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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

若者BOX 希望トーク 患者さんの人権を守る看護をしたい 声を上げる人たちが、すごく増えた 尊重し合って、政策も主張も一緒に

2022-01-07 07:11:29 | 政治・社会問題について
若者BOX 希望トーク 患者さんの人権を守る看護をしたい 声を上げる人たちが、すごく増えた 尊重し合って、政策も主張も一緒に
コロナの中で声をあげる若者たち―。今年夏の参院選に東京選挙区から再選めざす日本共産党の山添拓参院議員(37)、東京都内で働く看護師の山田悠希さん(28)、首都圏青年ユニオン執行委員長の原田仁希さん(32)が「若者が希望をもてる社会」をテーマにトークしました。


若い世代とともに政治を変える展望を語り合った(右から)山田悠希さん、山添拓さん、原田仁希さん


患者さんの人権を守る看護をしたい 東京都内で働く看護師 山田悠希さん(28)


声を上げる人たちが、すごく増えた 首都圏青年ユニオン執行委員長 原田仁希さん(32)


尊重し合って、政策も主張も一緒に 日本共産党の参院議員(東京選挙区候補) 山添拓さん(37)

原田仁希 首都圏青年ユニオンで活動しています。コロナ禍の2020年4月以降は例年の3倍以上、労働相談が寄せられ、そのほとんどが非正規労働者でした。それに何とか対応しながら頑張っているところです。
山田悠希 東京都中野区で看護師を5年間つとめ、昨年の1月までは病院に勤務し、その後訪問看護師として区内を駆け回っています。患者さんの家に飾ってある写真を見て、こういう人なんだというのも見えてきたり、信頼関係を築いていくことにやりがいを感じています。

若者の現状は
山添拓
 コロナ禍で若い世代がおかれた状況をどのように感じていますか。ご自身の働き方もあわせて。
山田 コロナの中等症の患者さんをみるのが手いっぱいの病院だったんですけど、重症化しても転院先が見つからない中で、患者さんの命を守らなければいけないということで、励ましあっていました。
夜勤中にナースコールが同時に鳴ることがあり、患者のために質の高い看護をと思っても、最低限の人員ではむずかしい。でも、そういう人員配置をしたら病院経営が成り立っていかないんです。
入院患者さんにとっては病院が生活の場です。人としての権利を尊重する看護をしたいと思っているし、しなくてはいけないけれど、現状はなかなかむずかしい状況だと思います。
山添 生活の場と言われたのはなるほどと思います。私の母は亡くなる前、緩和ケア病棟でお世話になっていました。心の支えになる看護をしてもらえたことがありがたかったです。
コロナのようなパンデミックでも対応できる、余裕のある医療体制を政治の力でつくるべきですね。
原田 青年ユニオンへの相談は学生も多く、1人暮らしを想像されるかもしれませんが、意外と実家暮らしが多いんです。そもそも1人暮らしで大学に行く経済基盤がないから。
話を聞くと「実は家にお金を入れている。パートの母はコロナでシフトがなくなり、父は自営業で売り上げ低下。だから私の収入がないと困る。なのに会社は休業補償を出してくれない」と。こういう相談がいっぱい寄せられました。
山添 この間、政府も給付型奨学金や「教育無償化」を言わざるを得なくなり、不十分ながら制度をつくらせてきました。しかしそれが行き届いていない。
学生への給付金など現場の声で支援を前進させてきたことは大きな成果ですが、アルバイトで家計を支える学生が増えていることを政府が認識していたとは思えません。緊急事態だから幅広く補償すると政府が最初から示していれば、全然違っていたと思います。

