この本のタイトル、そろそろ次のことを考えている世代にとっては気になるタイトルである。ということで買って読んでみた。確かに、60歳で定年して、65歳で基礎年金をもらい始まるまで空白の5年間がある、この対策を中心に書かれたものだ。
ひとつは、再就職するもの。「60歳にして鬱になる現実」がある。はっきりいえば、会社は仕方なく再雇用しているためその処遇などは格別な配慮などしない。実際再雇用で満足しているという話はほとんど聞いたことがない、と筆者。
もうひとつは、「主人在宅ストレス症候群」、退職した夫が家に長くいるようになって夫婦仲にひびが入るというもの。実際熟年離婚はこの10年で2倍に増えている。
最後は、「定年時は個人起業適齢期」、この時期の個人起業は20年で2.5倍に増えている。長年培った実力を自分の会社で生かす人が増えている。ただし、この本ではやってはいけないこと、「借金」他のことが書かれている。
人生を1日に例えると50代は、午後2時頃、正午は過ぎたが夕暮れまではまだ時間がある。皆さんはどれ?
私なら、まず、ファイナンシャルプランナー資格の学習をお勧めする。マネープランがわかり、何をしなければならないかがわかるからだ。
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定年後 年金前(祥伝社新書231) |
岩崎日出俊 | |
祥伝社 |