kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

国体合宿で基本を

2022-08-15 | 陸上競技

11日、木曜日。この日は国体合宿でした。少年のための合宿です。顔合わせ的な部分が大きな合宿です。まだ「候補選手」の段階なので国体出場が確約されるものでもありません。当落線上の選手もいます。それでも例年実施されている合宿です。今回も。

 

今回は例年と比べインターハイが遅くに開催されています。国体合宿の直前までがインターハイ。疲れもあって参加できないという選手も。これも仕方ないかなと。昨年度から国体での入賞、インターハイでの入賞が厳しいといわれている学年でした。実際に指導に関わらせてもらった選手が2人入賞できたのは嬉しく思います。特別何かをしたという感じではありませんが。ハードルに関してはすでに4年目の関わりになっています。1年前からはかなりの頻度で指導させてもらっています。戦えるようにするという部分。「強化部」としての役割を果たしたいと思っています。もっと規模を広げて実施できたらいいなという気持ちもあります。どこまでできるかは分かりませんが。

 

今回の合宿は一人でスプリントとハードルを指導することに。春先も含めてこのパターンが増えてきています。自分がやりたいなと思っていることを選手と確認しながらできるのはありがたいですね。スタッフの学校の選手も複数参加してくれていました。せっかくの機会なのでこの合宿中に「加速段階」と「中間」の練習ができればいいなと思っていました。インターハイ入賞者も2人いました。1人は普段からそれほど走練習をしないということなので疲れをみながら自分で判断して抜いてもらうことに。故障はできませんから。

 

長いスパンで考えて午前中は「股関節周辺の強化」を。以前合宿でハードルを使って色々な動きをしたときに「股関節を痛めたので参加させない」といわれたことがあります。普段からやらないのだと思います。逆にこの部分の強化ができないと力は上がらないのではないかという気もします。そういう評価を受けることも覚悟しながらやっていかないといけないと思っています。「ごく一般的」だと思っているハードルを使っての動き。股関節周辺の筋力向上や大きく動かせる能力というのは必須だと思っています。考え方次第ですが。

 

午前中の大半はその部分に。最後の20分くらいで「走り」を少しだけ。構えてから「1歩目」の接地の仕方を。この部分を「説明」しながらです。のちのkd先生から指摘を受けましたが「型にはめすぎない」という部分は重要だと思っています。100mの選手は「才能」があふれています。今の走りを大きく変えるのはマイナスだと思っています。話をしながら「感覚的な部分」を理解してもらう。合わないようであればやらなくてもよいといっています。ここは重要かなと。「慣性の法則」の話もしました。進学校の選手は意味が分かっています。この部分がわかってくれるから理解が早い。非常に面白いなと感じました。

 

午後からはその部分を踏まえて最初の5歩と加速段階を。ホワイトボードを利用しながら「なぜこのような動きをするのか」を説明しました。一歩目、その際の足運び、接地の角度、重心の移動が必要です。理由付けを明確にする。身体の傾きも含めて。きちんとした角度に接地すると次の足が自然に出てきます。引き出す方向や接地の角度が悪いと上に浮いたり潰れたりします。最初の5歩をかなりの時間をかけて実施しました。5歩目までは「リズムの安定」を最優先。2歩目で遅れてしまわないようにする。このリズムをどうやって身に付けるのかというのを徹底的にという感じでしょうか。

 

暑いのもあって休憩時間をとりながら。幸い室内練習場でやることができたのでこれを徹底的にできました。地味です。が、マークを使うことで動きの矯正ができます。この部分をしっかりとやる。そこから「加速段階」に繋げていきます。一次加速、二次加速といわれる部分。表現が適切かは分かりませんが。0からのスタートで一気にスピードが上がる区間、そこから徐々にスピードを上げていく区間。本当はピッチアップの練習も合わせてやっていくと効果的だと思いますが一度にすべてはできないので。マークを置きながら25m地点くらいまでの加速段階を。最初の5歩までは目線を上げない。そこから徐々に目線を起こしていく。身体の傾きを「目線」でコントロールするようにしています。それに合わせてピッチも上がっていく。自分の走りの「コントロール」です。

 

