「この山に雲がかかると雨になる」という地元の言い伝えからついた名前「鳴虫山」。山の名前はかなり前から知っていたが、登る機会がなかった。梅雨前にと、登山を決める。東武線で終点東武日光へ。駅から歩いて登れる便利な山だ。
少し登ると神社がある。ここで衣服調整。標高差は約6百m。展望はあまりない。
中間地点の神主山、標高842mを通過。1回目の小休止。今日は、ストックを使わないが、快調に登れる。毎週登っている成果かな。
花は咲いてない。アカヤシオで有名な山だが、時期がずれていたようだ。登山道に、1箇所だけ、高山植物のギンリョウソウが咲いてた。色素のない花で白い。ギンリョウソウは、結局、ここ1か所だけだったが、いよいよ高山色植物に出会える季節になってきた。
山頂近くの登り、すごい木の根だ。ここを登っていく。
そして、登り始めて、2時間半、鳴虫山山頂へ、ここで昼食、山頂は樹木が伸びすぎて、残念だが、展望がない。
山頂から、合峰を通過し、独標へ。「独標」、まるで北アルプスのような名称だ。
そして2時間足らずで下山。日光第一発電所の水圧鉄管が見える。上流にダムがあり、ここから鉄管で水を落とし、タービンを回し、発電する。昔、学生時代に、水圧鉄管の設計という卒業研究のテーマがあったっけ。50年も前の話だが、当時でもこれ、古いな、もう時代に合わないな、と思ってこのテーマは選択しなかったが、思い出した。
下山後は、「やしおの湯」という温泉まで脚を延ばし、温泉に入り、汗を流す。この温泉は、単純アルカリ泉。温泉成分は、僅かなので、解説は省略。
バスで東武日光駅へ、駅で、日光金谷ホテルのケーキとカフェラテを頂き、帰りの特急電車に乗る。そこそこ遠いが、手軽で、電車賃の安い山旅でした。今度は、花の季節、紅葉の季節に来たいな。