2024年09月12日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[2024年/2023年漁期 40°N以北-180°E以西沿岸 ロシア・北海道 シロザケ漁獲量比較(9月10日)]
近年、北海道に隣接するサハリン州では太平洋サケマス増殖事業において10億尾内外の稚魚放流を実施しており、その内容を問わなければ、数量的に、双方は、ほぼ、同等の増殖事業を展開していることになる。
一般社団法人北洋開発協会(北海道機船漁業協同組合連合会内 担当 原口聖二)は、2021年漁期から、シロザケの生産において増殖事業に依存度が高い北海道とサハリン州、そして野生の割合が高いその他のロシア極東地方の各沿岸の当該資源漁獲量等の比較を行っている。
今年2024年漁期、40°N以北、180°E以西のロシア極東地方沿岸でのシロザケの生産量は報告日の同年9月10日までに3万7,660トンとなった。
北海道より操業開始が早いサハリン州沿岸のシロザケ漁獲量は、報告日までに6,120トン、報告対象日ロ全沿岸の生産の16.1%相当で、これに対し北海道沿岸は、388トン、1.0%となっている。