9日の、リサイクルセンター計画に関する調査特別委員会では
初めに、リサイクルセンター建設の基礎資料となるごみ量の実績と推計値について質疑が交わされました。
ごみ量の予測は、
人口を、H32年度(目標年度)に16万1401人と見込み、
ごみの総量がH20年度と比較して105%へと増加する予測。
また、
リサイクルセンターが稼働するH27年度と比較しても101.4%へ・・・
それ以後も総量は増え続ける推計です。
人口一人当たりにすれば、ごみ量は減っていると言うのですが、
本来は、人口が増えたとしても、
総量で減ってこそ努力が認められるのでは?
所管は、施設規模を考える時、
ごみ量を少なく計測して、施設が出来たら、施設規模が間に合わないというのでは困る。当然、多く見積もるのだ・・・という意味の答弁をしました。
いやいやそれは違うから・・、
私は、徳島県上勝町のゴミのゼロ・ウェイスト宣言の一文を紹介したい。
曰く、
「焼却炉をはじめとした施設建設、そしてこれらへの依存は、環境汚染・住民不安・自治体の財政圧迫などの深刻な問題を引き起こしております。その高額な施設は、廃棄物の発生を促すものであり、抑制にはつながりません。」
そして、同じ宣言で、国の莫大な補助金で大規模施設を誘導する政策は誤っていると厳しく指摘し、国がやるべきことは生産者である企業の責任をこそ明確にするべきと謳っています。
私は、わが東村山市のリサイクルセンターの建設は、上勝町の言う、廃棄物の発生を促すものになると思えてなりません。
日の出町の、多摩各市の廃棄物最終処分場に、エコセメントのプラントがあります。焼却後の灰をセメントにして販売するため莫大な費用をかけて建設されました。
今この施設は、維持するために生ごみを始め焼却残灰を求めています。この施設の維持のために、東村山市の最終処分地への負担金も増えています。
H14年にゴミ収集を有料化した際、東村山市は、
最終処分地負担金にペナルティが付くから、
ゴミを減らし、負担金を減らすため有料にする。
決して、第二の税金ではないと力説しました。
しかし、ゴミは減っていると言いながら、
最終処分地の負担金は年々増えているのです。
エコセメントプラントのためです。
リサイクルセンターの建設がそうならないという保証はありません。
近隣住民に騒音その他で迷惑をかけると言うなら、市民と共にあらゆる方策を講じ、限りなく減量する事をこそ目指すべきであって、
大きな施設を作り、ゴミをその中に追い込むことによって
迷惑でないように装うなどと言うことは本末転倒だと思うのです。