2022年12月22日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ポスト英国EU離脱 英国 EUとの漁業協定交渉 2023年操業条件に合意]
英国とEUは2022年12月20日、双方の来年2023年の操業条件を決めるための漁業協定に基づく交渉に合意した。
英国漁業はこの合意により、2億8,200万ポンド(3億4,180万ドル)相当、14万トンの漁獲割当を確保した。
また、EUは10億ユーロ(9億4,000万ドル)相当、35万トンの漁獲割当を確保した。
英国にとってEU離脱にともなう独立した沿岸国としての漁業交渉は今回で3度目となった。
EUは、英国のEU離脱により、これまでの英国海域での漁獲量の25%(金額ベース)を譲渡することになった。
これらの英国への漁獲割当の譲渡は、2021年から開始されており、2026年半ばまで実行される。
譲渡は、2021年に60%、2022年に70%、2023年に80%、2024年に92%と段階的で、2025年の終わりにこのプロセスを100%完了することになる。
非TAC魚種については、2012年から2016年の間に記録された平均漁獲量をベースに、2026年半ばまでに制限されることになっている。