すべての言葉は通り過ぎてゆく 第137回
西暦2025年如月蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第442回
金の生産源での金と商品の交換を別とすれば、どの商品所持者の手にあっても、金は彼が手放した商品の離脱した姿であり、売りの、または第一の商品変態W―Gの産物である。岡崎次郎訳「資本論第3章貨幣または商品流通」2/1
金が観念的な貨幣、または価値尺度になったのは、すべての商品が自分たちの価値を金で計り、こうして、金を自分たちの使用姿態の想像された反対物にし、自分たちの価値姿態にしたからである。岡崎次郎訳「資本論第3章貨幣または商品流通」2/2
DEIとは「diversity, equity, and inclusion」の訳で、日本語にすると「多様性・公平性・包括性」のことらしいが、んなことおらっちの語彙に咀嚼されないうちに、トランプはんが声高に否定しているそおだ。知らんがな。2/3
生物は本来利己的ではなく、利他的です。それはすべての生物が同じ期限を持っているからです。生物の最も大きな進化のプロセスは、お互いに助け合う、あるいは得意技を持ち寄ることによって起きました。福岡伸一「利己から利他へ」朝日新聞グローブより2/4
それを一番一生懸命にやってくれているのが植物です。光合成によって二酸化炭素から酸素を引き離し、炭素をつないで有機物に戻すという炭素循環の一番重要な役割を果たしていますが、この循環を滞りなく回すことができれば、地球温暖化問題も解決します。福岡伸一「利己から利他へ」朝日新聞グローブより2/5
植物は自分では必要のないほど光合成をして、惜しげもなく葉っぱを虫に、木の実を鳥に、落葉を土壌中の微生物や小動物に、穀物を人間に与えてくれます。そして草食動物を養い、肉食動物がそれを食べる。もし植物が利己的に振舞い自分に必要な分しか光合成をしなければ、地球上にはほかの生物が生存できる余地は全くありませんでした。福岡伸一「利己から利他へ」朝日新聞グローブより2/6
NHKの「クローズアップ現代」では、ロシアは「死の経済のはずが、戦争景気で沸き返っている」と評し、テレ朝の「ワイドスクランブル」では西欧からの制裁で不況となり権力基盤に亀裂が走っているとレポート。これくらい正反対の報道は珍しい。いったいどっちが正しいんだ?2/7
あんたは、日米行政協定と米国のガザ占領宣言の見直しを提案するためにワシントン詣でをしたはずなのに、「日米黄金時代の到来」とはいったい何を血迷っているのだ。2/8
息子が利用している施設の常勤職員の初任給は21万6000円、非常勤は時給1332円。常時募集をかけているが、最近は誰も見向きもしない。軍事費の増大を中止して早急に障害福祉職員の給料を上げないと、福祉施設はガザと同様崩壊してしまうだろう。2/9
人間は生命の根源を支えてくれている植物に無条件のリスペクトと感謝をしなければいけないのです。それなのに人間は、そんな植物の利他性を蔑ろにして、どんどん木を切ってCO2を不用意に出している。福岡伸一「利己から利他へ」朝日新聞グローブより2/10
刑事とか警察ドラマは大嫌いだが、「黒丸」という女性の漫画家が原作の「東京サラダボウル」だけは別。後ろ暗い影のある中国語通訳官の松田龍平もいいが、もっといいのは奈緒が演じる底抜けに明るく能天気な、あくまでも人に優しく奇跡的に得難いキャラクターだ。2/11
テリー伊藤が、「頻尿のために一切の遠出と映画や芝居見物を止めた」というておったが、私も同じで、電車に乗って東京の催事を覘くことなど到底できない老体に成り果てました。2/12
植物を動物の下位に置くことも間違っています。食物連鎖の頂点に人間がいるように見えますが、縁の下の力持ちである植物なしに、動物は生存できません。福岡伸一「利己から利他へ」朝日新聞グローブより2/13
