中国家常菜
雪梅花 (xue mei hua)菜根譚
(京都市中京区柳馬場通蛸薬師)
昨年の冬、
たまたま前を通りがかって
ランチをいただきましたが
その際、すっかり気に入ってしまい
この度は夜に伺いました。
このお店は、築100年の町屋で
おくどさん、天窓のある火袋、坪庭など
今も当時の姿が残されています。
私たちは、
おくどさんや階段の脇を通って
更に奥へと案内されました。
通された部屋は
こぢんまりした個室で
灯は天井からのスポットライトのみ。
部屋の中から
坪庭がよく見えましたが
ししおどしもあり
京都らしい風情のあるものでした。
そんな中、
まだまだ明るいうちから
雪梅花 菜根譚 魚翅コースで
夕食のスタート
特製前菜の盛り合わせ
(これは二人分です)
料理については、
詳しい説明がありましたが
いちいち覚えられません…。
どれもやさしい味で
とりあえずお願いした
青島ビールともよく合いました。
上湯冬瓜
やや大ぶりな冬瓜が
コロンと入ったスープ。
このスープが供される頃には
夫は紹興酒、
私は冷酒(京都の澤屋まつもと)を
飲み始めており
温かくてやさしい冬瓜のスープで
体がホッコリしました。
茴香と豚肉のおやき
茴香は、
ウイキョウ(フェンネル)です。
豚肉がぎっしりのお焼き。
それでも、
ちっともくどくありません。
添えられた自家製の
「食べるラー油」をつけて食べますが
そのラー油が辛くなくて…
それだけ食べたいくらい美味でした。
牛肉と万願寺唐辛子のXO醤炒め
牛肉と万願寺以外にも
赤ピーマンや茄子が入っていて
彩りも味も良かったです。
牛肉が大ぶりで食べ応えがありました。
空心菜炒め
瑞々しい空心菜は
塩気もほどよくて美味しい。
ここで私は
白ワインに切り替えましたが
シンプルな空心菜炒めは
冷えたワインともよく合いました。
沸騰魚
卓上に置かれた時
あまりの鮮やかさに息をのみました。
給仕して下さる方が
赤唐辛子をすべて
丁寧に取り除いて下さいます。
赤唐辛子を取り除けば
こうなりました
真っ赤なつゆに浸っているのは
ナマズです。
私は他のお店で
この料理を何度かいただきましたが
いずれのお店も鶏肉で
魚を食べたのははじめて。
ナマズの身はやわらかくて
見た目の激しさとは違い
辛すぎるってほどではありません。
そうはいっても…
辛いものが苦手な人は案外多く、
この料理は好き嫌いが
大きく分かれるものと思われますが
コースに組み込まれているってことに
いささか驚きました。
ふかひれ姿 土鍋ごはん
土鍋で炊いたご飯の上に
餡に絡まったフカヒレがたっぷり。
贅沢なごはんでした。
デザート
杏仁豆腐
中国料理定番のデザートですが
トロントロンと
たまらない美味しさ。
京野菜を使った
滋味深い中国料理の数々をいただき
表に出てみると
とっぷりと日が落ちて
あたりが暗くなっていました。
飲食店も多いこの界隈は
まだまだ人通りも多く
外国人観光客も多く見られます。
ほろ酔い加減の私たちは
タクシーを拾って
賑やかな喧噪から離れました。
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