練習について。
水曜日、練習は2年生だけ。1年生は翌日に数学のテストがあるということだったのでそちらを優先して勉強させることに。朝練習だけは実施しました。ここも動きの基礎だけをやる。
午後、私は研修があったので30分後くらいにグランドへ。ドリルの基礎をやるところでした。今週はほとんど走る気はありません。走るというよりも「基礎」を身につける時間を作ろうと思っていました。1年生がいないので練習参加者は本当に少なかったですが、その分個別対応ができるかなという感じでした。
同じことの繰り返し。地味です。退屈です。それでもここは外せないなと。徹底的にやることにしました。膝締め。スティックドリルをやる前に台ドロップをして「乗る感じ」を作る。さらに壁抜きをやる前にチューブもも上げ。地味ですが「段階を追って」やっていきます。
壁抜きも「斜め上への引き上げ」を意識するために角度を付けました。以前はかなりやっていたのですが環境が変わり道具も変わりそれができなくなったので「まあいいかな」という感じになっていました。本当はよくないのですが。その部分も含めて。壁抜きをすると「引き出したほうの足」ばかりが意識されます。もちろんそれも大事なのですが「反対側の腰」も重要です。この部分も繰り返し指摘。
こういう時間は本当に楽しいですね。本人たちも「やろう」という気持ちがありますから動きが確実に変わります。こういう表情を見るとこちらも「やろう」という気になります。私が環境を作るのではない。もちろん、基本的な部分は私が作っていますが。その環境を良い状態に保つのは選手自身です。そこの部分は忘れてほしくないなと。
ハードルドリルを行ってからウインドスプリントを各自でやらせました。数日間走っていないので「慣らし」として。短めの距離を軽く走る。そこから短い距離を確認として走らせました。チューブ5歩をやったのかな。記憶があいまいですが。
これだけしかやっていないのに「加速段階の動き」に改善が見られます。やっている選手の表情が違います。「進む」感覚が得られているのだろうなと。実際に膝が締まって直線的に引き出されます。それにより膝が勝手に出てくる。そして前側で動く。2日間、4回の「基礎練習」ですが明らかに変化があります。面白いですね。
これまでは「パッチ」を当てるように「その場での対処」がメインになっていました。こうやって基礎を徹底する時間が作れなかった。本当は無理やりでも作るべきだったのだと思います。しかし、こうやって「4回」ひたすらやっただけで「進む」という感覚が得られる。地味ですが「効果がある」ということだと思います。
グランドレベルで見る。それは重要だと思っています。目の前の選手の動きを見ることで「練習方法」が思い浮かんできます。そう考えるとここ最近は「こういう動きをしたほうがいい」という「理論」が先に立ってしまって「現場での対応」が足りなかったのかもしれません。
少し走って「もう終わりでもいいけど」という話をすると「T走をしたい」と本人たちが申し出てきました。まぁ別に走らなくてもいいんだけとと伝えましたが「走りたい」と(笑)。T走の60mを各自で実施。これも加速段階がスムーズになったのもあり力を使わずに走れているということでした。いい動きだなという感じはしました。
来シーズンに向けて。ここだけです。今の動きがどうこうではない。しかし、いい動きを年内に身につけておけば冬季練習の質が上がります。いい練習ができるようになる。最大スピードを出せる中で練習を積んでいくことが自信にもつながると思います。
いい感じでした。これがどれだけ持続できるかなと。まだまだやることはあります。動きの定着には思っている以上に時間がかかります。もっともっと細かい部分まで丁寧にやっていきたいと思っています。
いい表情でした。いつもこれくらいの表情で練習をしてくれるといいなと思いますね。