きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

目覚めた節分動き出す

2021-01-01 18:11:39 | 赤旗記事特集
目覚めた節分動き出す
鬼は外、福は内―。豆まきが楽しい「節分の日」が訪れるのは、毎年2月3日だと思っていませんか。今年の節分は2月2日。なんと1897年以来、124年ぶりのことです。2021年、節分の日が長い眠りから覚めて動きだします。(中村秀生)

節分とは「季節を分ける」の意味。もともとの意味では、季節の変わり目となる立春、立夏、立秋、立冬の前日を指すはずですが、現在、立春の前日だけが節分と呼ばれます。
古代日本で暦(こよみ)をつくっていたのは、平安時代の陰陽師(おんみょうじ)・天文博士の安倍晴明もいた、天文や占いなどをつかさどる役所「陰陽寮」(おんようりょう)。現在、その役割を国立天文台・暦(れき)計算室が担っています。



1885年(明治18年)の引札暦(ひきふだごよみ=暦を載せた広告ちらし)。「せつぶん二月二日」と書かれています。暦研究の第一人者だった故・岡田芳朗氏所蔵の資料をまとめた岡田芳朗文庫から(国立天文台提供)

暦システム
「暦は、勝手に人間が決めているものではなく、天体の動きに即して決めています。なぜうるう年があるかというと、季節がずれていかないようにするためです。そういう調整をして決めたものが暦というシステムです」と話すのは、暦計算室の片山真人室長です。
地球が太陽を1周する「1年」は、ぴったり365日ではなく、365日+6時間弱。この端数のせいで、立春の時刻は、年々少しずつ遅くなっていきます。4年たつとほぼ1日遅くなるため、4年おきに1日を増やして調整する―。これが、うるう年です。うるう年によって、立春の時刻は4年ごとに約45分早くなっていきます。
さらに細かい補正のため、西暦が100で割り切れ400で割り切れない年は、うるう年を減らしています。
立春の時刻の推移を示すグラフを見てください。毎年6時間ずつ遅くなり、うるう年には4年前より少し早くなるパターンを繰り返していることが見て取れます。うるう年が減らされた1800年と1900年の後は、立春の時刻が丸一日遅くなりました。




36年同じ日
立春が今年と同じ2月3日(節分が2日)だった最後の年は1897年。その4、8、12年前も3日でした。
1900年以後、立春は2月4日になったり5日になったり…を繰り返しながら少しずつ早まり、1985年から2020年まではずっと4日でした。
「これまで節分の日がずっと同じだったのは、ある意味で特殊なうまくはまった例でした。基本的には毎年、季節のめぐり(地球の運動)が約6時間ずつずれていくという動きをするので、節分の日が年によって変わるのは普通にあることなのです」と片山さん。
来年の立春は、再び4日に戻り、4年後の2025年には今年と同じ3日に。
2100年にかけて3日と4日を行き来します。三十数年の眠りから覚めた「節分の日」が目まぐるしく動く、新しい時代の始まりです。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2021年1月1日付掲載


4年毎のうるう年、西暦が100で割り切れ400で割り切れない年は、うるう年を減らす。
その関係で、立春の日が年によって変わる。よって節分も変わる。面白いですね。

コメント
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