この日はこの局面までとしました。本数的にはそれなりに走っています。流し的な要素ではなく「スピード」は最大に近いので疲労感はあると思います。国体校候補選手に「やっていることがわかるか」と聞いたら「すごく面白い」という返答。やっていることの意味理解して練習するのが楽しいということでした。まだ慣れないので体現できていないが「やろうとしていること」に対して理解できるのでやりがいがあると。これは嬉しいですね。それほど難しいことをしているわけではありません。マークを使って「走り」を構築するだけです。数日間でしっかりとこの局面を強化できればいいなと思っていました。

 

この日は寮に宿泊。学校の練習を別にやっているので宿泊しないといけませんでした。閉寮になっていますから責任者として宿泊する必要があります。各自で食事をとって早めに掃除をして解散。私自身も21時くらいには寝ていたでしょうか(笑)。前日の流れからの合宿です。歳をとっているのもありダメージが蓄積していきます。指導させてもらえる機会があることに感謝しながら。自分自身が錆び付かないように磨き続けておきたいと思います。

 

また書きます。

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徳山地区の練習会に思う

2022-08-12 | 陸上競技
水曜日のことを。この日は息子を山口まで送り届けるという重要な任務が。職場に行く前に家に連れていくだけなので大した問題ではなかったのですが。

前日に舎監に入ることが決定しました。木曜日から2泊3日の国体合宿が実施される。その期間中は学校の生徒が寮に残るので宿泊しないといけないことになっていました。3日連続で寮に泊まることになる。自分のやれることをやるしかないのです。

が、10日は徳山支部の練習会があるということになっていました。gt先生から以前に頼まれていた部分です。ハードルパートの練習をするということになっていました。練習開始は午後から。午前中山口に行って徳山に戻り、更に山口に戻ってくるという日程。なかなかです。

練習開始が13時からという時間帯でした。これはかなりのダメージ(笑)。炎天下の上、タータンの照り返しがあります。これはダメージが大きい。休みをはさみながらやっていく形にしました。何人かはこれまでも練習会に参加してくれている選手でした。何人かは初めて。多分ハードルの基礎もほとんどやったことがない感じだと思います。1回だけでどれだけできるのかは分かりません。継続的な練習ができるかどうかは大きな部分だと思っています。

簡単に股関節周辺の補強をしてから練習へ。硬いハードルがあったのでそれを利用しながら。ハードルアプローチを少しやってから今度は壁に向かってのアプローチ。どうしても股関節が硬い選手がいます。これでは思い通りのハードリングはできないでしょうね。股関節が開きません。あとは基礎的なことを繰り返して3歩ハードルと5歩ハードルを。

普段練習が少ない選手はここに至るまでにすでに集中力が切れます。それを切らさないように指導するのが指導者として必要なのかもしれません。細かいポイントを指摘しても遠くで聞いていないという選手も。これに対しかなりイラっとしましたが、我慢(笑)。本当に「競技力を向上させたい」と思って参加してるのかどうかは分からない部分です。顧問から「行くように」といわれてきている選手もたくさんいるでしょう。

根本的に「鍛えられていない」というのもあると思います。こういう部分に対していちいち反応していたらこれから先はやっていけないだろうなと思っています。以前のような「指導スタイル」はこの世の中では通用しない時代になっています。「やらないなら帰れ」と以前は普通に言っていました。お互いのためにならないからです。しかし、「練習会」なので「やる気がない」と感じられるような部分があっても「参加する権利」があるのかもしれません。「本人はやる気」であってもそれが一般的に「やる気がない」と見えてしまう選手もいるのだと思います。

サービス業という感覚でやるのか。これから先のことを考えると「クラブチーム」を作ってもこういう部分は埋められない感覚だと思います。「お金を払うから当たり前」という感じも出るでしょう。どこのレベルを目指してやっていくのかによっても大きく違ってくると思います。試合に出場できればいいという感覚なのか活躍したいという感覚なのかによっても違ってきます。

