きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

福島第一原発事故の経過について思う事・・・

2011-03-31 22:07:43 | 原子力発電・放射能汚染・自然エネルギー
福島第一原発の事故の経過について思う事・・・

3月11日に発生した東日本大震災による揺れと津波によって、福島第一原発に致命的な被害が及んだ。

当初の予想を上回る、長期戦になっている。現場で作業に当たってる、東電や原子力メーカー、消防署、自衛隊などの方々は本当に大変だと思う。
しかし、思うにつけ、場当たり的な作業になっている気がしてならない・・・


炉心を冷やすために放水した水が流れたのかそれとも圧力容器などから漏れたのか、タービン室の床に放射能を帯びた水が溜まってる事。
それを掻き出してタンクにためる作業。水を掻き出さないと外部電源は通じても地下を電源や信号ケーブルが走っているため、原子炉の操作盤に電源が入れられない事。
操作盤に電源が入れられないから外部から水の注入は続けないといけない。するとまた水が漏れる・・・。
そにためにまた水を掻き出さないといけない。


いたちごっこのような感じ・・・


プルトニウムも検出されているし、燃料棒が破損していることはほぼ確実。

なんとか操作盤に電源が入り、本来の冷却機能が働くようにしてほしいものです。

そうしても、海水で圧力容器内は浸食されているでしょう。そのまま使えることはないでしょうね。

本来の冷却機能が復活しても、燃料棒が核反応を起こさないように半永久的に冷却し続けないといけないのかな。
発電もできないし、核反応を抑えるために電気を使い続けないといけない究極の無駄遣いになりそう・・・。



せめてもの事と思い、「原発で作業にあたっている方へのアドバイス」が新聞に掲載されていたことを紹介する。

造血幹細胞の採取 原発作業員によびかけ
大量被ばくの救命の可能性高める

日本造血細胞移植学会の医師ら

 自分の造血幹細胞を事前に採取し保存することで、東京電力福島第1原発の作業員が想定外の大量被ばくを受けた場合でも救命の可能性を高めようと、虎の門病院(東京都港区)の谷口修一血液内科部長らが関係者に採取を呼びかけています。
 骨髄にある造血幹細胞は、血液の源になる重要な役割がある一方、放射線の感受性が高く、大量被ばくで破壊されやすい組織です。
 3月29日の会見で谷口部長は「この方法は、他人から造血幹細胞の移植と違い、細胞の定着が早く、免疫抑制剤の必要がない。約20年前から、保険診療が認められた方法であり、これから最前線に向かう人にすすめたい」と呼びかけました。
採取法は、片腕から血液を採取し、必要な成分300㏄だけを集める方法です。通常は5日間、国内で未承認の医薬品を使った場合、2日間を要するといいます。
 採取は、原発で直接作業に関わる人に限られ、日本造血細胞移植学会が中心となって、虎の門病院をはじめ、全国の約80病院で行うとしています。医療保険の適用がなく、採取の手技料や入院料(2日~5日)が自費負担としています。すでに2人が採取を希望しているといいます。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2011年3月30日掲載


原発での作業は長期戦になることでしょうから、ぜひとも自費負担分は国か東電が補償するようにしてほしいものですね。