この新書のタイトルは、『あなたという商品を高く売る方法』である。いろいろ書かれているが、感想は3つに絞って書く。
1つ目、「自分の強み」、この本の著者によると、まず自分の仕事を好きになれるか、だそうだ。それが強みになり、その強みを欲している人がいるか、誰も提供できないか、その強みをマネするのは難しいか、という観点で強みを考えろと。
私の経験を書こう。私は若い頃、ガス会社に入社した。当時土木工学を専攻し、建設工事に従事したいと思っていた。ただ、ガスを扱うなんて危険だ、コワイ、土木だからそれはないだろうと、入社した。ところがまさにその、生(ナマ)ガスを取り扱う部署に配置された。それ以来、部署は変れども、生ガスを取り扱う仕事がずっと続いた。そしていつの日か「危険なガスのプロ」になっていた。
早期退職して、中小企業診断士として独立、もう何をやろうが自由である。さて、何をやろうか、やっぱり一番得意な「ガス」に関することにした。この時点で気がつく。ガスの仕事、好きだったんだなあと。知らず知らす好きになっていってたのである。
そして、ガス技術に関してだんだん専門を極めて(今でも知らないことが時々ある)、ガス資格の受験指導に関しては、誰も提供できない、マネのできない領域に入ってきている。
2つ目、「コンフォートゾーン」からの脱出。一度強みを持っても、環境は変わる。著者は、コンフォートゾーンに安住してはいけない、という。私は一昨年、念願だった、公募の講座を始めた。「プレミアム塾」という。昨年はDRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)を身につけて、講座に活用した。コロナの中、これを知らなかったら、講座開催はつぶれていただろう。そして、今年はブランディングを身につけ、講座に役立てるつもりだ。さらに他のガス資格も挑戦するつもりだ。コンフォートゾーン(心地よい環境)には安住しない。
3つ目、本書の最終のテーマだ、「お客さんとwinーwinの関係を作れ」と。お客さんは資格試験の受験者で合格は何よりもお客さんのwinだ。そして私は、講座を続けることによって、逆にお客さんから教えられることもある。そのデータを次の講座に適用し、講座の魅力を大きくし、お客さんの信用を得て、講座の価値を高めることができる。これは私のwinだ。
何だか、今やっていることの「背中を押された」ような新書との出会いであった。