植物の化学合成能力はすごい。頭痛薬や麻酔薬など、人間に有用な薬品は、すべて植物由来です。植物は、自分に必要ではない化学物質を、たくさんつくってくれているんです。福岡伸一「利己から利他へ」朝日新聞グローブより2/14
生命の歴史は闘争と競争の歴史で、利己的に振舞ったものだけが生き残った、という見方は、20世紀の遺物になる気がします。福岡伸一「利己から利他へ」朝日新聞グローブより2/15
どの商品も、流通への第一歩で、その第一の形態変換で流通から脱落し、そこには絶えず新たな商品がはいってくる。これに反して貨幣は、流通手段としてはいつでも流通部門に住んでおり、絶えずそのなかを駆け回っている。そこでこの部面は、つねにどれだけの貨幣を吸収するかという問題が生ずる。岡崎次郎訳「資本論」第3章
「大統領になったら24時間以内にウクライナ戦争を終わらせる」と豪語した金髪男だったが、その後「6か月後に終わらせる」とほざいている。これほど嘘つきの無責任男は世界中どこにもいないだろう。2/17
商品の交換過程は、次のような形態変換をなして行われる。
商品―貨幣―商品 W―G―W
その素材的内容から見れば、この運動はW―W、商品と商品との交換であり、社会的労働の物質代謝であって、その結果では過程そのものは消えてしまっている。岡崎次郎訳「資本論」第3章 2/18
もったいぶって偉そうに答弁しているけど、この国の首相って、「そういえば裏金党にイシバだかキシダとかいう男がいたっけ?」という程度のもの。しばらくすれば誰からも忘れられるウスバケゲロウのようなもんさ。2/19
W―G、商品の第一変態または売り。商品体から金体への商品価値の飛び移りは、商品の命がけの飛躍である。この飛躍に失敗すれば、商品にとっては痛くないが、商品所持者にとってはたしかに痛い。岡崎次郎訳「資本論」第3章 2/20
ゼレンスキーを独裁者というなら、お前さんや殺し屋プーチンの方が、もっともっと独裁者だろう。2/21
社会的分業は彼の労働を一面的にすると共に彼の欲望を多面的にしている。だからこそ彼にとって彼の生産物はただ交換価値としてのみ役立つのである。しかし彼の生産物はただ貨幣においてのみ一般的な社会的に認められた等価形態を受け取るのであり、しかもそのその貨幣は他人のポケットにある。岡崎次郎訳「資本論」第3章 2/22
ポケットにある貨幣を引き出すためには、商品は何よりもまず貨幣所持者にとっての使用価値でなければならず、従って商品に支出された労働は社会的に有用な形態で支出されていなければならない。換言すればその労働は、社会的分業の一環として実証されなければならない。岡崎次郎訳「資本論」第3章 2/23
悪辣非道なイスラエル首相に逮捕状を出した国際刑事裁判所(赤根智子所長)に向かって偉そうに「制裁する」と抜かした阿呆莫迦気違い大統領に対し、暗黙裡に是認しているイシバの犯罪的行為を弾劾する。2/24
その瞳は、朝は圓く、次第に縮みて、正午は針の如く、午後復た次第にヒロガリテ、晩は再び玉の如し。陰處にては、常に圓し。大槻文彦「新訂大言海」「猫」より2/25
猫の晴は朝夕と夜中には圓けれど、午前8時、午後4時には玉子形となり、午前10時と午後2時とには瓜核形となり、正午には針を横たえたるが如し。猫の目にて時を知る歌「六つ丸く、四八瓜實、五と六と、卵になりて九つは針」大槻文彦「新訂大言海」「猫の目」より2/26
「古い家のない町は、思い出のない人間と同じである」by東山魁夷2/27
ポピュリストとは、まさに民草が聞きたがっているセリフを吹聴する人物だとすれば、国民党のタマキ某こそ、格好の標本といえるだろう。さりながら、民草が聞きたくもないセリフを毎日世界中に撒き散らす金髪男のことをなんといえばいいのだろう。2/28
ディールとは商取引という意味で威嚇や恐喝とは無関係なり 蝶人