2024年09月19日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[第7回ロシア国際漁業フォーラム 本会議“技術革新時代の漁業” 投資目的漁獲割当の成功]
今年2024年9月17日から同19日までの間、サンクトペテルブルグで第7回ロシア国際漁業フォーラムが開催されており、現地時間2024年9月18日、当該フォーラムの本会議“技術革新時代の漁業/未来のテクノロジー”が行われ、報告担当者、原口聖二もヴァーチャルでLIVE参加した。
これに登壇したロシア副首相パトルシェフは、産業の近代化、養殖用スモルトや飼料の輸入代替、漁業分野のデジタル化、そして投資目的漁獲割当プログラムの成功等を発表した。
ロシアの漁業は順調に発展しており、成功のインデクスとして漁獲量の増加を挙げ、この10年間で漁業生産量が100万トン以上増加、現在では年間500万トンに達しており、昨年2023年にいたっては記録的な537万トンとなったと述べた。
パトルシェフは、この成長の原動力が国家支援を基礎とする業界の徹底的な近代化だと語り、投資目的漁獲割当プログラムがインセンティヴとなり漁船建造、水産加工場建設が発展したと指摘、今後、当該プログラムにより港湾施設が近代化されることになると述べた。
また、業界の成功として水産養殖生産を挙げ、40万トンに達したこと、飼料や資材の分野での輸入代替に力を入れていることに言及した。
さらに漁業分野のデジタル化の発展について述べ、操業日誌の電子媒体化等について紹介を行った。
# 報告担当者の原口聖二は、当該フォーラムに初回から7回連続(第1回・第2回・第3回はリアル)の参加となる。