蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第398回
〇祖父の金婚式を祝う孫のスピーチ
おじいちゃん、おばあちゃん金婚式おめでとうございます。*1
先日おじいちゃんが足の骨を折ってお医者さまの診察を受けて1週間ほど入院しました。今日の金婚式が迫っていたので、みんなとても心配しましたが、お父さんだけは必ず治るから大丈夫、と断言していました。種明かしをすると、お父さんがそのお医者さまだったのです。おじいちゃんとおばあちゃんがそろって元気でとてもうれしいです。
さて、僕のうちでは家族いっしょで朝ご飯を食べます。その時におじいちゃんとおばあちゃんがいつも桜井家の先祖代々の昔話をしてくれます。なんでも桜井家は江戸時代にお大名のお医者さんをしていたらしいので、その当時の話をたくさんしてくれます。お父さんお母さんも時々質問したり、いつも賑やかでたのしいひと時です。*2
それから、お正月や誕生日には、お父さんお母さんのほかにおじいちゃんとおばあちゃんからもお小遣いをいただけるので、それがいちばんうれしいです。どうかおじいちゃん、おばあちゃん、もっともっと長生きしていつまでも僕にお小遣いをください。
〇アドバイス
1子供は子供らしいあいさつがほほえましい。内容的には自由でかまわないが、高齢者に声が届くように発音すること、あまり長くしゃべらないことがポイント。
2子供の特権は、自分の思うがままにスピーチして、それが自然に出席者の笑いと共感を呼ぶことである。
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民草をさらなる窮地に突き落とすコロナ五輪よどこかへ飛んでけ 蝶人