かっこよく 気分よく

地面をしっかりけって、重心を前に移動
これまであまり運動してこなかった人は、最初は家や勤務先から5分間歩いて行って、そこから戻ってくることから始めます。同じ5分間でも、少しずつ遠くまで行くように心がけます。
1回で10分間のウオーキングですが、これを1日に朝、昼、晩の3回繰り返せば、30分間続けて歩くのと、肥満の解消や体力の向上に対する効果に違いがない。そういった研究結果がいくつもあるので信用できます。
歩き方は、いつもよりやや歩幅を広げて、やや速く歩きます。ひじを軽く曲げて、歩く速さに応じて腕を肩から振るとよいでしょう。
この10分問3回の歩行を、1週間に3~4日行うと、4週間目ぐらいから歩く能力が向上してくるのが実感できるようになります。
そうなったら、“休日に20分間続けて歩いて戻ってくる”、あるいは、“40分間歩いて行って、帰りは電車かバスに乗って戻ってくる”を試してみましょう。しだいに40分間やや速く歩いても疲れず、まだまだ歩けるようになってきます。

歩く能力が向上してきたら、長い距離を歩き続けるのによいシューズを購入しましょう。最近はウオーキング専用のシューズを取り扱っている店が多くなってきたので求めやすいでしょう。
ウオーキングシューズは、靴底が滑りにくく、足の動きにそって、つま先が曲がれば力強くけり出せます。
また、かかと部分の底のクッション性と、ヒールガードと呼ばれるかかと部分の後ろ側の安定性が高ければ、歩幅を広げてかかとからの着地が楽になります。
手にとって確かめ、履いてみて自分の足に合うかどうか歩いてみましょう。履くときは、かかとを合わせてつま先に1センチぐらいのゆとりがあり、横幅が窮屈でないかどうか確かめます。
また、シューズの通気性のよい方が足部分に熱がたまらず、マメもできにくいことになります。
加えて、気候に合わせて着るものにも気分のよいものを選びましょう。
最近は、生地にいろいろな工夫がなされています。暑いときは汗を吸収し、蒸発しやすい下着を。寒いときは汗を吸収し、蒸発するとき発熱して寒く感じない下着をそれぞれ選びましょう。
必要最小限のものを収容できるウエストポーチやポケットの多くあるベストを用意するとよいで
しょう。
単純な運動ですが、好きな色のキャップかハットをかぶり、少しでも格好よく歩くようにしたら気分がよいと思います。
(宮下充正・東京大学名誉教授)
【しんぶん赤旗日曜版 11月16日付より転載】

地面をしっかりけって、重心を前に移動
これまであまり運動してこなかった人は、最初は家や勤務先から5分間歩いて行って、そこから戻ってくることから始めます。同じ5分間でも、少しずつ遠くまで行くように心がけます。
1回で10分間のウオーキングですが、これを1日に朝、昼、晩の3回繰り返せば、30分間続けて歩くのと、肥満の解消や体力の向上に対する効果に違いがない。そういった研究結果がいくつもあるので信用できます。
歩き方は、いつもよりやや歩幅を広げて、やや速く歩きます。ひじを軽く曲げて、歩く速さに応じて腕を肩から振るとよいでしょう。
この10分問3回の歩行を、1週間に3~4日行うと、4週間目ぐらいから歩く能力が向上してくるのが実感できるようになります。
そうなったら、“休日に20分間続けて歩いて戻ってくる”、あるいは、“40分間歩いて行って、帰りは電車かバスに乗って戻ってくる”を試してみましょう。しだいに40分間やや速く歩いても疲れず、まだまだ歩けるようになってきます。

歩く能力が向上してきたら、長い距離を歩き続けるのによいシューズを購入しましょう。最近はウオーキング専用のシューズを取り扱っている店が多くなってきたので求めやすいでしょう。
ウオーキングシューズは、靴底が滑りにくく、足の動きにそって、つま先が曲がれば力強くけり出せます。
また、かかと部分の底のクッション性と、ヒールガードと呼ばれるかかと部分の後ろ側の安定性が高ければ、歩幅を広げてかかとからの着地が楽になります。
手にとって確かめ、履いてみて自分の足に合うかどうか歩いてみましょう。履くときは、かかとを合わせてつま先に1センチぐらいのゆとりがあり、横幅が窮屈でないかどうか確かめます。
また、シューズの通気性のよい方が足部分に熱がたまらず、マメもできにくいことになります。
加えて、気候に合わせて着るものにも気分のよいものを選びましょう。
最近は、生地にいろいろな工夫がなされています。暑いときは汗を吸収し、蒸発しやすい下着を。寒いときは汗を吸収し、蒸発するとき発熱して寒く感じない下着をそれぞれ選びましょう。
必要最小限のものを収容できるウエストポーチやポケットの多くあるベストを用意するとよいで
しょう。
単純な運動ですが、好きな色のキャップかハットをかぶり、少しでも格好よく歩くようにしたら気分がよいと思います。
(宮下充正・東京大学名誉教授)
【しんぶん赤旗日曜版 11月16日付より転載】