ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

第7回ロシア国際漁業フォーラム 円卓会議“水産物輸出の発展と支援のための措置” スケトウダラの課題 リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二(LIVE参加)

2024-09-18 16:33:02 | 日記

 

2024年09月18日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[第7回ロシア国際漁業フォーラム 円卓会議“水産物輸出の発展と支援のための措置” スケトウダラの課題]

今年2024年9月17日から同19日までの間、サンクトペテルブルグで第7回ロシア国際漁業フォーラムが開催されており、現地時間2024年9月17日、当該フォーラムの円卓会議“水産物輸出の発展と支援のための措置”が行われ、報告担当者、原口聖二もヴァーチャルでLIVE参加した。

この中でロシアスケトウダラ漁業者協会会長ブグラクは業界の収益性の低下を指摘した。

昨年2023年、ロシアのスケトウダラ業界の純利益率は7.6%で、2019年の28.8%から、この5年間で低下を続けている。

主要因は生産コストと外部市場の状況悪化によるもので、これを収益がカヴァーできていない。

この10年間でスケトウダラの輸出は数量で14%、金額で16%それぞれ増加した。

ロシアの水産物輸出構造においてスケトウダラが数量で50%、金額ベースで約30%を占めている。

昨年2023年、ロシア漁業は13億ドル相当のスケトウダラ製品を輸出したが、そのうち約40%がフィレ、ミンス、すり身等の高次加工製品だった。

漁獲量と輸出量、そして高次加工製品の生産量を増加させているにもかかわらず、単位あたりの収入が増加していないことを指し示している。

今年2024年、中国へのスケトウダラ製品供給価格はこの10年間で最低となっている。

これまでEUは25万トン-26万トンのスケトウダラのフィレを輸入しており、2022年-2023年、供給量で米国を上回る等、ロシアのスケトウダラ漁業は満足のいく結果を残した。

EUは、既に、2022年2月のウクライナ侵攻以降、ロシアの新規の輸出者リスト登録を停止、2024年から2026年の新たな自主関税割当(ATQ)制度から、ロシア産の主要なスケトウダラ等の白身魚を含め水産物製品を除外、輸入免税を停止、13.7%の標準関税を設定し、中国等、第3国が再加工した製品についてもこれを対象としている。   

この影響を受け、EU市場においてスケトウダラのフィレ全体の需要は21%減少、ロシア産が10%減少したが、米国は1.9倍の供給量となった。

ロシアのスケトウダラ業界にとって輸出収入の効率化が課題であり、今後、漁獲量と各製品の生産量のバランスをとることが重要となるとブグラクは述べた。

# 報告担当者の原口聖二は、当該フォーラムに初回から7回連続(第1回・第2回・第3回はリアル)の参加となる。

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第7回ロシア国際漁業フォーラム 円卓会議“水産物製品物流” スケトウダラすり身物流費補助提案 リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二(LIVE参加)

2024-09-18 13:36:25 | 日記

 

2024年09月18日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[第7回ロシア国際漁業フォーラム 円卓会議“水産物製品物流” スケトウダラすり身物流費補助提案]

今年2024年9月17日から同19日までの間、サンクトペテルブルグで第7回ロシア国際漁業フォーラムが開催されており、現地時間2024年9月17日、当該フォーラムの円卓会議“水産物製品物流”が行われ、報告担当者、原口聖二もヴァーチャルでLIVE参加した。

この中でロシア漁業庁経済・投資部門長はスケトウダラ冷凍すり身の供給状況を分析した結果として、当該製品の物流費補助の提案をまとめる可能性があると明らかにした。

2021年にはスケトウダラ製品を対象に物流費の補助が行われた経緯があり、業界は、ニシン、マダラ、そしてサケマス等、対象魚種を拡大することを要請していた。

ロシア漁業庁経済・投資部門長は、ロシア漁業がスケトウダラ冷凍すり身生産を拡大しており、一方で、これが、ロシア中央部・西部でも消費者需要の強いカニカマの加工原料であると指摘、当該製品に対する物流費補助は、今日、最も建設的な提案になると述べた。

なお、報告担当者の原口聖二は、当該フォーラムに初回から7回連続(第1回・第2回・第3回はリアル)の参加となる。

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第7回ロシア国際漁業フォーラム 円卓会議“水産物輸出の発展と支援のための措置”輸出関税への対応 リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二(LIVE参加)

2024-09-18 07:25:17 | 日記

 

2024年09月18日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[第7回ロシア国際漁業フォーラム 円卓会議“水産物輸出の発展と支援のための措置” 輸出関税への対応]

今年2024年9月17日から同19日までの間、サンクトペテルブルグで第7回ロシア国際漁業フォーラムが開催されており、現地時間2024年9月17日、当該フォーラムの円卓会議“水産物輸出の発展と支援のための措置”が行われ、報告担当者、原口聖二もヴァーチャルでLIVE参加した。

この中でロシア漁業庁副長官アンドレイ・ヤコブレフは、スケトウダラのフィレとイワシを輸出関税の対象から除外する計画であり、提案が決定を待っている段階にあることを明らかにした。

2024年4月、ロシア大統領プーチンは、ロシア産業企業家同盟(РСПП:日本の経団連に相当)との会合において、全ロシア漁業者水産物輸出者協会ヴァルペ(ВАРПЭ)会長ズベレフが、スケトウダラ、マダラ、そしてカニ製品の輸出関税の撤廃を求めたことに対し、これを支持、関係省庁に検討を指示すると表明していた。

ロシア政府は、2023年9月21日付決定No.1538により、水産物を含めた広範な商品の輸出関税を、ルーブルとドルの為替レートに連動させて設定、同年10月1日からこれを施行した。

ロシア漁業界によると、特にスケトウダラ業界は“投資クオータ”による莫大な投資、一連の制裁措置による製品輸出の収益性の低下等により、経営のインデクスが極めて低下している。

輸出関税の免税を求める製品リストには、スケトウダラの冷凍、フィレ、ミンス、すり身、マダラの冷凍、フィレ、バッカラ、イワシの冷凍、そして深海カニが含まれていた。

なお、報告担当者の原口聖二は、当該フォーラムに初回から7回連続(第1回・第2回・第3回はリアル)の参加となる。

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