを入れる。



これで味が華やかになる。

唐辛子もニンニクもかなり使っていて、イタリア人が食べたら「こりゃトリッパなんかじゃにゃーて」と驚くだろう。



パシフィック・ベーカリーのバゲットを切る。



最後にしめじを入れる。



あとは塩加減だけ。胡椒もかけよう。



できましたよ。

おいしいよ。

イタリアン・ハーブ・ミックスをかけていただきましょう。



大量の唐辛子にニンニク。ケチャップにとんかつソース。そりゃすごいわ。

妻が「ここまで刺激の強いトリッパは初めてだ」と喜んでいた。

それってイタリアンと言えるのか?

バゲットも食べまくる。



あぁ、ハチノスはおいしいなぁ。

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ハチノスは牛の胃(1) ドガティ君の夕方の散歩で稲村ケ崎のはぶか牛肉店へ、そして七里ガ浜ペットクリニックへ

2020-03-02 11:00:19 | 食べ物・飲み物
ドガティ君待望の夕方の散歩だ。



DOPE & DRAKKARの横を通りましょう。



一気に山を登る。



左は鎌倉山方面、まっすぐは極楽寺方面。



しかし今日は右に行く。

稲村ケ崎の岬へとつながる尾根だ。



右側には稲村の谷戸が見える。



やがて急峻な下り坂になる。



「ちょっと待って、ボクはにおいをかぎたい」



やがてこんな階段になる。



面白いでしょう?

鎌倉は狭い谷戸ばかりだ。

左右の家を見ながら下る。



オーソライズされた方しか入れないエリアだそうです。



Understood.

では先へ。



魚の朝食が好評なヨリドコロの前に出た。



もうすぐ江ノ電の稲村ケ崎駅だよ。



「このあたりはボクの庭だよ。何度も来ている」



さて、はぶか牛肉店へ行こう。



事前に電話して、一番大きいハチノスをとってもらってある。

ハチノスとは牛の胃袋のひとつ。

私がはぶかさんでハチノスを買ってきたので、そのにおいをかぐドガティ君。



さらに海方向へ向かう。



ほら、見えたよ。



山本ともひろ防衛副大臣。



鎌倉や栄区(横浜市)、逗子、葉山が彼の地元。

まじめな人ですよ。

さらに歩く。



音無川はここで海へそそぐ。



繰り返しとぎれとぎれに見える海。



「ボクはできれば海辺でボール遊びがしたいのです」



でもそれはかなわず、どんどん散歩。



あぁ~、海が見えるね。



なにせここらはサーファーだらけ。



INAMURA CLASSICそのもの。

BIG WAVEが来たら、いつでも出てくるおじさん、お兄さん、そしておじいさんだらけだ。



向こうは江の島。これが七里。



鎌倉プリンスホテル下の江ノ電の踏切。



その後、ドガティ君は大好きな七里ガ浜ペットクリニックへ行く。



「あのぉ~」



「ドガティです」

「ボクを診察室に入れてくれませんか?」



ドガティ君はこのペットクリニックが大好きなのでした。

【つづく】
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COVID-19でたいへんな2月を振り返る@鎌倉七里ガ浜

2020-03-01 00:00:04 | モノ・お金
2月後半は毎日驚きの連続だった。

COVID-19の影響だ。飲食店や観光地は空いている。在宅勤務が可能な人は在宅勤務。ほとんどの学校がこれから休校する。

しかし私はJRに乗り車内で面識もない大勢の他人と近接したまま、ほとんど「濃厚接触」と言える状態を毎日のように体験している。

夜でも明るい横浜みなとみらい(↓)まで出向かないと、どうにもならないからね。



2週間前に人と会って込み入った話をしないといけなくて、横浜中華街でその方と食事をしたが、普段なら人が多いところもガラガラだった。

画像は萬珍楼の前。



我々は萬珍楼とは別の大きな店で食事をしたが、約2時間の食事時間中、お客は私たち2人だけ。お店の経営者にとっては大問題だ。賃料、光熱費、給料、材料費は嵩むが、収益がゼロに近い。休業にした方が経営的にはまだ良いだろう。

