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日本共産党兵庫県委員会で働いています。

首都圏反原発連合の代表が、首相官邸で野田佳彦首相に面会して訴えた 原発止まるまで決して諦めない

2012-08-24 23:06:52 | 原子力発電・放射能汚染・自然エネルギー
首都圏反原発連合の代表が、首相官邸で野田佳彦首相に面会して訴えた

8月22日、首相官邸で野田佳彦首相に面会して訴えた主な内容を紹介します。

原発止まるまで決して諦めない

―私たちは再稼働反対と言っておりますので、一刻も早くゼロにしていただきたい。
そういうことを基本的に訴えております。

人事案撤回して
―大飯原発の3、4号機は再稼働しましたが、それ以外の原発がすべて稼働していない状況で電気の需要がまかなえている。すでに原発がなくても電気が足りるという主張の正しさを証明していると思います。当面は、火力発電などでエネルギーをおぎない、長期的には自然エネルギーということも十分可能であると考えております。可及的速やかな原鍾
発の廃止というのを強く要求します。
原子力規制委員会の人事案は、誰も納得していない人事案だと思います。撤回を強く求めます。

この国は変わる
―毎週金曜日、この建物の周りでドラムをたたいているもののひとりです。ぼくは原発は止まると思っています。もともと必要のなかったものだから止まると思っています。そしてそれも時間の問題だと思っています。
どうしてそう思うのかというと、この国は長い間、社会運動やデモに対する嫌悪感や、それを疎ましく思う風潮がありました。それが大きく変わろうとしています。これまでデモに参加していなかった人たちがデモに参加している。それだけではありません。
金曜日になると、ここに10万人規模の人たちが集まり、同じ時刻に全国でいろんなところで抗議行動が続いています。この国は大きく変わろうとしています。そう考えると、止まらないはずがないと思うんですね。
今年のはじめに、野田首相は「ネバー、ネバー、ネバー、ネバーギブアップ」とおっしゃいました。「決して、決して、決して、決して諦めない」と。
で、今日はこの言葉をそっくり野田首相に申し上げたいと思います。私たちは、決して、決して、決して、決して諦めません。原発が止まるまで諦めません。
諦めないだけではありません。3月11日に起こったあの事故と、それによって失われたもの、それを絶対に、決して忘れない。だから、原発を絶対に、決して許さない。政府が原発をやめますと、子どもにでも分かるような、はっきりとした言い方で言わない限り、ぼくらはこの抗議を決してやめないです。

心を開いてくれ
―私たちは、デモの代表者ということではなしに、場づくりですね、みなさんの国民全体の政策、政権に対する怒りを表現する場をつくってきた。抗議の声をあげていらっしゃる方々、まだ避難されている16万人の福島の方々、避難したくても避難できない方々、そういった方々の怒りを表現する場として、場づくりをしています。
それの抗議活動がオリンピックをすぎても、他の出来事があっても、なかなか人数が減らないというのは、(怒りの)燃料を野田首相、あなたがそこに投下しているからだと思います。できれば生の声、スピーチとか演説とか不器用でなかなか慣れない方々も必死の思いで涙ながらに原稿を震わせながら話しているその声に、耳を傾けて、誠意をもって心を開いて、首相としてのお仕事をされていただければと思います。
―おれたちは、原発を止めたいから来ているんです。私たちをみなさんの一票に使わないでください。いま、官邸前の交差点で抗議が行われています。野田さん、身分を忘れていいです。出てきて、しっかり説明してください。
―経済界の方々じゃない僕たち一市民の方がどうしても力が弱くて声が届きづらい。
その状況をきちんと市民社会として、声が届きやすくしていくっていうことがこれからすごく必要だと思います。こうした取り組みをもっと大きい形でぜひ続けていっていただければと思います。原発は、ぜひ止めてください。


経済より命を基準にしてまつりことを
原発ゼロが多い
―意見公募であるだとか、世論調査の方で、原発をゼロにという声は本当に多い。2030年にはゼロということを希望していますが、30年まで待たなくても、原発はゼロにできるということは、強くここで訴えたいと思います。
―政府の方は財界などとつながりがあるようで、経済というところで判断されていると思います。だけど、やはり命とかそういうことを基準にして政策をつくっていただきたいというのは、官邸前に抗議に来ているみんなが共通で思っていることだと思います。経済というところでとらえると、あと何年後となると思うんですね。ではなくて、もっと根本から、構造を変えていくっていうぐらいの気概をもって、まつりことをしていただきたい。枠をとって根本から変えてください。経済をもとにして今の枠のなかで回そうと思うから何年先、何年先っていうような言い方ができてくるんだと思うんですね。(原発を)止めても大丈夫なんですよ。結局、止めたらどうなるかっていうこと、そこも埋めていけるんだ、政策次第なんですよね。一刻も早くゼロにするという英断を希望、要求したいと思います。

野田首相
私どもの基本的な方針は、脱原発依存であります。中長期的にしっかりと、原子力に依存するという体制を変えていくということを目標にしています。安全性の確認を大前提として、国民生活への影響等の必要性など総合的判断も踏まえて、大飯原発3、4号機の再稼働の判断としました。

