毎年書いているのでわかりやすく年度を書いておけばいいのではないかという気がしてきました。別にそこまで重要かどうかは分かりませんが。特別なことをやっているとは思いませんが、やはり「何をやったのか」というのは記録しておきたいなと思います。
2日目金曜日。この日も前日に引き続きスプリントとハードルを。ハードルに関しては「8月中に県記録を更新したい」という考えがあるというのを聞きました。400mHと100mH。できるといえばできると思いますが、この1か月半はショートハードルのことは一切やらないようにしていました。大きく走る感覚と「刻む」感覚では全く違う部分があります。インターハイで入賞するという大きな目標の下、100mHはやらないという選択をさせてもらいました。もちろんogw先生にも本人にも了承を得て。数試合あるのでその間に100mHの県記録更新をしたいという無茶苦茶な要望(笑)。国体に向けての練習もあるので8月中はショートハードルに集中かなという話をしておきました。今度は表彰台の一番左側に乗れるようにやっていかなければいけないので。
午前中はスプリントとハードルもある程度同じ感じで。股関節周りの補強や連続抜きなどを実施しながら。進みながら動きを作るという感じの中で。この日はskyも競技場練習となっていました。こちらは室内での練習とさせてもらったので女子のハードル選手だけは一緒にやることに。5レーンしかない中で男子のショートハードルを入れると練習場所の確保ができなくなります。この部分も考えながらです。本当は一緒にできるとよかったとは思いますが。
スプリントに関しては前日の復習という感じで。午後からやりたいことがあったのでそちらに繋げていくために。短期間での練習です。「練習内容の紹介」という感じで色々な練習をやるというのも一つの手だと思います。しかし、徹底的にやるという部分では3日間ポイントを絞ってやるほうがいいのではないかなと思っています。たくさんのことをやって「消化不良」を生み出すよりも「きちんと理解してやる」という形にするほうがいい。1日目にやったことと同じ内容を次の日も実施することで「何をやりたいのか」「何が必要なのか」を明確にすることができます。何度も説明することと「実際にやってみる」ことで見につく部分があると思うからです。ここに関しては考え方の部分もあるので。
ハードルに関してはハードルの基礎ドリルをやってから踏切の練習まで。一歩ハードルまでやりました。1人は県記録を更新したいという国体候補選手。もう一人は現時点で1・2年生ランキングで100mHと400mHの2種目で県トップのskyの選手、残り2人はほとんど試合に出たことがないskyの選手。いや、幅広い(笑)。それでも基本的な部分は同じだと思います。この部分はある程度任せながらというのもあります。何度もハードル練習会に参加してくれているので「基礎基本」に関してはある程度できるようになっています。一人で2つの部分を見ることになっていたのできちんとできるように配慮しながらですね。
午後からも同様の展開。補強系や股関節系の練習を実施してから同じ展開で。ハードル系は1台目までのアプローチを。始めたばかりの選手たちは中学生用の高さに設定して。まずは「跳ぶ」という経験が必要です。学校の練習では走ることさえできていなかったので本当にハードルが跳べるのかという疑問がありましたが。思ったよりも跳ぶことができました。まずはここを徹底。レース展開も考えたにといけない選手たちはより専門的に。1台目までのアプローチを積極的に入りたい。意図的に1台目を低くしてから2台目を正規に。この部分は様子を見ながらという感じですが。1台目を低く前方向に進むことでスピード感を体感することができます。そのまま4台目まで時間をかけながらやっていきました。もう何回かできれば13秒8前後までは感覚が作れるかなという感じがあります。skyの選手も大幅ベストが出せそうなところまでは来ています。これが継続できれば・・・ですが。
スプリントは昨日の続き。この日は「2次加速」の部分の「ピッチアップ」に関してしっかりとやることに。「2次加速スティック」として前任校ではかなりやっていました。実際の走りとは違う部分がありますが「ピッチのコントロール」という部分です。自分で少しずつピッチを上げていく感覚を作る。いきなりギアを上げるのではなく「スムーズに加速する」という部分の練習です。10m加速でやります。この加速区間は「全力」ではなく「余裕」を持って入っていって自分で「徐々にピッチが上がる」という感覚を作っていきます。加速区間を作るためには必要だと思っています。そこからマーク走を実施。前日にやったマーク走の中に「5本目まではリズムの安定」を意識してそこからは「徐々にピッチアップ」「徐々に体を起こす」というのをやっていく。すべての練習には意味があると思っています。
進学校の選手、「頭で理解できる」が「体現できない」と言っていました。しかし、やっていくうちに徐々にできるようになっていきます。こういうやり取りは最高に面白いなと思います。「やりたいこと」を理解してそれを実際の走りに落とし込もうとする。skyの選手もいましたが「気持ちよく走れる」と言っていました。「スーッと」とか「タタタタ」とかいう「擬音」で表現することが多い選手です。こういう場合は「感覚を言葉にしてもらう必要はない」と思っています。表現できないでしょうから。自分がスムーズに走れて「スーッと走れる」のであればそれでいい。まだまだ切り替えが遅れてしまう部分がありますがそれをある程度の時間をかけて改善できればいいのかなと。
さらに最後に「中間マーク」まで。加速段階を作ってから中間で動きを安定させる。本数的にもかなり走っていると思います。その代わり時間をとりながらです。めちゃくちゃ走ったとは思いません。選手によっては「学校鵜の練習スタイルと真逆」といっていました。ミドルスピードで走り込みが多いが今回は「スピード」を出す。別の選手は「頭が疲れた」とも。実際のレースでは考えながら走ることはできないと思います。こういう練習の中で「動きを作る」ことができればレースでは自然に走れるようになると思っています。
良い感じになったような気はしています。選手と対話をしながら確認をしていけたらと思っています。こういう時間は楽しい。周りにいた人も「楽しそう」と言ってくれていました。私自身がという意味だと思いますが。こういう形でも「やりたいな」と思うことができるのは大きいなと思っています。とにかく自分の感覚を保ち続けたい。どこで発揮できるか分かりませんがここだけは大切にしたいと思います。
本当にクラブチームを作るというのもありかなとあらためて感じました。「やりたい」と思うことと「やりたい」が一致することで何か化学反応が生まれる気がします。自分自身で何をするのかを考えていきたいなとあらためて感じました。
ぼちぼち。