とはいえ、それぞれに対応していきました。とにかく時間が足りない。暑いので級家kをしながらになりますし。やりたい動きがどれだけできるのかも大きな部分です。リード足が伸び切ってしまう部分と抜き足が大きく回ってしまう。これに関しては1日では修正できません。色々なやり方があると思いますが。この辺りをどうすればいいか。「1回だけ」というチャンスであれば何を優先するのか。技術的なことも必要ですし、筋力的なことも必要です。やはり継続的な部分は欠かせないと思っています。

終了後、途中まで高速を使って山口に。渋滞する時間帯でしたから。指導する時間があることは本当にありがたいことです。こういう機会を利用しながら自分がこれから先どのような身の振り方をするのかを真剣に考えたいと思います。頼ってくれる人がいるというのは本当にありがたいことです。感謝。
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ただただ思うことを

2022-08-10 | 陸上競技
本当に更新する時間の余裕がありません。まーほとんどの人がこのblogの存在を忘れかけていると思うのでそれほど気にする話ではないのですが。以前ほど定期的に更新できていないのだけは確かです。更新することに意味があるのかどうかも疑問に思いながらですが。

その時、その時の感情を記録しておきたいなとは思っています。長い目で見たときに今の「感情」がどのように変化するのか。これまでとは違って「客観視」できるようになってきているというのは自分の中では大きなことかもしれません。歳をとったからなのか。エネルギーが減ったからなのか。そこも自分ではわかりません。それでも「今」には意味があるのだと思っています。

IHから戻ってきて翌日も練習。夕方からの練習になっていました。朝散歩してから午後から出かけるという感じでした。何かをやった気がしますが記憶がありません。練習ではこれまでの流れを確認しつつ。基礎をやってからマーク走。これまでやっていた形で実施。見ていると「上手く走れない」という感じがしました。これは私が客観的に見て感じたことです。マーク走には色々なものがあります。どこを狙いとしてやるのか。それを選手が理解して落とし込めるか。

特に最近感じているのが「どれだけシンプルにするか」です。間違った動きをひたすらやるというのは害悪です。正しい動きを正確にやる。本数を重ねることが必要かどうかも含めてです。難しい動きをするとそれができない選手が多い。kd先生が以前から言われていますが「動きを習得するまでに時間がかかる」ことがあります。「やりたい動き」を身に付けさせるための「前段階の動き」ができないのでそれを習得させるのに時間がかかるのです。これは難しい。

今は何となく「強制的にその動きをする」というのが重要だと思っています。特別なことをやらなくても「やっていたらそれが身に付く」という練習がいいなと。基礎基本を徹底しながら走るときにはそれを「強制的にやらせる」という感じでしょうか。マーク走なども段階を追いながらやるのが一番近道かなと思っています。それもあってこの日はkbt先生に「加速段階からのマーク走をやらせてほしい」と申し出ました。これまでは「言われたら提案する」という感じでしたが、「客観視」したときに「正確に動く」ために必要な練習を入れておくと良いのかなと感じたので。できれば通常の練習に入れて欲しいと申し出ました。

火曜日に実際にやりました。ある程度流れが作れるので動きが修正できます。なんとか勝負をしようと思えば「良い動きをする」というのが必要になります。意識してできるようになれば理想ですが、今の感じからするとそれはなかなか難しい。そうであれば「自然にその動きになるように」という工夫が必要だと思います。これまでもその部分は導入されていました。もっと動きを変えたいと感じたので。

色々と話をします。その中で「これからの指導」について本気で考える部分があります。勝負をすることを最優先にするのか。それは「自分が所属する学校」でなのか。それとも「学校」という枠を飛び出して別の形でやるのか。

ハードル練習会をしたいと思っています。できれば中学生対象に。早い段階から「基礎」を身に付けさせたい。「何もしなくても上手く跳べる」選手はいます。が、もっともっと基礎的なことを習得するべきではないか。IHなどを見てもヨンパのハードリングはそれほどのレベルではありません。如何せん「足が速い」選手が多い。ヨンパのハードルは低いのでそれほど技術的な向上がなくても女子は対応できます。ハードルの技術向上よりも走力を上げるほうが圧倒的に有利です。それでも「山口県」としては「技術的な部分で勝負」ができるといいなと思っています。もちろん「足が速くなる」というのは必要条件です。足が速くないと結局勝負に参加することさえできないのですから。

