滋賀・福井の続・百名城山城巡り、二城目は、滋賀県と福井県の県境のある山城、玄蕃尾城(げんばおじょう)だ。JR余呉駅で、スタンプを貰い、レンタサイクルでも借りようとすると、何と滋賀県側は工事のため通行止め! 先月雪が解けて、ようやく登山道整備工事を開始したようだ。近くの賤ケ岳でも登ろうかと思ったが、敦賀側からも登れると知って、タクシーを呼んだ。ここまできたら、諦めるより、奮発してタクシーの方を選択する。
(余呉湖の反対側の山、高い禿げた部分が、七本槍で有名な、賤ケ岳の山頂)
タクシーの運転手さんが、この辺のお城に詳しいようで、いろいろ教えてくれる。この玄蕃尾城は、柴田勝家が、羽柴秀吉との決戦用に築城した。しかし、賤ケ岳で敗れ、北ノ庄に逃げ帰ったため、この城は使われることなく、そのままになってしまった。そして山の奥、笹藪に覆われて400年、笹藪を切り払ったら、見事に郭が当時のまま残っていた。
狭い車道を突き当りまで登りる、厠(かわや)とスタンプボックスがある。ここから登り約20分で、お城の入口に到着、誰もいない。郭の案内図がある。
まずは、虎口郭、南虎口の大手口。
そして、馬出郭。
主郭、結構広い。
主郭の櫓台、ここが天守に相当する。
搦め手口だ。ここは兵の駐屯地、物資の集積地。
搦め手口の土塁もよく残っている。
帰りに主郭の堀切。
玄蕃尾城、山奥で、なかなか来れないお城だ。そして虎口、馬出、堀切、土塁などが、ホントによく残っている。山城の典型的な施設が残っていて、まずはここを見てから、他の山城を見るとよいと大学の先生が言っていたと、タクシーの運転手さん。
きちんと手入れがされていて、地元の方に感謝、感謝だ。