続きをざっくりと。
1日目の午前中は講義が1時間程度。そこから90分くらいの練習となりました。多くのことをやるのではなく「必要な要素」をやるだけです。やった内容をそのまま載せておいてもいいかなと思っていますが。補足を加えながら書いておきます。
12月9日 土曜日 1日目午前中
①軸系 2 人 1 組で実施 身体のラインを意識
自分の身体の軸を意識するための練習。身体の中心部分から力を発揮することが重要。手足を押さえるが手や足を意識するのではなく身体の真ん中から行うことが重要。これはオリジナルです。毎回試合の時にやっています。身体の中心から力を発揮するための練習。案外負荷がかかります。身体の中心から力を出してそれから先の動きに繋げていくという流れですね。
②バランス系 すべての種目で「軸」と「体幹の締め」を意識する
片脚支持40回 J5 回 T 字 B40回 J5 回 倒立 20 秒
ここでは片足でジャンプする練習を入れています(J5)。ジャンプしてから軸足で支える動きです。着地したときに軸足が曲がってしまうということは「力を逃がす」ことになります。先ほど作った軸の部分を「走り」に繋げていくための意識づけです。
③DM 投げ∞ 速く強く投げる 5種目 6回ずつ
この練習はほぼ毎日やっています。人数が多くなるので難しかったですが。筋力的な差もあるのでskyの選手は遠慮して投げていました。本当は最大筋力を発揮するために強く速く投げる必要があると思っています。ウエイトなどをして筋肉を太くするのではなく「細くしなやかに」をモットーとしています。爆発力を上げるためにもこの手の練習は有効かなと。
④固定系
1.スクワットジャンプ 2.両足ジャンプ 3.片足ジャンプ
地面に脚が付いた瞬間に「体幹」を固めるイメージで実施。足首、膝、股関節が曲がると力が逃げてしまうので注意が必要。ここも関節で力を逃がさないための練習。回数は多くできませんが「締める」感覚を作るためには必要な要素かなと思っています。
⑤反発系 地面からの反発を身体で受け止める 4種目
台から降りてのジャンプ系です。鉛直方向への力の発揮。2 人 1 組では押される力に負けないように体幹を固める。「力を逃がさない」ための練習。タンブリングは重要。地面に大きな力を伝えてその反動をしっかりと身体で受け止める。タイミングが合えば自然に足が上がってくる。このタイミングで膝を引き出せは前方向に重心移動が生まれる。という感じです。。どのように力をもらうか。逃がさないか。これを反発系として感じながら。
⑥ハードル軸ドリル 上半身・下半身の共動 軸感覚 スイッチング
(1)ハードル 横 リズム (2)ハードル 前後 リズム
最も基本となる「身体の軸」を体感するための練習。重心の移動を意識して接地した場所にきちんと体重を乗せていく。接地した瞬間に膝が曲がらないように「軸」を作る。接地脚が着くときには反対脚をきちんと切り替えて持ってくる。タイミングが遅れないように。※少しだけだが重心移動がある。接地した足にしっかりと体重が移動する感覚をつかむ。股関節周辺の強化にもなるので継続的に取り入れていきたい練習ですね。
⑦台ドロップ 乗り込み動作&軸固定 連続 5 台 接地して固定の繰り返し
接地した瞬間に「膝」「足首」を固定する 反対側の脚を上げたときに大臀筋に力が入っておく 。※少し上に跳んでから行うと効果的。「上から下」「切り替え」の感覚を作る。着地時に軸足の膝が曲がらないように「固定」する感覚を作る。動きの基礎になる部分。「補強」の効果もある。「縦の動き(鉛直方向)」「地面に大きな力を加える」「力を逃がさない」「力の方向を変える」のすべての要素が含まれている練習。
と書いていますが、午前中は台を1台だけ使った練習となりました。時間がなかったので。この手の動きは難しいと思います。目の前で見ていて「できているかどうか」を判断する必要がある。どうしても「上から下」ではなく「斜め」の動きになってしまうのでやりたい動きではなくなります。潰れてしまう部分も出てくるので丁寧にやっていく。注意点はやはり「負荷が大きい」という部分だと思っています。本来であれば地面からの「反発」は「前方向に変換する」ことになります。だから「関節の固定」をしてもダメージはありません。しかし、台ドロップでは「止まる」という動作をするのでかなりの衝撃が入ります。「締める」ための練習にはなると思いますが、頻度を考えないと故障してしまうリスクもあるかなと。ここは状況を見ながらだと思ています。さらには「取りに行く」動きになること。重心が少し移動するので膝が開いてしまう選手が出る。直線的な足運びを習得できていない選手は足が回ってしまう。この手のことをしっかりと修正できれば誰でもある程度は走りが作れると思っています。
これだけの内容を90分程度で行う。流れが必要になります。どうしても「受け身」になってしまうので次への行動が遅くなります。ここをどうするかは大きなポイントかなと思っています。こういう練習会では普段とは異なる環境で異なる選手への指導になるからです。もっと効率よく練習ができるようになればいいなと思っています。とはいえ、やりたい動きになるかどうかはもっと重要です。人数が40人くらいであればアシスタントがいれば何とかなる気がします。
記録しておきます。選手に配ったメニューを参考に記事を書いています。分かりにくい部分もあるかなとは思いますが。お許しを。