あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2025年如月蝶人映画劇場 その5

2025-02-24 10:04:45 | Weblog

西暦2025年如月蝶人映画劇場 その5

 

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3939~45

 

1)佐古忠彦監督の「生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事」

沖縄戦の渦中に投げ入れられた島田知事が島民を理不尽に蹂躙する軍隊と牛島司令官の犠牲になって滅亡していくまでの道行を辿る2021年のドキュメンタリー。

 

2)堤幸彦監督の「人魚の眠る家」

脳死とは何かを鋭く抉る2018年の問題作。

 

3)福澤克雄監督の「私は貝になりたい」

かつてフランキー堺が演じたBC級戦犯の床屋を中居正弘が演じた2008年のリメイク版だが脚本は変わらず橋本忍が担当し、戦争犯罪とその裁き手に鋭い問いかけをしている。

 

4)田坂具隆監督の「女中ッ子」

由起しげ子の原作を名優左幸子の主演で1955年に映像化した名作。自分を慕って東京のぼっちゃんが雪の野道を追って来ると知って東上する汽車から飛び降りるシーンは忘れがたい。

 

5)久松静児監督の「雑居家族」

壺井栄の原作を1956年に久松が田中澄江の脚本で映画化。「女中ッ子」と同様名優左幸子が飛び込んでくるが、前作とは正反対の役どころで驚く。伊藤雄之助も名演。

 

6)三池崇史監督「風に立つライオン」

さだまさしの原作を2014年に映画化した感傷的に過ぎるニッポンチャチャチャ映画。

 

7)土井裕泰監督の「麒麟の翼」

東野圭吾の原作を阿部寛主演で2011年に映画化。日本橋の翼を付けた麒麟像からインスピレーションを受けた原作者の創作力は秀逸。それにしても当時彼を選んだ「メンズノンノ」の石井編集長の慧眼には脱帽のほかはない。

 

少年の汚れなき目で見つめれば防衛省は軍事省自衛隊は空陸海軍なり 蝶人

 


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