2022年12月02日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア漁業庁と労使団体 3者協定に合意]
ロシア漁業庁、ロシア漁業雇用主連合、ロシア漁業労働組合の3者は、漁業分野の労使間の権利、義務、責任、報酬、福利厚生等の一定の条件を明確にし、労働協定の基礎となる2023年末までの協定に合意した。
また、これに署名したロシア漁業庁長官シェスタコフは、労働生産性向上、製品量増加、漁業複合体の効率化による収益拡大により、最終的に漁業者従事者の収入を成長させるためインセンティヴになることを目的としていると語り、労使関係、賃金水準、職業教育、漁業従事者の生命と健康の確保、雇用促進に関連する問題を解決することになると加えた。
ロシア漁業において違法状態の雇用を排除することは、主要な優先事項の1つに位置づけられており、漁業従事者への社会的支援、保証と補償、名目賃金と実質賃金の引き上げが課題となっている。
この協定合意には全ロシア漁業者水産物輸出者協会ヴァルペも立ち合った。
ヴァルペによるとロシア漁業の従事者は12万人以上で、75%が主に沿岸地域で働いている。
昨年2021年、漁業会社から社会基金への拠出額は259億ルーブルを超え、個人の所得税支払額は 219 億ルーブルに達している。