そしてその後しばらくして、ついに政府は基本方針を出した。学校も職場もイベントも、可能な限り控えてほしいと。学校は休校し、在宅勤務が可能ならそうしてと。できれば休んでねと。



でもそうは行かない勤労者は多い。流通業、運輸業、金融業、電力・ガス・電話等のインフラ、公的サービス・・・。すべての業務がリモートでできるわけではないし、もしそれらを全部ストップさせたら、日本が止まってしまい全体が飢え死にだ。

政府は「休校」と言うけれど、就学児童が通学して昼間は不在であるという前提で夫婦共働きだという家庭は多い。今回のように急にその前提が変わると、共働き夫婦のうちどちらかは自宅待機することになるという家庭も多いだろうね。で、そうなると今度は、その方々が普段勤務しておられる職場で従業員が不足し、仕事が回らなくなる。どこもやりくりが大変だ。病院も会社も役所も・・・。

ということで、COVID-19の経済への将来の影響が読み切れないので、世界の市場は大混乱。株式市場は最終週になって世界中で連日の大幅下落。

下のグラフは世界をリードする米国市場のもの:
青: 米国債券(米国の国債10年の利回り)(右軸、ただし単位は%)
オレンジ: 米国株式(S&P500指数)(左軸)


【出所:債券は米国中央銀行のホームページ、株式はS&P社のホームページ】

このグラフの2本の線は似ている。しかし実は決定的に違うところがある。そしてそこが重要だ。

どういうことかご説明致しましょう。
● 債券の利回り(青い線)は早々と2月5日にピークを打つ。
● その後青い線はだらだらと下がり、最後は大幅下げ。
● 一方株式指数(オレンジの線)は2月5日以降も史上最高値を更新し続ける。
● 株式指数がピークを打つのは債券利回りのピークの2週間後2月19日で、その後そのオレンジの線は暴落。
● 同じ経済を見ているにもかかわらず、債券と株式では市場の反応がかなり違うのだ。
● 一般的傾向としては、斯様に債券市場が早めに鬱になるのに対し、株式市場はいつまでもおめでたい。
● 2市場がちぐはぐだった5日から19日までの2週間は、特に運用者の戦略差により投資成果が雲泥の差になる。

COVID-19の影響に鑑みて、月末には米国中央銀行(下の画像はパウエル議長)も3月に利下げするとの見方が支配的になった。そんな状況に引きずられ上のグラフにある青い線の米国国債10年の利回りは史上最低記録を更新した。債券市場は早くから傾向が鮮明だったし、最終週に至ってはますますそれがはっきりしたわけだ。



私のグローバルマクロ戦略ヘッジファンドは、激動の2月にどういう成績を残したのだろうか?

おそらく債券では大儲けしているはずだ。問題は株式。経験則的にはこういう上げ方とその後の急な下げ方への転換は苦手なはず。それらを合わせて全体としてはどんな結果になっているのか? なんだか暗い世の中。一斉に下げる時は下げて、経済も大やられで家計も大やられなんてことは避けるために投資しているヘッジファンド。うまく回っているといいが。

下の画像はウイルスに対して弱い地域と強い地域を示す2019年の地図。


【出所: Forbes社のホームページ】

黄色いところはウイルスに対して耐性がある(=感染しにくい)地域。赤はその反対。つまり一旦感染が広がると弱いのがアフリカだ。先週南アフリカ共和国でもCOVID-19に罹った人がみつかったばかり。連鎖が広がらないことを望む。まだまだ先が読めないね。

世界が弱まるこの時期、総倒れにならないよう、各自がそれぞれのスタイルで頑張りましょう。



七里ガ浜の丘の上の生活は「濃厚接触」も少なめだけど、油断しちゃいけない。えらいめに合うからね。

それにしても横浜や東京に行くのにJRに乗るのが嫌だ。
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