滋賀・福井の続・百名城巡り、いずれも山城で、登るのに汗をかく。ということで、泊りは、温泉。近くの温泉を探すと、須賀谷温泉が見つかった。しかも含鉄泉だという。これは珍しいと、予約しておいた。
(写真は、須賀谷温泉のHPから)
JR河毛駅に無料送迎バスが来る。進むうちに、おや、来たことのある景色。昨年、百名城の小谷城のあった場所だ。部屋のそばには、小さな尾根がある。聞くと、小谷城は、この尾根の一つ向こうの尾根にあるという。浅井長政やお市の方、その三姉妹も入ったとあるが、これなら納得がいく。小谷城から歩いてすぐの場所にある古くからの温泉だ。
風呂の入口には、浅井の湯とある。男湯は長政の湯、女湯はお市の湯、と言うのれんが掛かっている。いいぞ。
浴槽は、写真が撮れないため、須賀谷温泉のHPから拝借。実際は、男湯は、内湯が二つ、露天が一つある。内湯と露天、それにもう一つの内湯は源泉が違うそうだ。含鉄の赤茶色の源泉と、透明の源泉だ。ちょうど、有馬温泉の金泉、銀泉に相当する。
さて、その泉質。泉温は17.2℃、お湯の温度では温泉には入らない。溶存物質は0.19g/kg、と、少なくこれも温泉には入らない。
残りの特殊性分だが、総鉄イオンが合計で11.2mg、これは温泉法の10mgを少し上回る。これで温泉法上の温泉に該当する。ただし分析指針上にはどれも該当しないため、療養泉ではなく、従って泉質名や適応症がつかない。(廊下の説明板には何か書かれてあったが・・)
ちょっと、寂しい温泉だけど、何といってもこの「含鉄」は珍しい。到着時と、寝る前、朝起きてと、3回入浴した。戦国武将の入浴した、須賀谷温泉でした。