そうであれば早い段階から「本当に必要な技術」を習得しておきたい。その話をすると色々と問題点も出てきます。「skyを使ってやったら勧誘活動と思われる」「敵を増やすことになる」という意見もありました。そういう見方をする人もいるんだなと。ここに関しては「客観視」できていないのだなと反省しました。昨年の10月から「ハードル練習会」を実施してきました。学校の枠を取り払って「全体で強くなる」というテーマでした。自分が所属する学校の選手だけではなく「県全体のレベル」が上がることで競争が生まれます。特別に自分の所属する学校の選手を優遇して指導したとは思っていません。

それが中学校対象にやることになると「勧誘」という見方をされる。「学校」という枠の中でやっていたら発展することはないのかなという気がしています。個別に「練習を見て欲しい」と中学校側からあるとは思えません。私の存在なんてほぼ知られていないでしょうから。そうであればどのような選択がいいのか。本当に考えたいと思っています。

まとまりませんが。思うことをダラダラと書いています。記録として。
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四国インターハイ

2022-08-07 | 陸上競技

思うことはあります。また書けたらとは思っています。

 

この1か月間個別に練習を見させてもらっていた県内のヨンパの選手がIHで4位に入りました。本当に素晴らしい。この子の能力はずば抜けていたのでできれば日本一というのを目指せるレベルだったと思います。自分のところの学校の選手ではないので国体合宿時のみ細かく指導をするという形でした。が、このままでは「もったいない」という気持ちが生まれていました。

 

昨年の冬、「基礎基本からやりなおす」という目的ハードル練習会を始めました。この選手と前任校の選手を何とかしたいという思いが強くあったからです。同時に秋から400mHを始めるという女子選手も。400mで中国大会8位(7位だったかも)となっていたので、IHに行ける種目ということでヨンパに。意欲的に取り組んでくれていました。

 

この1か月間はogw先生と一緒に「どうすれば戦えるか」というところに特化してやってきました。本人的には「100mHが好き」ということでしたが、戦うならヨンパだろうという部分を押しました。本人からも相談されていたので400mHで60秒切りを目指そうと。

 

練習したことに関しては直前までblogに記載しています。IH会場では「向かい風」になることもあって3台目まで16歩、そこから8台目まで17歩切り替えて18歩で2台という流れに。2台目に入る局面で向かい風が吹き込んでくるというのもあったのでそこに課題を置きながら。さらには2台目の入り方も細かくやりながら。

 

予選の前は5台目まで行っておこうということになっていましたが、メイン競技場には5台目がない。ハードルを9台しか準備していないので男子が5台目まで女子が4台目までになっています。ありえません。ogw先生が慌てて移動させてくれましたが、走っていくと誰かがハードルを男子のレーンに戻していて跳べない。運営の部分ですね。最低限の数の準備はしてもらわないといけない。

 

予選で61秒9。歩数のことも調整しながら。不安があるので準決勝では8台から18歩ということに。最後が逆脚になってもいいだろうということでした。準決勝では60秒1。全体の3番目のタイムで決勝へ。ここで私の役目は終わりという感じでした。「全国で入賞したい」と言われたのでそこまでのお手伝い。決勝までの時間には気功や痛いところの治療をしましたが、宿泊先が「兵庫県明石市」なので決勝を前に帰ることに。一人で動いているわけではないので。アップの部分も打ち合わせしておきました。

 

結果は見事4位。本当にすごいことだと思います。当初の約束は「決勝に残りたい」ということだったので、「そんな曖昧な目標ならやらない」と突っぱねていました。具体的な目標がなければと。「5位に入る」と言っていたのでそれなら60秒は切ろうという感じでした。本当に達成。良かった。

 

書きたいことはたくさんあります。心が狭いのでここまで「入賞のために」という気持ちになったのが自分でも分かりません(笑)。しかし、「本気でやりたい」と思っていて「なんとかしたい」という気持ちがあるなら「勿体ない」という部分があります。23歩、16歩で走れば全く変わると思っていました。別に私が何かしたとは思いません。元々顧問で指導されていたykt先生とtmr先生、今年から異動になったogw先生の指導が全てだと思っています。この半年間、「もったない」「なんとかしたい」という気持ちがあったのは確かです。それが少しだけかもしれませんが役に立ったのであれば、本人にとって「幸せ」なのだと思います。

