2022年12月16日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア産カニ製品 米国制裁禁輸 代替輸出市場で2/3カヴァー]
米国は2022年3月11日、ウクライナ情勢による制裁措置として、ロシア産水産物の輸入禁止を発表、同年6月23日に当該猶予期間を終えている。
米国市場の閉鎖後、ロシアのカニ製品輸出のかなりの部分がアジア市場に分配供給された。
2022年1月-9月、中国、韓国、そして日本は、前年同期より7,600トン多くカニ製品を輸入し、失われた米国輸入の2/3をカヴァーしている。
これらに加え、インドネシア、ベトナム、シンガポール、そして中東諸国等の有望な輸入国も見え始めている。
なお、ロシア漁業は、今年2022年漁期1月-9月、前年同期と同じく約9万1,000トンのカニ類を漁獲している。