闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.815
ブレジネフ時代のボリショイ劇場の管弦楽団とその元指揮者、現掃除夫をめぐる“奇跡”を描いた2009年製作のフランス映画です。
最後は30年前にブレジネフの反ユダヤ人政策で、公演中にオケからパージされたユダヤ人演奏家たちが、ボリショイの名を騙ったオケを編成し、花の都巴里のシャトレ座で、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏して絶賛を浴びるというハッピイエンドになる。
されどよく考えれば、いくら元音楽家とはいえ1回もリハーサルなし、昔取った杵柄だけでこの難曲を演奏するのは無理な話だろう。
巴里に着いてもほとんどのメンバーが観光したりアルバイトをしたりで、マネージャーには連絡しないし、不安に駆られたソリストは降りるというし、観客もこれではダメだろうと思うのだが、そこはそれ、夢のまた夢を実現させるのが映画の使命であるのであるのであるん。
ともかく強引にめでたし、めでたしのお涙頂戴予定調和の世界になだれ込むのであったたああ。
しゃあけんどソロを弾く金髪のメラニー・ロランが美形で魅力的だし、彼女のマネージャー役にミュウミュウが出演しているのも懐かしかったずら。

らあらあとなたしても詰らぬ議論するあんたらあ全員憲法侮辱罪だあ 蝶人