 

こういう部分がある。では現実はどうか。このギャップが自分の中でコントロールできません。本当に「ハードル練習会」「スプリント練習会」を別に開き続けるほうが自分自身の中で「生きている」ことを感じられるのかもしれないと。IH前にも強行日程でハードル練習会を2日連続で実施しています。その中で「強くなりたい」と本気でやってくれる選手と出会うことが「楽しみ」なのかなと。

 

心の中のモヤが晴れません。本当に何を目指すのかを考えたいなとは思っています。

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何が大切か

2022-08-07 | 陸上競技

先週の木曜日のことを途中まで書いて何もしていませんでした。今更ですがあげておきます。時間軸がかなり前後しています。


木曜日。この日は珍しく自分から話をさせてもらいたいと申し出ていました。夏休みに入っていますが「今のまま」では間違いなく昨年度と同じ事になる。変わり切れなくて勝負する舞台に立つまでに力を上げることができない。この部分に関しては危機感を持っています。

 

話は前日のこと。前日、400mHの練習を見たことを伝えました。4種目でIH出場する選手。「全国で入賞したい」という気持ちが中国大会後に芽生えてきた。これまでは「100mHが好き」という理由でそちらが優先されていました。今の全国レベルから考えると厳しい。まだ未完成の400mHのほうが決勝に残れる可能性があるのではないか。そういう流れになりました。それが決まってから「練習」以外で自分で競技場に行って400mHの練習をする。専門練習を競技場でやりたいというのがあったのだと思います。その動画を送ってきて「どうですか?」と聞いてくる。「決勝に残りたい」という「想い」が自分を突き動かしているのだと思います。

 

今のうちの選手よりも圧倒的に強い。その選手が「強くなりたい」と考えて行動に移す。そうなるとどう考えても勝てるはずがない。県総体で5冠をするような選手でもIHを考えたときに「今のままでは戦えない」と感じて行動に移しているのです。実際、今の選手はIHには届いていない。このままでは来年も誰もいけないでしょう。在校生で中国大会の決勝に残ったのが1人、準決勝に進んだのが1人。個人で中国に進んだのが1人。これだけしかいないのです。それが「普通に練習をする」だけで中国地区で6位に入れるようになるとは思えません。他の選手は言うまでもありません。それくらい「現状」は厳しいのです。

 

また、前日の練習の時に近隣の進学校の選手も来ていました。時間の伝達が上手くいかなかったらしく、午前中と午後に分かれてしまったと。しかし、一人は「せっかくなので午後もやりたい」と練習に参加したようです。進学校ですから「競技をやる」ことが進路につながることはほとんどありません。部活動で陸上競技をやることは進路の保証になるわけではないのです。それでも「陸上競技がしたい」という気持ちで自主的に2部練をしています。では、うちの選手はどうなのか。午前中にある程度やる。他の学校と比べると練習量は少ない。が、足りない部分を補うまでの行動はできていない。それで「強くなりたい」というのは不可能ではないか。

 

強制的に二部練習にする気はありません。しかし、「進学校の選手」が「強くなりたい」と思って二部練習をする。そこに対して今の自分たちの取り組みはどうだろうか。今はまだ力がないかもしれない。それが「強くなりたい」と必死に練習をしていたら逆転されることも当然ながらあると思います。

 

自分よりも力があって強い選手が「全国で入賞したい」とがむしゃらになる。「強くなること」を求められていない進学校の選手が「もっと強くなりたい」と思って自分から二部練ををする。今のうちの選手にはない「大切な何か」を持っていると思っています。それがあるかないかは正直致命的な差になると思っています。今はそうでもないかもしれませんが、長い目で見たときに間違いなく「大きな差」になる。

 

二部練を求めません。しかし、「身体づくり」のために夕方自分で「1時間」の補強くらいはできないか。別にやらなくても誰からも責められない。でも本当に「強くなりたい」と思えば「補強」くらいはする必要がある。やる人とやらない人では1か月で30時間という大きな差になる。これはその時には気づかないかもしれない30日後には取り返しのつかない差になる。この意味が分かるかどうかだと思います。

