kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

定期演奏会へ

2020-11-05 | 陸上競技

火曜日。本当に久しぶりの「休み」でした(笑)。あれこれありすぎてなかなか体を休めることができません。しばらく休める日がないなと感じながら生活をしていました。2週間くらい前に「3日が休み」ということに気づく。ひたすら寝るかなと思っていました。日程調整のことも考えて「練習も休みにしよう」と。

 

そのタイミングでクラスの生徒が「定期演奏会やるので来てください」と話に来る。狙ったように3日の祝日でした。直接言われて「用事がない」という状況で断ることは難しい・・・。「行動記録表」も書かなければいけません。それも2週間。県体に行ったことや食事に行ったことも記録です。30分以上滞在したときには必ず記録するということでした。こうなったらやるしかないかなと。

 

午前中は職場で「雑用」のようなことをすべてやってしまおうという感じでした。水槽の世話も含めて。名刺作成や資料作成等も。切羽詰まってやる感じではないので余裕を持ってできました。休みの日にやることができれば随分楽になります。ほんとうの意味での「休み」ではないですが。

 

午後から公会堂での演奏会へ。人数をかなり絞っての開催となりました。保護者のみの観覧が認められています。こういう状況です。室内での演奏会にはかなり気を使わなければいけません。私は初めてこういう場に行きました。何か準備していったほうがいいのかなと思いながら・・・。保護者は「花束」を準備されていました。こういう部分に対して「無知」は良くないですね。事前に聞いておけばよかった。

 

 

演奏会は2時間強でした。クラスの生徒もソロ演奏などをしていました。この場を迎えるために「最大限の努力」をしてきたことだと思います。今年は様々なものが「中止」や「縮小」になり、発表の場さえもない状況が続いていました。中国大会を目指してずっとやってきた吹奏楽部もその場が奪われていました。一生懸命に演奏する姿を見ることができる。貴重な機会だと思います。

 

後半になるとなんとなく涙が出てきました。歳を重ねているのもあるかもしれません。随分涙もろくなりました。この子達がこの日を迎えるまでにいろいろな苦労をしてきただろうなというのを考えていると・・・。なんとなく試合があるから練習をするという高校生もいます。そこまで必死になってやっていなくても試合の日はやってくる。なんとなく。しかし、目の前で見ている生徒たちは一生懸命に準備してきたというのが分かります。

 

就職試験や進学試験が後ろ倒しになっていてそのための準備も重なっています。その中で時間を作っての練習。何曲も何曲も演奏するということはそのための準備時間も多くなります。一瞬で終わる競技に多くの時間をかけて取り組む陸上競技。吹奏楽では長い時間をかけて何曲も同じ日に演奏する。違うようで同じ。その舞台のことを考えると胸が締め付けられる想いがしました。

 

翌日、担任をしているクラスで話しをしました。紆余曲折あっていきなり3年生の担任になりました。私も戸惑いがありましたが、生徒はもっとあったと思います。授業で関わっている生徒は何人かいましたが「担任」になると思っていなかったはずです。逆に2年生の生徒は私が担任だと思っていたはずです。そのような状況の中でかなりの月日が過ぎました。

 

前日の演奏会のことを素直に話しました。感じたことをそのまま。そういう舞台がある。一生懸命に取り組んできたことを示せる。これは今のクラスにはありません。様々な行事がコロナの関係ですべて中止になっています。そうであれば「思い出」に残るようなものがないのではないか。あまりにも寂しすぎる。

 

学期末に「スクールフェスタ」という文化祭のようなものがあります。タブレット端末が全校生徒に貸与されることもあり生徒は「動画作成」をするということでした。どのようなものを作るのかはよくわかりませんが。それでもクラスの生徒が一緒にやるという機会は少ない。協力して全力でやってもらいたい。それが数年後に少しでも「思い出話」になればいいなと。私もできる限りの協力はするという話をしました。

 

別に私は「良い教師」だとは思いません。「生徒思いの教師」だとか「目標とされる教師」とは程遠いと思っています。しかし、目の前の生徒のために何ができるかだけは考えたい。何かしら「形」として残せるものがあればいいなと思っています。

 

色々と感じることがあった時間でした。誘ってもらえたことに感謝したい。そして素晴らしい演奏を聞かせてくれた吹奏楽部の生徒にも。この準備をしてきた顧問の先生にも。心から感謝。貴重な時間でした。

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