国民は信用せず
―いまおっしゃつたことを私たちはほとんど承服しかねます。
今現在、安全ではないじゃないですか。福島の原発もまだ収束していません。なのに、いま安全をちゃんと保ててない政府がなぜこの先、ちゃんとした安全ということをやっていけるのか。私たちそして国民は信用していないと思います。
―必ずしも中長期というのは答えではないと思いますので、今日の声をしっかりと頭の中に入れていただきたいと思います。


【首相と面会した首都圏反原発連合のメンバー】
Misao Redwolfさん(NO NUKES MORE HEARTS)
小泉兵義さん(「原発やめろデモ!!!!!」関係個人有志)
平野太一さん(Twit No Nukes)
加藤梅造さん(LOFT PROJECT)
原田裕史さん(たんぽぽ舎)
鈴木幸一さん(エネルギーシフトパレード)
越後芳さん(Act311JAPAN)
イルコモンズさん(「怒りのドラムデモ」実行委員会)
小澤弘邦さん(個人有志/ロックの会)
wakaさん(個人有志)




【首都圏反原発連合の要求書】
8月22日、首都圏反原発連合が野田佳彦首相に手渡した要求書の内容は次の通りです。



要求項目
1.大飯原発の再稼働を中止すること。
2.現在検査で停止中の全ての原発の再稼働をさせないこと。
3.国策としての原子力政策を全原発廃炉の政策へと転換すること。

東日本大震災により引き起こされた福島第1原発の事故の発生から約17カ月。実際には事故の収束がされないまま、補償問題や被曝(ばく)問題への対策も進まないまま、7月1日に大飯原発3号機、同18日には4号機が再起動された。
野田首相、枝野経産相、細野原発担当相、藤村官房長官らによる閣僚会合での、根本的な安全対策をすべて後回しにした「暫定的な安全基準」による「安全」との政府判断。おおい町議会の、再稼働に慎重な多くの住民の意見を無視する形での再稼働容認。福井県の原子力安全専門委員会による、「安全」との政府判断の追認。野田首相の再稼働の必要性を訴える記者会見の「儀式」。責任を負いたくないばかりに、この「儀式」を受けてようやく再稼働に同意した、西川知事や時岡町長。
そして、野田政権による、世論の大半を占める反対の声を踏みにじる大飯原発再稼働の正式決定。
こうしたでたらめで拙速なプロセスにより、今回の大飯原発の再稼働は進んでしまった。
野田首相は、議会にかけることもなく、閣議決定でもなく、4閣僚合意ですらなく「わたくしの判断」で再稼働へのGOサインを出した。これほどの法治を無視したでたらめは言語道断である。
私たち首都圏反原発連合は今年の3月29日より毎週、原発再稼働反対の首相官邸前抗議の呼びかけを行ってきた。当初300人程度だった参加者は、1000人→2700人→4000人→1万2000人→4万5000人→20万人と増加し、その後も雨天や厳重な警備の強化にもかかわらず、毎週10万人規模の市民が集まっている。
福島第1原発事故の収束もままならないまま、そこから何の教訓を得ることもなく、再稼働ありきで物事を進めていった野田政権に対しての怒りがいよいよ噴出する形で、この
抗議行動の規模は拡大を続けている。
ヘリ空撮による首相官邸周辺を埋め尽くす市民の波は多くの人々の記憶に刻まれた。
間接民主制が機能していない現在、国民の8割近くが脱原発を望んでいるということを、この抗議行動があらわしているといえる。
この「大きな音」ではなく「切実な国民の声」を国策に反映させ、ただちに大飯原発再稼働を中止すること、現在検査で停止中の全ての原発の再稼働をさせないこと、さらに国策としての原子力政策を全原発廃炉の政策へと転換することを強く要求する。
また、私たちは今後も、政府が国民の声を無視し、大飯原発をはじめ全ての原発の再稼働を進める限り、ゆるがぬ意志であらゆるかたちで、政府に対して抗議を続けることを表明する。



原子力規制委員会委員長および委員の人事案撤回要求書
首都圏反原発連合は、原子力規制委員会の委員長および委員の人事案のうち、委員長を田中俊一氏、ならびに委員を更田豊志氏および中村佳代子氏とする部分を撤回することを要求する。


「しんぶん赤旗」日刊紙 2012年8月23日付掲載



反原発の代表と首相官邸で面会せざるを得ないところまで追い込んできているんですね。野田さんたち時の政権や財界の人たちは、首相官邸前での抗議行動は、時がたてば潮が引くようにおさまってくると思っているのでしょうか・・・。
2030年前に原子力発電をどうするかっていう、政府そのものがやったパブリックコメントでも、圧倒的多数が「原発ゼロ」でしょ。
まさか、「反原発連合」の「やらせ」って言うんじゃないでしょうね。

「紫陽花革命」って言われてきましたが・・・。8月31日の金曜日行動は同じ月で2回目の満月、
ブルームーンっていうそうです。
こんどは「ムーン革命」で行こうではありませんか。
原発固執勢力をあきらめさせるまで頑張りましょう!

大河ドラマ「平清盛」で「まつりごと」って言葉がはやっていますが、本当に国民の眼を見た、国民の命と安全を守る立場に立った「まつりごと」をしてほしいですね。



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