きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

人と自然がおりなす 美しき棚田③ 世界編

2010-06-21 23:00:05 | 赤旗記事特集
人と自然がおりなす 美しき棚田③世界編
韓国・南海島~日本との文化の連続性が

 韓国にも棚田があるのだろうか?と、素朴な疑問がわいて調べ始めたのは2002年ころ。しかし「キムチ」や「焼き肉」の情報はちまたにあふれているのに、韓国の農村や田園風景がなかなか分らない。「近くて遠い国」だった。(まだ「韓流」ブームの前である)


◇海まで続いて
 それで国会図書館を訪ね、韓国の詳しい地図を借り、等高線と水田のマークを調べた。今ならインターネットの地図で探せるが、当時はまだ一般的ではなかった。結局、借りた地図が古かったのか、あたりをつけた場所は空振りだったが、たまたま韓国で知り合った農業関係者の協力があり、南海島に案内してもらうことができた。棚田は、階段状に連なり海まで続いていた。海に面した棚田は、日本ばかりではなく、韓国にもあることを初めて知った。もし目隠しをされて連れてこられ、「さあ、ここはどこでしょう?」聞かれても、決して自分が外国にいるとは思わないだろう。ただ、民家の形が違うので、そのうち「日本ではないようだ」と気がつく程度だ。海を隔てた向こう側は九州だから棚田も似ているのは当然と言えば当然だ。地理的な近さもあるが、歴史的には紀元前からずっと交流があった。そもそも稲作が日本にもたらされたルートとして、朝鮮半島を経由した可能性もある。韓国の棚田は、日本とアジアの文化の連続性を感じさせるものだった。


後継がいない
 村を歩くと、見かけるのはお年寄りだけだ。おじいさんの家を訪ねた。4代前に作られたという民家は、どこか懐かしいたたずまいだ。韓国は日本と同じような問題を抱えている。若者が都会に出てしまい、農業の後継ぎがいないので、農業をやめてしまうケースも多いという。耕作放棄されて雑草が生い茂る田んぼもたくさん見かけるようになった。日本に帰る前日、宿のテレビを見ていると、ニュースではコメの実らない稲を、早々とブルドーザーで倒し、田を焼いているシーンが流れていた。韓国も日本もこの年は冷夏で、コメが不作だった。こんな災害も日本と同じ。稲作を通して見る韓国は私の中で、ようやく「近い国」になった。(金曜掲載)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2010年6月18日付


同じ青田刈りでも、日本では減反のために実った稲の青田刈りをすることがあります。
食糧不足で苦しんでいる国々があるなかで、ちょっとおかしいよね。

民主党は農家の所得補償はするけど(それも不充分ですが)、農産物の価格保障は市場まかせです。
これでは、農家は立つ瀬がありませんね。

『低すぎる所得補償では展望が開けない 価格保障と所得補償の充実、輸入自由化のストップで、農業の再生を』
日本共産党が、農家が安心して生産に取り組める農業政策を発表しています。

住民の暮らしに欠かせない都市農業を発展させるために
農業は農村部だけの問題ではありません。都市部でも重要なんです。
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