先日ある集まりで、近所のご主人が、
「福田さんにぜひ何かに書いてもらいたいんだよ・・・」と言うので私は気軽に、何々 と尋ねた。これが本当に腹の立つ話だった。
75歳になったとたん 家族と引き離され後期高齢者にご主人曰く
「俺はいまでも旋盤工で働き、
組合健保に母ちゃんと娘と一緒に入っている。
保険料は月2000円だ。
ところが、12月9日が誕生日で75歳になったが、市役所から
あんたは後期高齢者だから、医療保険制度が変わるといってきた。
俺は、頼んだ覚えが無いと思って、広域連合の窓口に電話を入れた。
そして、申請もしてないのに何で、今までの組合健保から俺を抜かすんだ?
俺は、家族と一緒の保険に入り、家族も俺の保険に入っていた。
何で、勝手に変えるんだ?」
と、抗議をした。
相手は、「確かにおっしゃるとおり、はいはい」と聞き、逆らわずにご無理ご尤もという感じで聞いていた。
保険料が10倍以上に
そこで、「因みに俺の保険料は幾らになるの?」と聞いてみた。
住所と名前を言ったら教えてくれたが、
「なんと、24万円と言うんだ。今、2万4千円が 24万円だよ。
そして窓口の医療費負担が3割になると言うんだよ。
俺が、頼んで入れて貰ったと言うんなら話は別だが、
頼みもしないのに後期なんぞに入れて、
母ちゃんや娘と別々にされ、
母ちゃんや娘も今度は国保の保険料を払わなきゃいけない。
その上3割負担だよ
俺は、腹が立って腹が立って、福田さんに今日は絶対聞いてもらって、
どこかに書いてもらわなきゃと思って来たんだよ。」
とおっしゃるのである。
これぞ後期高齢者医療制度の生活破壊の何よりの証拠である。
このご主人は、定年後も奥さんと娘さんとの生活を支えるために働いてきた。
そして、家族が同じ健康保険に加入し、医療も受けてきた
それが、75歳になったとたんに、家族と引き離され、別々の保険になり
その上、窓口負担も増える。
誰も頼んでないのに
そして、重要なことは、
年金暮らしの奥さんと娘さんは国民健康保険に加入を強制され、
新たな保険税が課税されると言うことである。
家計の負担は、10倍どころかそれ以上に上がる。
俺は、中卒で働いて、旋盤工として真面目に働いてきた
こんな俺たちにこの仕打ちかよ
とおっしゃるご主人の怒りは、全国の高齢者の怒りだろう。
後期高齢者医療制度は廃止するしか高齢者に対する差別を是正する方法は無いということを改めて痛感した。
全国で、廃止の運動が続けられている。一緒に頑張りましょうと話し合った。