 

kbt先生からその話を受けて「3つの段階」についてありました。「言われてもやらない人」「言われたらやる人」「言われなくてもやる人」の段階。せめて「言われたやる人」くらいのレベルにはなって欲しいと。大半は「言われてもやらない」状況です。身体のケアに関してもできていません。その中で「1時間くらいは補強を」というのは無理難題なのかもしれません。しかし、それくらいのことができないと正直、IHなんて夢のまた夢。中国大会で予選落ちしている選手やその舞台に立てない選手が「言われたことをやる」ことさえできないのであればそこまでだと思います。まー価値観だとは思いますが。

 

この話がどれだけ伝わるか。この日は身体づくりをしました。取り組みに大きな変化があったかどうかは微妙なところです。どうすれば「変われるか」だと思います。地味な練習、しんどい練習の時にきちんとできるようになれば大きく変わってくると思っています。今のままでは秋も来年も同じ感じで終わってしまいます。そのことを感じ取ってほしい。

 

基本私は選手に好かれようと思ってやっていません。迎合するような人にはなりたくない。だからこそ「本当に必要なこと」を伝えます。感じ取れるかどうかは自分たち次第。「自主性」という理想論の中で今はやっていけないと思っています。まずは「鍛える」こと。もっと前には「取り組みの姿勢を見直すこと」が重要。

 

ダラダラ書きました。内容が伝わるといいのですが。文才の問題かもしれません。

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第2回支部練習会

2022-08-03 | 陸上競技
更新していた内容が消えてしまいました。すでに意欲が(笑)

土曜日のことを書いていました。この日はkd先生による練習会2回目。かなり詳しく書いていたのですがスマホのアプリが落ちました(笑)ここはかなり気持ちが切れます。

他地区の先生方にも少し来ていただいて実施しました。本当は指導者飲み養成が一番だと思いますが、なかなかそこまでのモチベーションを持てる人が少ない。こういう時代ですから仕方ないことかもしれません。

ステップ1でやった内容を発展させて。ここもかなり詳しく書いたのですが。足運びを徹底してやったところから少しだけ重心移動を生み出すという感じです。壁とハードルを使ってかなりの時間やりました。最後に連続抜きとトントンパ。チューブを使って身体の前で入れ替える。足を直線的に運ぶ。この時間にしました。遅れてしまう選手はこの辺りができません。なんとかしていきたい部分です。チューブ腿上げは脚が回りにくい。この部分はしっかりやって損はないかなと。

あとは「構え」の部分と「スタブロ」の話を。以前宇部支部でやった時はトータルで3時間程度でしたが今回はスプリントの基礎も含めて倍以上はやっています。やはり何かをやろうと思えば時間がかかるなと思いますね。ここを徹底的にやれるかどうかは大きな話だと思います。

kd先生の考えていることを形に残しておきたい。そう思って今回の練習会を実施しました。私はひたすら動画撮影とフォローをしながらという時間でした。じっくり話を聞きながらやるのでこちらも勉強になります。さらには見る視点も学べる。とにかく記録として残しておきたいと考えています。

日曜日にその作業をしようと考えていました。が、なぜかスマホのストレージがいっぱいになって上手くできない。調べてみるとバグがあるようです。ほとんどの動画を消してもまだストレージ不足になる。iOSが締める割合が40Gを超えるレベルになっています。うーん。

基本iCloudを使っているので撮影した動画などは全てiCloudにアップされます。Googleサイトを使ってWEBを作るのでiCloud→iPhone→Googleドライブという流れで動画を移動させます。が、iCloud→iPhoneのところでダウンロードができないのでをなにもできない。日曜日のほとんどの時間をここに充てました。それでも微妙な感じ。

なんとか早くWEBを作りたいのですが。時間が本当になくて。月曜日と火曜日は練習とハードル練習会をやったので。その辺りのことも書けたらいいなとは思っています。なかなか時間の確保が難しいのが現状です。

書く気はあります。残しておきたいですから。
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ヨンパのための練習をする

