あえぐ世界 貧困広がる。発展途上国だけでなく、先進国でも広がっています。
あえぐ世界貧困広がる
貧困は、いま世界が直面する深刻な課題の一つです。世界銀行の推計によると、2005年時点で貧困層(世界銀行の基準で1日1・25ドル未満の生活を強いられる人たち)は14億人になっています。
今年は、2015年までの貧困半減を決めた国連ミレニアム開発目標に向けた中間年。貧困の根絶は急務となっています。
国連人口基金が12日発表した「世界人口白書」によると、国民1人あたりの国民総所得(年間)が低い国はアジア、アフリカに集中しています。5歳未満児の死亡率(出生児1000人に対する割合)もそうした地域では高く、貧困が子どもの生存に影響をもたらしていることが分かります。
9月に国連本部で開かれたミレニアム開発会合では、各国から新たな拠出も表明されるなど、目標達成に向けた取り組みの強化が確認されました。しかし世界的な金融危機を受けて、貧困根絶の目標達成を危ぶむ声もあがっています。
2015年を目指した世界的な行動が期待されます。
先進国でも格差と貧困が広がっています。
先進諸国30力国が加盟する経済協力開発機構(OECD)が10月に発表した報告『格差は拡大しているか』は、ほとんどの加盟国で所得格差が拡大したと指摘しています。
相対的貧困率(所得の高い人から低い人へ順に並べて、真ん中の人の所得=中央値=の半分よりも所得が低い人の割合)をみると、日本は先進7力国(G7)のなかで米国に次いで2番目です。

食料配給施設で順番を待つ子どもたち~コンゴ民主共和国(ロイター)

英政府が示した2010年までに子どもの貧困を半減するとの約束を守れと求めるデモ行進~ロンドン(ロイター)
【しんぶん赤旗日刊紙 11月16日付より】

貧困は、いま世界が直面する深刻な課題の一つです。世界銀行の推計によると、2005年時点で貧困層(世界銀行の基準で1日1・25ドル未満の生活を強いられる人たち)は14億人になっています。
今年は、2015年までの貧困半減を決めた国連ミレニアム開発目標に向けた中間年。貧困の根絶は急務となっています。
国連人口基金が12日発表した「世界人口白書」によると、国民1人あたりの国民総所得(年間)が低い国はアジア、アフリカに集中しています。5歳未満児の死亡率(出生児1000人に対する割合)もそうした地域では高く、貧困が子どもの生存に影響をもたらしていることが分かります。
9月に国連本部で開かれたミレニアム開発会合では、各国から新たな拠出も表明されるなど、目標達成に向けた取り組みの強化が確認されました。しかし世界的な金融危機を受けて、貧困根絶の目標達成を危ぶむ声もあがっています。
2015年を目指した世界的な行動が期待されます。
先進国でも格差と貧困が広がっています。
先進諸国30力国が加盟する経済協力開発機構(OECD)が10月に発表した報告『格差は拡大しているか』は、ほとんどの加盟国で所得格差が拡大したと指摘しています。
相対的貧困率(所得の高い人から低い人へ順に並べて、真ん中の人の所得=中央値=の半分よりも所得が低い人の割合)をみると、日本は先進7力国(G7)のなかで米国に次いで2番目です。

食料配給施設で順番を待つ子どもたち~コンゴ民主共和国(ロイター)

英政府が示した2010年までに子どもの貧困を半減するとの約束を守れと求めるデモ行進~ロンドン(ロイター)
【しんぶん赤旗日刊紙 11月16日付より】