東村山駅西口再開発の住民投票否決されました

2006-12-20 21:26:04 | Weblog
2万人近い市民が署名して要求した
再開発の見直しか推進かを問う『住民投票条例』案が
自民党(議長除く6)、公明党(5)、市民自治の会(1)の反対で否決されました。

共産党(5)、希望の空(1)、生活ネット(1)、民主(3)、草の根(2)は賛成しました。

今日(20日)の12月議会最終日、議会には朝早くから傍聴を求めて大勢の市民が駆けつけました。
本会五条の傍聴席には入りきれず、第2、第3会場もあわせて166人が傍聴しました。

議案第100号『東村山駅西口再開発事業を現計画のまま行うことについて市民の賛否を問う住民投票条例』について、
政策総務委員会においては否決であったとの報告後、島崎、矢野、朝木の3議員から、修正案が提出されました。提案説明、質疑の後、市民が提出した条例案本案、修正案2種類のそれぞれについて態度を明らかにする討論が行われました。


まず、島崎議員が
「本案に反対」と発言。
「市民の提出している案は、大きな瑕疵がある。見直しはありえないということが答弁でハッキリしている」
と、市長の条例案に対する反対意見ソックリに住民を批判し、反対の討論を行いました。

日本共産党の田中議員は
「市長、市議会は多くの市民の(署名にこめられた)思いに心を寄せるべきであり、十分に見直して、税金の投入を抑えるべき」と、住民案に全面的に賛成の討論を行いました。

希望の空の佐藤議員は
「住民は、この計画でいいかどうかを“住民に聞いて欲しい”と言っているのであって、その住民の声にナゼ答えないのか」と賛成の討論。

生活ネットの桑原議員も、
「署名数有権者の15%は大きな意志」と様々な理由を付けて、市民の意志を切り捨てるべきではないと、賛成討論。

民主クラブの木内議員は
「再開発は是とする立場だが、住民投票そのものは否定できない」と賛成

草の根市民クラブ・矢野議員も
「住民投票は直接民主主義の制度で最優先すべき」と賛成討論を行いました。

討論の後の採決では
賛成12、反対12の可否同数。議長が反対で、否決となったのです

私は、今儀会を通じ、この問題ほど議会の、住民主権、住民が主人公と言うことを明らかにした物はないという感を強くしました。
日ごろ、市民参加、市民参加と、その推進者のような顔をして発言していた議員が、住民がその参加を求めて、自らの法定署名を付けて、要求した参加の条例に、反対する。しかも、住民投票そのものは民主主義を保管する物だと言いつつ・・・

住民主権、住民が主人公、住民参加は、様々な政策決定の重要な基本であり、その住民の総意を汲んで、市長(行政)が政策決定を行うべきものではないでしょうか。
この議会は、多数で、これに否という回答を、場合によっては住民の意志は聞かなくてもよいという回答を出したといえるのではないだろうか。

市政始まって以来の住民の意志を直接聞く『住民投票』
葬り去られて、痛恨の極みであり、
ある、女性が「福田さん 本当に悔しいね~」と抱きついてきた
その気持ちが痛いほど分かる日であった。