時間が経過しつつありますが一応書き続けておきます。
金曜日から島根での中国選手権へ。中国五県という言い方をするようですが。私の感覚的には中国選手権。年齢の問題でしょうか。この時期の試合というのは本当に難しい部分があります。インターハイ→国体最終→国体合宿→中国選手権という強行日程。きちんと練習を積むことさえできません。割り切って中国選手権には出ないというのもアリだと思っています。今年は不完全燃焼の部分もありもう一度という気持ちでやりました。
今回の中国選手権、Sの引退レースでした。インターハイ前に旅券の手配の関係でSと話をしました。本人はインターハイで引退をすると言っていました。高校生最大のレースで終える。そこをずっと目標にしてきました。私個人的な想いもあり本人に頼みました。もう少しだけ一緒に競技をやらないか?と。Sの返答は「今はインターハイの事しか考えられない。それ以上先のことを考えると力が分散してしまって最大の力が出せない気がする。」というものでした。過大評価するつもりはありません。この姿勢、学ぶべき部分があると思います。インターハイ終了後、再度頼みました。人生の中で選手にもう少し競技をしないかと頼んだ記憶はありません。大きな存在だと思います。
例年の中国選手権の結果を見るとリレーでのゆうしは48秒5前後。このこともあり参加を決めていました。中国大会で3位内に入って表彰台に乗るというのが前半の目標でした。0.01秒届かず4位となり表彰台を逃す。リベンジになるとは思えませんが何が何でも勝ちたいという気持ちが私にはありました。SやN、M、Toに表彰台に乗らせてあげたいという部分が大きくありました。とはいえ、一緒に練習できる機会はほぼない。選手に任せるしかない部分がありました。
予選が11時過ぎ、決勝が17時半という長丁場になる日程だったので一次アップを省略しました。本当に珍しいことですが。アップの段階でハムストリングが張る、膝が痛くてスピードが出ないという話が出てきました。バトンも微妙。インターハイ以後一度もバトンをやっていません。不安要素はかなりありました。予選はなんとか組のトップ通過。49秒29。全体の4番目の記録でした。厳しい。このタイムは通常ではあり得ないレベルです。周りのタイムもかなり悪いので仕方ないなという部分はありましたが。
決勝は久し振りに4レーン。ここ最近アウトレーンばかりでした。最後の最後まで粘ってなんとか3位に入りました。記録は49秒07。決していいタイムとは言えませんが走りきれました。やっとやっと念願のメダルを手にすることができました。表彰台に上がれるのは一人だけにしてくれという話になりMが「Sが上がろう」と提案。通常であれば走順に並びますがSが先頭で。こういう姿を見ると涙が出ます。
実際、レース前に円陣組んでいましたがそれが長い。召集時間になっていましたがずっと円陣を組んでいました。何かしら話をしていたようです。何を話したのかはわかりません。このメンバーで走る最後の最後のレースです。Sにとっては人生で最後のリレーかもしれません。思うことがあったのなと思います。あとで少し聞くとSは走る前に涙が出たと言っていました。詳しくは聞きませんでしたが。
表彰が終わってからもう一度メンバーでメダルを掛けて写真を撮ることにしました。Sが「高校で初めてもらったメダル」と言って喜んでくれていました。ここまで続けて良かった、と。この言葉が聞けて本当に嬉しかったですね。この子達に何か「形になるもの」を与えてあげたかった。それを果たすことができました。一人でもあり欠けていたら届かなかったであろうメダル。そこに最後にたどり着けた。意味があると思います。
この子達と一緒に競技ができたことを感謝したい。笑顔も涙も全て近くで見てきました。成長も含めて見続けることができた。どちらかというと苦しい想いを多くさせてしまった。それでもここまで諦めず取り組んでくれた。感謝しかありません。応援してくださった方々にもこの場を借りてお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。
この辺りのことに関してはまた別に書きたいと思います。
金曜日から島根での中国選手権へ。中国五県という言い方をするようですが。私の感覚的には中国選手権。年齢の問題でしょうか。この時期の試合というのは本当に難しい部分があります。インターハイ→国体最終→国体合宿→中国選手権という強行日程。きちんと練習を積むことさえできません。割り切って中国選手権には出ないというのもアリだと思っています。今年は不完全燃焼の部分もありもう一度という気持ちでやりました。
今回の中国選手権、Sの引退レースでした。インターハイ前に旅券の手配の関係でSと話をしました。本人はインターハイで引退をすると言っていました。高校生最大のレースで終える。そこをずっと目標にしてきました。私個人的な想いもあり本人に頼みました。もう少しだけ一緒に競技をやらないか?と。Sの返答は「今はインターハイの事しか考えられない。それ以上先のことを考えると力が分散してしまって最大の力が出せない気がする。」というものでした。過大評価するつもりはありません。この姿勢、学ぶべき部分があると思います。インターハイ終了後、再度頼みました。人生の中で選手にもう少し競技をしないかと頼んだ記憶はありません。大きな存在だと思います。
例年の中国選手権の結果を見るとリレーでのゆうしは48秒5前後。このこともあり参加を決めていました。中国大会で3位内に入って表彰台に乗るというのが前半の目標でした。0.01秒届かず4位となり表彰台を逃す。リベンジになるとは思えませんが何が何でも勝ちたいという気持ちが私にはありました。SやN、M、Toに表彰台に乗らせてあげたいという部分が大きくありました。とはいえ、一緒に練習できる機会はほぼない。選手に任せるしかない部分がありました。
予選が11時過ぎ、決勝が17時半という長丁場になる日程だったので一次アップを省略しました。本当に珍しいことですが。アップの段階でハムストリングが張る、膝が痛くてスピードが出ないという話が出てきました。バトンも微妙。インターハイ以後一度もバトンをやっていません。不安要素はかなりありました。予選はなんとか組のトップ通過。49秒29。全体の4番目の記録でした。厳しい。このタイムは通常ではあり得ないレベルです。周りのタイムもかなり悪いので仕方ないなという部分はありましたが。
決勝は久し振りに4レーン。ここ最近アウトレーンばかりでした。最後の最後まで粘ってなんとか3位に入りました。記録は49秒07。決していいタイムとは言えませんが走りきれました。やっとやっと念願のメダルを手にすることができました。表彰台に上がれるのは一人だけにしてくれという話になりMが「Sが上がろう」と提案。通常であれば走順に並びますがSが先頭で。こういう姿を見ると涙が出ます。
実際、レース前に円陣組んでいましたがそれが長い。召集時間になっていましたがずっと円陣を組んでいました。何かしら話をしていたようです。何を話したのかはわかりません。このメンバーで走る最後の最後のレースです。Sにとっては人生で最後のリレーかもしれません。思うことがあったのなと思います。あとで少し聞くとSは走る前に涙が出たと言っていました。詳しくは聞きませんでしたが。
表彰が終わってからもう一度メンバーでメダルを掛けて写真を撮ることにしました。Sが「高校で初めてもらったメダル」と言って喜んでくれていました。ここまで続けて良かった、と。この言葉が聞けて本当に嬉しかったですね。この子達に何か「形になるもの」を与えてあげたかった。それを果たすことができました。一人でもあり欠けていたら届かなかったであろうメダル。そこに最後にたどり着けた。意味があると思います。
この子達と一緒に競技ができたことを感謝したい。笑顔も涙も全て近くで見てきました。成長も含めて見続けることができた。どちらかというと苦しい想いを多くさせてしまった。それでもここまで諦めず取り組んでくれた。感謝しかありません。応援してくださった方々にもこの場を借りてお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。
この辺りのことに関してはまた別に書きたいと思います。