先日来、椅子の座を編んでいたが、ようやく2脚分が編みあがった。
同じ平織りで、ペーパーコードを使って一つは捨て巻を2回、もう一つは3回巻いているので、網の目の大きさが少し違う。
強度は変わりないが、少しラフか繊細か程度の差はあるので、デザイン的な好みによって編み分けている。
同じテンションをかけて、正確な升目を作っていかないと、最後に誤差が出て大変なことになる。
最近は少し横着になって、夜は部屋に椅子を持ち込んで、テレビを見ながら編んでいる。
熱中し過ぎて編み目を間違えて、やり直しをしたことも度々あった。
慣れるまでは、途中でずれはないか定規で計りながら編んでいたが、同じシリーズを何脚も作っているので、今はその必要もなくぴったり合うようになった。
根気の要る手編みは、暇な職人しかやらない仕事になってしまった。