ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

色丹島漁業コンビナート“アストロブノイ”所属漁船 計40件の操業情報通報ミス  北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-09-27 21:20:21 | 日記

 

2024年09月26日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[色丹島漁業コンビナート“アストロブノイ”所属漁船 計40件の操業情報通報ミス]

色丹島漁業コンビナート“アストロブノイ”(Островной)所属漁船が計40件の誤った操業情報を国境警備庁に対し行ったことで罰金を請求され、この取り扱いをめぐり、同コンビナートがサハリン仲裁裁判所に申し立てを起こしている。

これは主に操業期間に関するもので、例えば同コンビナート所属“アストロブノイ-4”(Островной-4)は、2023年3月15日-4月8日まで操業を行なったが、これを2022年8月10日-同年12月31日と記載しサハリン国境警備局に情報を送付、同様事例が7件あった。

この通報ミスによる罰金は1件あたり20万ルーブルで、同コンビナートの罰金が800万ルーブル以上になる可能性がある。

同コンビナートは、これらの事例を1件として、まるめて取り扱うよう求めたが仲裁裁判所はこれを拒否している。

同コンビナート側弁護士は、漁業者の技術的な誤りを指摘せず、報告を受け続けたとしてサハリン国境警備局を批判している。

しかし、過去の判例では、国境警備局の行動規範として、1時間以内に通知の受領を確認する義務を規定しているが、これはあくまで“受領したという事実”確認で、記載された情報の正確性の確認、ましてや、それを調整して訂正を指導するもの等ではないとしている。

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便宜置籍船 違法漁業のメカニズム  便宜置籍船問題 道機船連が取り締まり強化を要請 日刊水産経済新聞【札幌】

2024-09-27 11:19:31 | 日記

 

2024年09月27日 日刊水産経済新聞【札幌】

[便宜置籍船問題 道機船連が取り締まり強化を要請]

北海道機船連は2024年9月25日、水産庁北海道漁業調整事務所に対し、ロシア人便宜置籍船の密漁取り締まり・違法設置漁具引き揚げの体制強化と、道機船連所属沖底船の違法設置漁具の処理に対する経済的支援を要請した。

道機船連によると、2000年代後半、ロシア排他的経済水域(EEZ)でのカニを中心とした密漁取り締まり強化により、密漁グループは日本EEZにシフト、オホーツク海を中心にロシア人乗組員の便宜置籍船による違法行為が継続的に行われるようになり、日本EEZで違法漁具が増加、同海域の漁場価値が一気に低下した。

 14年の日ロIUU漁業防止協定発効以降、水産庁など関係機関の取り締まりの効果により、密漁は減少したが、完全な根絶には至っていないことから、引き続き新たな違法漁具が設置されているのが実態。

今年に入ってからも、道機船連所属沖底船が日本EEZオホーツク海で操業中、違法漁具を揚網し、自船の推進機器に絡める被害に遭うなど、「乗組員の生命が危機にさらされ、漁業経営に莫(ばく)大な被害をもたらす事例が複数回発生している」という。

当日は、道機船連の原口聖二常務が北海道漁業調整事務所を訪れて、内山裕三所長に対し金井関一会長名の要請書を提出した。

原口常務は、所属沖底船のオホーツク海でのズワイガニ漁獲量について、IUU漁業防止協定発効以降、急速に増加し、16年には12年のほぼゼロから800トンにまで回復したが、その後、減少に転じ、20年以降は100トンに満たない水準に落ち込み、23年には再びほぼゼロとなったことを説明。

北海道漁業調整事務所に対し、安全操業を確保し、日本EEZオホーツク海の漁場価値を回復させるため、取り締まり活動と違法漁具引き揚げの体制強化を要請。

加えて、所属の沖底船が操業中に引き揚げた違法設置漁具の陸上での保管や処分などに関する経費も漁業者負担となっていることから、「洋上だけでなく、陸上でも一方的に経済的負担を強いられている」と指摘。引き揚げた違法漁具の処理などに関する経済的支援措置についても協力を求めた。

このほか、日本で17年に発効した違法漁業防止寄港国措置協定(PSMA)の厳格な運用についても併せて要請した。

 

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2024年10月期 ロシア水産物輸出関税5.5%  北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-09-27 10:55:54 | 日記

2024年09月27日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[2024年10月期 ロシア水産物輸出関税5.5%]

ロシア経済発展省は、2024年10月期の水産物製品を含めた輸出関税率を5.5%に設定すると発表した。

ロシア政府は、2023年9月21日付決定No.1538により、水産物を含めた広範な商品の輸出関税を、ルーブルとドルの為替レートに連動させて設定、同年10月1日からこれを施行することとした。

レートは1ドルあたり95ルーブルを超える時、輸出関税は7%となり、80ルーブル未満の時ゼロとなる。

これまで、2023年10月期、11月期が7.0%、同年12月期と年明け2024年1月期5.5%、2月期4.5%と推移、3月期が5.5%と上昇、4月、5月、そして6月期も据え置きの5.5%だったが、7月期に4.5%に引き下げられ、8月期、9月期と据え置きとなっていた。

(報告担当者 原口聖二:ルーブル安で輸出が増加傾向に向かうとき税金を徴収、ルーブル高で輸出が減少に向かう時、輸出促進のため無税に近づけるシステムとなっている。)

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