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きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

路面電車 スイスイ

2008-11-29 15:40:08 | 公共交通・安全について
路面電車 スイスイ
富山市 2年半で500万人が利用


路面電車スイスイ路面電車スイスイ

 富山市の路面電車、富山ライトレールの駅。ゆるい傾斜のスロープがホームに続きます。電車の乗降口とのすき間はほとんどありません。車両は超低床車両。自動車と肩を並べて走る大きな窓の外を街並みが静かに流れます。
 市街地を抜け、専用軌道に入ると時速60キロに。岩瀬浜まで約7・6kmを結びます。
 「コンパクトな街づくり」を進める富山市は、LRT(次世代型路面電車システム)の先駆けとして全国から注目されます。
 今月、利用者が500万人を超えました。開業から2年半、目標より1半早い達成です。アンケート調査では、自動車から切り替えた乗客は10%を超えます。
全区間、現金の場合一律200円。ICカード「パスカ」利用で160円。65歳以上が対象の「シルバーパスカ」は100円(日中のみ)です。
 JR富山港線改善の住民運動が、富山ライトレールヘの移行につながりました。運賃や15分間隔の運行は住民の声が反映されたものです。
 「利用しやすくなりました」と話す渡辺良子さん(61)は、富山ライトレールの整備だけでは足りないと感じています。
 「身近な商店がなくなり、高齢で外出できなくなる両親が心配。歯ブラシを買うにも大型店のある駅までいかなければならない」
富山ライトレールに接続して「フィーダー(支線)バス」が運行されますが、一方で廃止さたバス路線があり、不便なったという声があります。
 市は駅南側の路線と接続し、駅から約1キロ離れた中心市街地とを環状線で結ぶ新路線を計画しています。
 公共交通をよくする富山の会の酒井久雄さんは元路面電車運転士です。「バス路線の廃止で公共交通の空白地域をつくった。暮らしに役立つ電車とバス路線の連携がなければ、マイカー依存の社会に対抗できません」。住民が参加する、利用しやすい公共交通システムづくりが求められます。


人と環境に優しい交通
 日本の路面電車は最盛期の1932年に、65都市、路線距離は1479kmに及びまた。現在の営業距離は17都市で約204kmです。近年、路面電車が再評価されています。自動車と比べ、大気汚染やエネルギー消費が少なく、地下鉄やモノレールより建設費が安く、高齢者にも利用しやすいからです。
 LRT(次世代型路面電車システム)は、軌道や電停を改良し、乗り心地が良い超低床車両を使う都市交通です。
富山市は、日本で初めて本格的に導入しました。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2008年11月23日付より
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