2022-08-01 | 陸上競技

完全に乗り遅れていますが。とにかくバタバタ。先週は急遽水曜日と木曜日が舎監となりました。時間的な余裕がなくなる。なんかいろいろなことをしていたと思うのですが。夜の時間が余裕があるのかないのか分からなくなります。代わりに朝に時間ができるので「散歩」することができます。通勤の時間を省略でき野で7キロとか8キロとかの散歩ができます。なかなか。

 

で、前回書いて終わっていた内容。水曜日の午後からは頼まれていたのでヨンパの練習をすることに。実際に通しで16歩のチャレンジができていない。この状況でIHを迎えるのは危機的だと思うのでその部分の練習をやっておこうということでした。この日は「流れ」を作るためにトライアル形式で走ろうと。ogw先生は「400走ろう」という計画だったようですが、単独で400mHをやるのは精神的にもきつい。課題となるのは「5-6台目の歩数の増加」とどこまで17歩で押せるかという部分です。めったにやらない形ですが350mHという形で9台目までやることに。変則的ですが「やりたいこと」が詰まっています。そこから1時間明けてもう1本。本当にトライアル形式です。

 

1本目は5台目まではスムーズ。5台目のタッチダウンが26秒60でした。28秒ちょっとで200mを通過する形になります。初めて5台目まで16歩でしたがなんとか対応できました。すごい能力だと思います。1か月だけしかやっていないですから。鬼門となるのは「16から17歩への切り替え」です。やはり感覚的に上手く変えられずに激詰まり。それで最後の局面で大きく減速してしまいました。もう1台は17歩でいけましたが8台目9台目は18歩へ。勿体ない。それでも8台目のタッチダウンが42秒75。9台目が48秒85。60秒台前半が出せるくらいまでは来たのかなと感じています。

 

1時間の間に休憩をしながら40分くらい経過したところで「5-6台目の切り替え」の練習を1度だけやっておこうと。この局面の練習がどれくらいできるのかはレースを大きく左右します。1本目の課題をここで克服しておきたい。5台目を跳んでから最後でピッチアップすのではなく「全体を通じてあげていく」というのが必要です。ぼちぼちの感じでした。

 

2本目は300mHにしました。ここでどれだけできるのかというのは大きいですから。実際のIHに関してはこれまでと違って1日の本数は少なくなります。ヨンパは2日目に予選、3日目に準決勝決勝です。「決勝」に残ったら残った時のこと。予選も準決勝も120%の力で走らないと通過することはありません。1日1本全力で走れればいい。中国っ大会とは違います。その感覚の中で1本で出し切るというのは必要だと思っています。本数をこなすような練習ではなく「出し切る」という感じのほうがいいだろうなと話していました。

 

2本目は5台目のタッチダウンが26秒35。これなら27秒台で200mの通過も可能。5-6台目の動きもまずまず。適応能力はかなり高いと思います。やってきたことができる。8台目まで17歩で押し切れました。タッチダウンが42秒55。一人で走ってこのタイムですから十分ではないかなと思います。これまでは7台目までがどん詰まりの17歩。そこから18歩を2回という感じでした。それからすればかなりスピードが上がっているかなと思います。あとの100mは気合で走ってもらうしかない。

 

なんとか「勝負の舞台に立てるかどうか」というところまで来たと思います。ogw先生と本人のこの1か月の取り組みが形になってきたのかなと思います。少しだけでも力になれればとは思っています。IH会場でも何かしらのサポートができればいいなと思っています。

 

「何とかしたい」と思って取り組んでくれる選手に対しては力になれればと思っています。学校を問わずです。まーその感覚はなかなか分かってもらえない部分かなとも思いますが。自分のところだけという感覚はありません。これも指導者によって違うのだと思いますが。

 

できることはしたい。そう思います。もっとタイムリーに書けたらよかったのですが。あの時の勢いは間違いなくなくなっています(笑)。どうなんでしょうか。やはり自分で時間を作るしかないという感じでしょうか。なんせ保護者会もあったのでなかなか余裕がなかったのです。

 

楽しみにしている人は少ないと思いますがまた書きます。できる限り続けていきたいとは思っています。

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