今日の飛騨地方はうす曇で、雨の降ることはなかった。
朝のうちに薪作りを済ませて、畑の手入れをした。
野菜の苗は成長期を迎えて、枝やつるをたくさん伸ばしている。
そのままにしておくと、枝が出すぎて風通しが悪くなり、病気が発生したり着果も悪くなる。
ナスは余分な枝を切って、3本に仕立てるのが良いとされている。
トマトは、わき芽をすべてかき取って、5段花房まで伸ばして心を止めている。 今は花房が2段であるが、これからどんどん伸びていく。
スイカやメロンもつるが次々に出てくるので、整枝して混み合ったり重なったりしないようにする。
うっかりしていると成長が早いので、収拾が取れなくなってしまうので、タイミングを外すことが出来ない。
夕方散歩していたら、近所の老夫婦が「アブラエ」の植え付けをしていた。
「エゴマ」が一般的な名前だが、飛騨の特産品の一つで、この集落でも作っている家は多い。
昔は全国どこでも栽培されていたが、今は高冷地の農家が自家用に作る程度になってしまった。
煮物や和え物に多く使われ、五平餅などにまぶして食べると、独特の香りが食欲をそそる。
アブラエは必須脂肪酸を多く含み、生活習慣病の予防や改善に効果があり、体脂肪としてたまりにくいのでダイエット効果もあると言われている。
山の畑に毎日通って、元気に野良仕事を続けられるのは、アブラエをいつも食べているからだろうか。