どんよりとした梅雨空から、今にも雨が降りそうな一日であったが、夕方まで雨の気配はなかった。
人には不快に感じる梅雨時の蒸し暑さは、野山の植物や畑の作物にはプラスになるようで、生育が目に見えるようだ。
毎日、田んぼへ通う農道の脇には、初夏の花が次々に咲いて、目を楽しませてくれる。
睡蓮やあやめ、アジサイに加えて、今朝は牡丹が開花していた。
その脇では、つゆ草が涼しげに咲き、上を見上げると栃の木も白い花をつけている。
畑の野菜も花が咲き始めて、トマトは2段目も開花し、小さな実もつけていた。
ナスも丈はまだ低いが、紫色の花がかわいらしい。
スイカ
メロン
スイカとメロンも最初の花が開き、これから次々と黄色い花が増えていくいくことだろう。
ミツバチや蝶々も飛び回り、受粉の手伝いをしてくれる。
裏山の草刈りをする前に、行者にんにくや笹ゆりが自生している場所の回りだけを鎌で刈って、印をつけておいた。
以前、草刈機を使っていた時に、刈り草から強いにんにく臭がしたので、調べてみたら行者にんにくまで一緒に刈ってしまった。
今は花が咲いているので間違えることはないが、念のために回りを刈って、見分けがつくようにしておいた。
笹ゆりも、名前のように花が咲く前は笹とそっくりなので、たびたび間違えて刈り払っていた。
いつもの年に比べると、株の数がずいぶん増えている。
イノシシの被害にあわなかったこともあるが、今年は当たり年なのかも知れない。
小さな蕾も付いていたので、間もなく開花して、芳しい香りを放ってくれるだろう。
じめじめしてあまり好きでない梅雨時も、花を見ていると悪くないなと思ったりしている。