2024年09月04日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[2024年8月末ロシア太平洋サケマス主要魚種漁獲量 対2022年・2023年同期比較]
北海道機船漁業協同組合連合会内、一般社団法人北洋開発協会(担当:原口聖二)は、この15年間にわたり、北海道の太平洋サケマス漁業との連動性、相互性、そして海洋ダイナミズムを知るために、ロシア漁業者による当該操業の漁獲情報のモニタリングを継続している。
今年2024年漁期、ロシア漁業者によって同年8月末までに20万9,330トンの太平洋サケマスが漁獲された。
これは豊漁年とされる前年2023年同期比36.9%、不漁年とされる直近偶数年2022年同期比92.2%となっている。
今漁期8月末報告日までの漁獲量の主要魚種別内訳は、カラフトマスが13万5,540トンで64.8%を占め、シロザケ3万1,470トンで15.0%、そしてベニザケが3万5,470トンで16.9%となっている。
北海道に隣接するサハリン州のカラフトマスの漁獲量は3万1,730トンで、前年2023年同期比94.0%、直近偶数年2022年同期比59.4%となっている。
また、同州のシロザケは4,280トン、前年2023年同期比72.7%で低調なスタートとなっている。
なお、日本市場において関心の強いベニザケは前年2023年同期比97.5%の生産で、供給体制に大きな変化をもたらすものはないと予想される。