働き方変えて
山田
 看護師は専門職だから経験の積み重ねが看護の発展につながります。それを派遣とかに頼らざるを得ないのは病院・医療の発展にとっても良くないと感じます。
人材の点でも流動的で、子育てするなら別の病院とか、働いている病院の働き方をよくしようという声はなかなか大きくならない状況もあり、私たちの世代が声を上げていかなければならないと思うんです。
原田 飲食業ではアルバイトを切り、正社員だけで回され、過密労働になり退職者が出たり、失業手当も低い賃金の6割くらいしか出ないから暮らせなかったり、とも聞いています。しかも給料が高いわけではない。
そういうことを想定して最低でも時給は1500円くらいに本来高く設定しなくてはいけないのに、そういう考え方は今の最低賃金制度にはない。
山添 シフト制の問題は大きな話題となり、制度的にもかなり押し返しましたね。
原田 企業側はシフトからはずせば休業補償しなくていいという態度。困窮者が一気に広がった。若者の間に、今回は「自分たちのせいじゃないでしょ」という意識が広がった。企業にたいする怒りと同時に、何で国は何もやってくれないんだという怒りも大きい。
学生も直接厚労省に要請に行き「なぜ企業が休業と認めなければ休業支援金もらえないんだ」と訴え、それがなくても出すことはできますということになった。そういう声を上げる人たちが学生・若年層ですごく増えた気がします。
山添 菅前首相に直談判されたのも画期的でした。
働き方や子育てなど、社会に不満や不安、こうなってほしいという思いがない人はいない。政治を変えればよくなるという発想と結びつくかどうか。自分の行動で動かしうるんだと、そこがもう一歩広がれば、大きく状況が変わると思います。
私は、政治に公正さが間われていると感じています。例えば「新しい資本主義」を掲げる岸田首相ですが、所得の高い人ほど負担が軽い金融所得課税を先送りしました。逆に所得が低いほど負担が重くなる消費税の引き下げは拒む。どっちの方向でも格差を温存し増幅させる姿勢です。これは正義に反します。

保守化は違う
原田
 若者が保守化しているといわれるが、そんなことは無い。働き方がおかしい、変えたい、変えてほしいと思っているのは間違いありません。
山田 私は新自由主義の中で生き、自己責任が当たり前というムードのなかで育ってきた。でも周囲の人を見ていると違和感を持つ人はいっぱいいると思う。患者の人権を守る医療をするためには国の制度を変えないとダメだよねと私たちの年代が発信することに意義があると思っています。
私は、病院勤務のときより訪問看護の給料が10万円以上違いました。5年目にして初任給みたいな感じです。責任の重さは一緒。この賃金では若い人は続けられません。夜勤しなくてもまともな賃金がもらえるようにしてほしい。
原田 非正規の問題、最低賃金。子育て世代の働き方の問題を詳細に緻密な政策を一緒に出したい。山添さんにめちゃくちゃ期待してますけど、全部頼るんじゃなく、一緒にやっていきたい気持ちが強い。
山添 「自己責任が当たり前」の社会で必死に生きている一人ひとりを尊重し、政策も主張も一緒に掲げたいですね。
ジェンダ―不平等の是正、気候危機打開などでも、若い世代が声を上げています。為政者は何をやっているのかと。正義に反する社会のあり方への怒りがある。
その怒りを共有し、エネルギーに変え、政治を動かし、社会を良くしようという動きをどう広げられるか、参院選でチャレンジしたいと決意しています。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2022年1月4日付掲載


入院患者さんにとっては病院が生活の場です。人としての権利を尊重する看護をしたいと思っているし、しなくてはいけないけれど、現状はなかなかむずかしい状況。
青年ユニオンへの相談は学生も多く、1人暮らしを想像されるかもしれませんが、意外と実家暮らしが多い。そもそも1人暮らしで大学に行く経済基盤がない。話を聞くと「実は家にお金を入れている」。
私は、病院勤務のときより訪問看護の給料が10万円以上違いました。5年目にして初任給みたいな感じ。責任の重さは一緒。この賃金では若い人は続けられません。夜勤しなくてもまともな賃金がもらえるようにしてほしい。
子育て世代の働き方の問題を詳細に緻密な政策を一緒に出したい。山添さんにめちゃくちゃ期待してますけど、全部頼るんじゃなく、一緒にやっていきたい気持ちが強い。


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