2011年10月11日 モスクワ発
[ロシアとカンボジアの第1回FOC/IUU漁業防止協議が開催される]
ロシアとカンボジアによる第1回目の水棲生物資源を対象としたIUU漁業防止に関する専門家会議がカンボジアのプノンペンで開催された。
この専門家会議には、ロシア側は代表団代表の連邦漁業庁副長官ファミン、ロシアFSB国境警備庁職員、カンボジア側は、船舶登録管理局長 Seng Lim Ney、内閣事務官、外務省職員、運輸省職員外が参加した。
カンボジアは、ロシア排他的経済水域で、最も多く拘束されている船の旗国の一つだ。
これらの船は公的許可なくロシア水域で、違法な漁業を行い、東南アジアの港へ製品を搬送しており、この活動による資源への損害額は年間500億ルーブル相当とされている。
専門家会議においてロシア側は、ロシア排他的経済水域におけるカンボジア旗商業船の違反船リストをカンボジア側へ提示し、双方はこの対策について協議、今後、関連情報を交換することで合意した。
また、双方は、国際海事機関へのカンボジア旗船の船舶登録の状況を、抹消手続きも含め、カンボジア側が、速やかにロシア側へ通報することに合意した。
加えて双方は、水棲生物資源の貨物輸送に関する協力について実務者グループを設置することと、ロシア側がこれらの問題に関する政府間協定書の準備をすることに合意した。
なお第2回目のFOC/IUU漁業防止協議はモスクワで行われ、開催日は別途調整されることとなった。
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