今日の大相撲は、取組前から波乱の展開でした。まず、相撲ファンががっかりしたのは琴欧州の休場です。じん帯損傷では相撲は取れる状態ではなかったかもしれませんが、大関として戦う前から3敗の栃煌山の決定戦進出を決めてしまうのは申し訳ないという気持ちはなかったのかと思います。
この結果、4敗力士の優勝は消え、3敗で並んでいた旭天鵬と稀勢の里は千秋楽の相撲を勝てば栃煌山の待つ決定戦進出という状況になりました。こうなったら巴戦(大相撲独自のルールで3人の決定戦)を見たいと思っていましたが、旭天鵬は豪栄道を土俵際の投げで辛くも破ったものの、稀勢の里が把瑠都の驚異的な粘りに遭ってまさかの黒星を喫し、優勝争いは旭天鵬対栃煌山という平幕同士の一戦になりました。
大相撲史上、決定戦で平幕力士が優勝した前例はなく、当然平幕同士の決定戦も初めてです。横綱、大関にとっては恥ずべき前例を残してしまったことになりますが、不戦勝で相撲を取っていない栃煌山と、本割で一番相撲を取っている旭天鵬はどちらが有利かは微妙な問題です。
栃煌山は琴欧州の休場を知った時点で、既に決定戦一本に合わせて最後に出る、それこそ横綱戦を戦うような気分で調整したに違いありません。これに対し、勝たないと決定戦はない旭天鵬の方は、本割に照準を合わせ勢いで決定戦もという気持ちだったはずです。意外と本割で勝って追いついて決定戦に持ち込んだ力士が、決定戦では勝率5割以下という事実もあります。
そのため、栃煌山有利という印象を持って決定戦の相撲を見ましたが、決定戦は熱戦にはなりにくく、意外と立ち合いの変化で決まることもあります。最近の記憶では千代大海対栃東の決定戦が、変化で栃東の優勝に終わったことがあります。熱戦は見たいがあっさり終わるかもしれないと思っていた土俵は、本当にあっさり終わってしまいました。
押し込んだ栃煌山が旭天鵬の引き足の速さに対応できず、土俵上にあっさり引き落とされて旭天鵬の平幕優勝が決まりました。旭天鵬は37歳8ヶ月で、これまで羽黒山が持っていた昭和以降の最年長優勝記録(37歳)は、意外な力士によって更新されました。魁皇が現役だった頃、魁皇こそこの記録を狙うべきと思っていたので、魁皇にできなかった以上更新は無理と思っていた記録でした。
旭天鵬は解説陣の親方衆にも稽古振りを評価されており、肉体的な衰えも感じないという意見がほとんどです。北の富士氏にはあと5年取れると言われており、まだまだ頑張って欲しいです。優勝想定原稿だった旭天鵬のプロフィールは、明日書きます。
この結果、4敗力士の優勝は消え、3敗で並んでいた旭天鵬と稀勢の里は千秋楽の相撲を勝てば栃煌山の待つ決定戦進出という状況になりました。こうなったら巴戦(大相撲独自のルールで3人の決定戦)を見たいと思っていましたが、旭天鵬は豪栄道を土俵際の投げで辛くも破ったものの、稀勢の里が把瑠都の驚異的な粘りに遭ってまさかの黒星を喫し、優勝争いは旭天鵬対栃煌山という平幕同士の一戦になりました。
大相撲史上、決定戦で平幕力士が優勝した前例はなく、当然平幕同士の決定戦も初めてです。横綱、大関にとっては恥ずべき前例を残してしまったことになりますが、不戦勝で相撲を取っていない栃煌山と、本割で一番相撲を取っている旭天鵬はどちらが有利かは微妙な問題です。
栃煌山は琴欧州の休場を知った時点で、既に決定戦一本に合わせて最後に出る、それこそ横綱戦を戦うような気分で調整したに違いありません。これに対し、勝たないと決定戦はない旭天鵬の方は、本割に照準を合わせ勢いで決定戦もという気持ちだったはずです。意外と本割で勝って追いついて決定戦に持ち込んだ力士が、決定戦では勝率5割以下という事実もあります。
そのため、栃煌山有利という印象を持って決定戦の相撲を見ましたが、決定戦は熱戦にはなりにくく、意外と立ち合いの変化で決まることもあります。最近の記憶では千代大海対栃東の決定戦が、変化で栃東の優勝に終わったことがあります。熱戦は見たいがあっさり終わるかもしれないと思っていた土俵は、本当にあっさり終わってしまいました。
押し込んだ栃煌山が旭天鵬の引き足の速さに対応できず、土俵上にあっさり引き落とされて旭天鵬の平幕優勝が決まりました。旭天鵬は37歳8ヶ月で、これまで羽黒山が持っていた昭和以降の最年長優勝記録(37歳)は、意外な力士によって更新されました。魁皇が現役だった頃、魁皇こそこの記録を狙うべきと思っていたので、魁皇にできなかった以上更新は無理と思っていた記録でした。
旭天鵬は解説陣の親方衆にも稽古振りを評価されており、肉体的な衰えも感じないという意見がほとんどです。北の富士氏にはあと5年取れると言われており、まだまだ頑張って欲しいです。優勝想定原稿だった旭天鵬のプロフィールは、明日書きます。