飛騨地方は、今日も梅雨の晴れ間の爽やかな一日だった。
朝は空気がひんやりとして鳥肌が立ったが、日が高くなると気温も上がり、日差しが気持ちいい。
田植えの後の田んぼは、寒さから苗を守るために少し深めに水を入れている。
水は保温力があるので、寒さで苗が弱ったり、根の張り方が鈍ることがないようにしてくれる。
田の水は蒸発したり、地面や稲が吸収して減るので、朝夕見回りながら、水の管理をするのが日課になっている。
谷から引いている水は、手を長く入れていられないほど冷たいので、水を張るのは気温が上がり始める朝にしている。
天気が好ければ、太陽の光をいっぱい受けて水温が上がり、根が張り苗が逞しく伸びていく。
朝は冷たかった田の水も、夕方にはぬるま湯ほどにもなっていて、天の恵みが実感できる。
これから収穫まで、深水管理や浅水管理、間断灌漑、土用干しなど水の管理がよい米を作る決め手になるので、手を抜くことは出来ない。
米に限らずあらゆる生物は、水とお天道様の恵みで生かされている。
今日も、西の空を赤く染めて夕日が沈んでいった。
明日も天の恵みが期待できそうだ。